黒い司法0%からの奇跡映画のタイトルの意味とは?原作者の意図やメッセージについても

 

映画『黒い司法0%からの奇跡』2020年2月28日(金)から公開されます。

デスティン・ダニエル・クレットン監督作品でアメリカでは2019年に公開されました。

法廷サスペンスということなのですが、人種差別や冤罪を扱った実話ということで

気になるところ満載です。

 

ということで今回は、映画『黒い司法0%からの奇跡』のタイトルの意味やタイトル

に込められた原作者の意図やメッセージについてまとめてみました。

 

 

映画『黒い司法 0%からの奇跡』本予告 2020年2月28日(金)公開

 

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黒い司法0%からの奇跡映画の簡単なあらすじ

1980年代、アメリカ南部のアラバマ州。黒人に対する差別が根強く残るこの州で、

自分が犯してもいない罪で1人の黒人男性が死刑宣告を受けた。

 

男の名前はウォルター・マクミリアン。自分が犯してもいない罪で死刑を宣告された

ウォルターの無罪を勝ち取るために新人弁護士のブライアン・スティーブンソンが

立ち上がった。

 

しかし、ブライアンの前には仕組まれた証言、白人だけで構成される陪審員、証人や

弁護士に対する脅迫など多くの差別と不正が立ちはだかり、ブライアンは裁判を諦め

かけてしまう。

 

主人公のブライアン・スティーブンソンは、ハーバード大学のロースクール出身と

いう超エリート弁護士。人権派弁護士で自分の利益よりも被疑者の人権の方が大事な

ブライアン。そんなブライアンの前に彼と同じ志を持つエバ・アンスリーが現れ、

不利な状況の中で裁判に挑んでいくのだった。

 

立証不可能な冤罪に挑んだ弁護士の心を揺さぶる奇跡の実話を描いた映画が

『黒い司法0%からの奇跡』。主演は2004年の『Ray/レイ』でアメリカの伝説的歌手の

レイ・チャールズを演じきり、アカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。

 

そして、ブライアンと同じ法律事務所で働き、彼と同じ志を持つエバ・アンスリーを

演じるのは2015年の『ルーム』でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。

 

黒人に対する根強い差別が残るアメリカ南部のアラバマ州で、立証不可能な冤罪に挑む

1人の弁護士の姿を描いた『黒い司法0%からの奇跡』は観る者に「真の正義」とは何か

を問いかけ、胸を熱くし、計り知れない感動を与える作品。

 

 

 

黒い司法0%からの奇跡映画のキャスト一覧と役どころ

ブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)

役名:ブライアン・スティーブンソン

演者:マイケル・B・ジョーダン

 

アメリカの弁護士。社会正義活動家。司法公正構想の事務局長。

公式サイトより引用

依頼人の無罪を勝ち取るため、奔走します。

 

マイケル・B・ジョーダンさんは、1987年2月9日、アメリカ出身の32歳。

これまでに映画では『クロニクル』『ファンタスティック・フォー』『ブラックパンサー』

クリード炎の宿敵』などに出演してきました。

 

 

ウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)

役名:ウォルター・マクミリアン

演者:ジェイミー・フォックス

 

冤罪により死刑宣告を受ける。

裁判で妥当とはいいがたい判決を受けてしまうことに。

 

1967年12月13日、アメリカ出身の52歳。

これまでに映画では『コラテラル』『アメイジング・スパイダーマン2』『ANNIE/アニー』

などに出演してきました。

 

 

エヴァ・アンズリー(ブリー・ラーソン)

役名:エヴァ・アンズリー

演者:ブリー・ラーソン

 

法律事務所の職員。

ブライアン・スティーブンソンと共に、冤罪を晴らすため戦います。

 

1989年10月1日、アメリカ出身の30歳。

これまでに映画では『キングコング:髑髏島の巨神』『キャプテン・マーベル

アベンジャーズ/エンドゲーム』などに出演してきました。

 

 

ラルフ・マイヤーズ(ティム・ブレイク・ネルソン)

役名:ラルフ・マイヤーズ

演者:ティム・ブレイク・ネルソン

 

 

1965年5月11日、アメリカ出身の54歳。

これまでに映画では『オー・ブラザー!』『インクレディブル・ハルク』『バスターの

バラード』などに出演してきました。

 

 

トミー・チャップマン(レイフ・スポール)

役名:トミー・チャップマン

演者:レイフ・スポール

 

1983年3月10日、イギリス出身の36歳。

これまでに映画では『プロメテウス』『ジュラシック・ワールド/炎の王国

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』などに出演してきました。

 

 

アンソニー・レイ・ヒントン(オシェア・ジャクソン・Jr)

役名:アンソニー・レイ・ヒントン

演者:オシェア・ジャクソン・Jr

 

1991年2月24日 、アメリカ出身の28歳。

これまで映画では『ザ・アウトロー』『ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ

などに出演。

 

 

ウッドロー・イー(ロン・クリントン・スミス)

役名:ウッドロー・イー

演者:ロン・クリントン・スミス

 

1951年3月19日 、アメリカ出身の 68歳。

これまで映画では『8月のメモワール』『ミスト』『デビルズ・ノット』などに出演。

 

 

まだまだ情報が少ない状況です。

情報が入り次第、追記します。

 

 

 

黒い司法0%からの奇跡映画の日本語吹き替え声優

日本語吹き替え声優は、まだ決まっていませんでした。

そこで過去の作品での声優を探ってみましたが、みんな統一されていませんでした。

 

マイケル・B・ジョーダンさんは、櫻井トオルさん、杉村憲司さん、津田健次郎さんなど。

ジェイミー・フォックスさんは、志村知幸さん、江藤博樹さん、楠大典さんなど。

ブリー・ラーソンさんは、清水理沙さん、水樹奈々さん、久嶋志帆さんなど。

ティム・ブレイク・ネルソンさんは、てらそままさきさん、長谷川敦央さん、上田燿司

さんなど。

レイフ・スポールさんは、小林親弘さん、内田夕夜さん、上田燿司さんなど。

 

映画『黒い司法0%からの奇跡』では、それぞれどうなるのか注目ですね。

こちらも分かり次第、追記します。

 

 

 

黒い司法0%からの奇跡映画のタイトルの意味とは?

立証不可能な冤罪に立ち向かう弁護士の奇跡の実話を描いた本作のタイトルは

『黒い司法 0%からの奇跡』。この映画のタイトルの意味とは?

 

白人と黒人という人種の視点で映画のタイトルの意味を考えてみます。「黒い司法」

という言葉を「黒人の司法」としてみた場合。そして「黒い司法」と対するように

「白い司法」、つまり「白人の司法」としてみた場合。

 

白人の視点から見た場合、黒人の司法とは完全な間違いであり、100パーセント黒人は

有罪となる司法。たとえ黒人が受けた判決が冤罪だとしても、黒人の司法では完全に

有罪となる。黒人を裁くための司法である。

 

一方「白い司法」、つまり「白人の司法」の場合、たとえ明らかに白人の被告が有罪で

あったとしても被告が白人であるという理由だけで無罪となってしまう。白人の被告が

黒人に対する暴行容疑で裁判となった例が過去にアメリカであった。

 

白人の被告が有罪であることが提出された証拠から明らかであるにもかかわらず、

白人の裁判官は被告に無罪を言い渡したという。

 

肌の色の違いだけで有罪であるはずの人間が無罪になり、無罪であるはずの人間が有罪

となってしまう。根深い人種差別を想わせるタイトル。そして「0%からの奇跡」という

言葉はどのような意味を持つのだろうか。

 

映画は死刑判決を言い渡された黒人の被告の冤罪を立証する内容。

 

被告は黒人、陪審員は全員が白人、裁判が行われる場所は黒人に対する差別が根深い

アメリカ南部のアラバマ州。誰の目から見ても明らかに不利な状況である。

 

このことが「0%からの奇跡」という言葉につながっていると考えられ、そして根深い人種

に対する差別を乗り越えて裁判に挑む中に逆転の可能性があることを強く教えられる

このことが「奇跡」という言葉にかかっているのだと判断される。

 

タイトルに込められた原作者の意図やメッセージについて

タイトルの意味から、黒人を裁くための司法という意味が考えられる中、黒い司法

とは汚れた司法、間違った司法と解釈することもできます。

 

この汚れて間違った司法に対する宣戦布告のようなものを感じます。

全く勝ち目がないことを「0%」とし、そこから逆転し勝利することが「奇跡」

という言葉に込められた原作者ではないでしょうか。

 

間違った考え方や風習を絶対に許さない、正すべきだという原作者のメッセージ

もタイトルから感じ取れます。

 

 

 

アメリカの裁判に採用されている陪審員制度について

法廷を舞台にしたアメリカ映画を見ていると「評決に達しましたか?」と裁判官が

問い掛ける映画のシーンを目にしたことがあるはず。裁判官が問い掛けているのは

12人の陪審員。

 

本作『黒い司法 0%からの奇跡』も法廷を舞台にした映画なので陪審員が登場します。

実はこの陪審員は法律の専門家ではない抽選で選ばれた一般市民。もちろん彼ら陪審員

が判決を下すわけではない。彼らは被告が有罪が無罪かを判断し、判決を言い渡すのは

裁判官です。

 

法律を厳密に解釈していくと無罪になる被告を常識に基づいて法律を解釈した場合は

有罪となる場合がある。法律の専門家である裁判官の指導を受けながらも良い意味で

常識に基づいて有罪か無罪かを決めていくのである。

 

立法、行政と並び司法も権力を伴うものである。だからこそ法律や正義が権力者の恣意

によって歪められるのを防ぐという考えがあります。イギリスの植民地支配から独立を

勝ち取ったアメリカだからこその考え方と言ってよい。

 

しかし陪審員が本作のように白人だけで構成されており、被告が黒人であった場合、

常識的な判断が彼らは可能なのか。人種に対する強く根深い偏見が法律や正義を歪めて

しまう危険性がある。

 

また複雑な事件の裁判の場合、法律の専門家ではない陪審員が事件の本質を理解して、

正しい評決に達することができるのかという問題もある。

 

日本では馴染みのない陪審制度であるが、実は1928年から1943年まで刑事事件において

陪審制度が採用されていた。またアメリカの統治下にあった沖縄県でも1963年から1972

年まで陪審制度が採用されていた。

 

 

 

黒い司法0%からの奇跡映画と同じアラバマ州が舞台になった作品

『黒い司法 0%からの奇跡』の舞台となっているのはアメリカ南部のアラバマ州。

本作と同じアラバマ州が舞台となった映画を紹介します。

 

 

アラバマ物語

 

1962年公開。原作は1960年に発表されたハーパー・リーによる映画と同名の小説。

1961年度のピューリツァー賞を受賞し、翌年には900万部を売り上げている。

 

白人女性に対する暴行事件の容疑で裁判に掛けられる黒人青年の弁護士役をグレゴリー

・ペックが演じ、アカデミー主演男優賞を受賞している。

 

1930年代のアメリカ南部アラバマ州にある田舎町。妻を亡くした弁護士アティカス・

フィンチは娘のスカウトと息子のジェムと暮らしている。アティカスは公平で性格は

穏やかで親身、高い知性を持ち、周囲から信頼されている。

 

アティカスはある日、地元の判事から白人女性に対する暴行容疑で裁判に掛けられる

黒人青年トム・ロビンソンの弁護を依頼されるのだった。

 

映画は裁判だけではなく、子供の視点から見た大人たちの世界や自分の周囲にいる人たち

に対する純粋な好奇心をノスタルジックに描き出していく。

 

 

 

まとめ

真の正義とは何か?事件の真相とは?根底にある人種差別による不正や罠とは?

そしてそれに立ち向かうブライアンたちの戦いはどうなるのか?

 

実話を基に制作されたということで注目度&期待度はMAXです^^

惹き込まれること間違いなしですね。

 

公開は、2020年2月28日(金)

公開が楽しみです。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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