東京タクシー(映画)のキャストと役どころ!あらすじや見どころについても

 

映画『東京タクシー』が、2025年11月21日(金)に公開されます。

 

本作は、フランス映画『パリタクシー』を日本の情緒と風景に合わせて

再構築したリメイク作品。タクシーという密室で出会った、年齢も境遇も

違う二人の男女。

 

彼らが東京の街を走りながら過去と現在、そして「人生の終着点」に向き合

っていく姿は、誰の胸にも沁みる“人生賛歌”です。

 

この記事では、映画『東京タクシー』のキャストと役どころ、またあらすじ

や見どころについてもまとめました。

 

 

『TOKYOタクシー』本予告【11月21日(金)公開】

 

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東京タクシー(映画)のキャストと役どころ

 

役名 宇佐美浩二
役どころ タクシー運転手。毎日休みなく働き、娘の入学金、車検代、家の更新料など生活の現実に追われている。ある日、85歳のマダム・高野すみれを東京・柴又から神奈川・葉山の高齢者施設まで送る依頼を受ける
演者 木村拓哉
生年月日 1972年11月13日
出身地 東京都
出演作品 『グランメゾン・パリ』『レジェンド&バタフライ』『マスカレード・ナイト』など

 

役名 高野すみれ
役どころ 85歳のマダム。「東京の見納めに寄り道をしたい」という依頼をもってタクシーに乗る。壮絶な過去を抱えている
演者 倍賞千恵子
生年月日 1941年6月29日
出身地 東京都
出演作品 PLAN75』『Arcアーク』『461個のお弁当』など

 

役名 高野すみれ
役どころ 若き日の高野すみれ
演者 蒼井優
生年月日 1985年8月17日
出身地 福岡県
出演作品 ミーツ・ザ・ワールド』『ふつうの子ども』『Dr.コトー診療所』など

 

役名 小川毅
役どころ すみれの結婚相手
演者 迫田孝也
生年月日 1977年4月6日
出身地 鹿児島県
出演作品 でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』『ノイズ』『キネマの神様』など

 

役名 宇佐美薫
役どころ 浩二の妻。浩二の妻。学生時代から浩二と連れ添ってきた
演者 優香
生年月日 1980年6月27日
出身地 東京都
出演作品 君は月夜に光り輝く』『ごっこ』『羊の木』など

 

役名 宇佐美奈菜
役どころ 浩二と薫の娘
演者 中島瑠菜
生年月日 2006年10月10日
出身地 熊本県
出演作品 『レイニーブルー』『蔵のある街』『水の中で深呼吸』など

 

役名 高野信子
役どころ みれの母。女手ひとつで娘を育てた人
演者 神野三鈴
生年月日 1966年2月25日
出身地 神奈川県
出演作品 『ファーストキス』『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』『不死身ラヴァーズ』など

 

役名 キム・ヨンギ
役どころ すみれの“初恋の相手”
演者 イ・ジュニョン
生年月日 1997年1月22日
出身地 韓国
出演作品 『勇敢な市民』『モラルセンス~君はご主人様~』『悲しみより痛い』など

 

役名 阿部誠一郎
役どころ みれの現代における司法書士。すみれの終活や人生整理を支える存在
演者 笹野高史
生年月日 1948年6月22日
出身地 兵庫県
出演作品 港のひかり』『35年目のラブレター』『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』など

 

役名 佐田(声)
役どころ 浩二に「代わりにすみれを送ってくれ」と頼み込む
演者 明石家さんま
生年月日 1955年7月1日
出身地 奈良県
出演作品 マスカレード・ナイト』『マスカレード・ホテル』『騒音』など

 

役名 圭子(声)
役どころ 浩二の姉で、浩二の家計や家庭事情に関わる
演者 大竹しのぶ
生年月日 1957年7月17日
出身地 東京都
出演作品 わたくしどもは。』『ヘルドッグス』『影踏み』など

 

 

他、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍

 

 

 

東京タクシー(映画)のあらすじ

 

宇佐美浩二は毎日休むことなく働いているタクシー運転手。彼は娘の入学金

や車検代、家の更新料など次から次へとのしかかる現実に頭を悩ませていた。

 

ある日、浩二は85歳のマダム・高野すみれを東京・柴又から神奈川県の葉山

にある高齢者施設まで送る依頼を受ける。

 

初めは互いに無愛想だったが、次第に心を許したすみれは「東京の見納め

にいくつか寄ってみたいところがあるの」と浩二に寄り道を提案した。

 

東京都内にあるいくつもの場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去

を語り始める。

 

たった1日の旅が、やがて浩二とすみれの心、そして人生を大きく動かして

いくことになる。

 

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東京タクシー(映画)のみどころ

 

映画『男はつらいよ』シリーズで知られる山田洋次監督の91作目である。

 

2022年に製作されたフランス映画『パリタクシー』を原作とした人生の

喜びを描いたヒューマンドラマがスクリーンに映し出される。

 

山田監督が一貫して描いてきたテーマ「人と人とのつながり」と「人生の

温もり」。今作では、老いの切なさや喪失を静かに受け入れていく姿が丁寧

に描かれます。

 

派手な事件は起こらずとも、タクシーというわずかな時間の中に“人生その

もの”が凝縮されているのです。

 

娘の入学金や車検代、家の更新料など次から次へとふりかかる現実に頭を

悩ますタクシー運転手と高齢者施設へと向かうためにタクシーに乗った

85歳のマダムの姿が描かれていく。

 

東京・柴又から葉山までの道のりの中で、車窓に映る風景は単なる背景では

なく、登場人物の記憶と重なり合う「人生の地図」として機能します。

 

スカイツリー、浅草、銀座、そしてお台場——それぞれの寄り道先がすみれ

の思い出を呼び覚まし、観る者にも“東京”という街の多層的な時間を感じ

させます。

 

 

85歳のマダム・高野すみれを演じているのは倍賞千恵子

 

1961年に映画『斑女』でスクリーンデビューし、松竹の女優として活躍する。

1962年に「下町の太陽」で歌手デビューし、日本レコード大賞新人賞を受賞

した。1967年には「下町の太陽」と同タイトルの映画で主演を務めた。

 

1969年に映画『男はつらいよ』に渥美清演じる車寅次郎の母違いの妹・

諏訪さくらを演じて国民的女優としての地位を不動のものとした。

 

他にも『この胸いっぱいの愛を』『隠し剣鬼の爪』『ホノカアボーイ』

『小さいおうち』『キネマの天地』などの映画に出演している。

 

舞台やテレビドラマにも出演し「志村けんのだいじょうだぁ」ではコント

を披露するなど幅広い活躍を見せている。

 

 

休みなく働くタクシー運転手の宇佐美浩二を演じているのは木村拓哉

 

国民的アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして知られ、『世界に一つ

だけの花』『夜空ノムコウ』『朝日を見に行こうよ』などヒットソングで

知られている。

 

歌手のみならず俳優として映画『武士の一分』『マスカレード・ホテル』

『マスカレード・ナイト』『検察側の罪人』『君を忘れない』などの映画

に出演した他「若者のすべて」「華麗なる一族」「エンジン」「プライド」

などにも出演した。

 

山口智子と共演したTVドラマ「ロングバケーション」ではピアニスト役

を演じ、ドラマの影響でピアノを習い始める男性が増え「月曜日はOLが

街から消える」と週刊誌が伝えるなど社会現象を巻き起こした。

 

また「教場」では警察学校の冷徹な教官を演じ「グランメゾン東京」では

フランス料理のシェフを演じるなど俳優として活躍している。

 

ふたりの会話は、最初はぎこちなく、やがて心を通わせる温かい時間へと変わ

っていきます。倍賞の繊細な表情と、木村の抑えた芝居の呼吸が絶妙に重なり

合い、言葉よりも“沈黙の間”で感情が伝わる名シーンが続きます。

 

倍賞千恵子、木村拓哉の他にもベテランの笹野高史、小林稔侍から蒼井優、

優香、迫田孝也らも出演し映画を彩っている。

 

過去パートでは、蒼井優が若き日のすみれを演じ、韓国人青年(イ・ジュニョン)

との切ない恋が描かれます。

 

戦後の混乱期、国境を越えた恋、家族との確執——彼女の現在に影を落とす

出来事の真相が少しずつ明らかになっていきます。

 

この回想が現代の旅と呼応する構成は、映画全体の心臓部といえる部分です。

終盤、すみれが浩二に「最後に行きたい場所がある」と頼みます。その場所は、

若い頃に最愛の人と過ごした思い出の地。

 

そこですみれは静かに“人生の終わり”を受け入れ、浩二は彼女の姿から

「生きる意味」を見出していきます。

 

涙を誘う結末ながらも、決して悲しみだけで終わらず、“生きることの美しさ”

を感じさせる余韻が残ります。

 

そして久石譲による音楽が、東京の夜景や車内の静寂に寄り添うように響きます。

また、都内の街並みを柔らかい自然光で捉えた撮影も印象的で、まるで詩のよう

な映像体験を提供します。

 

昭和から平成、そして令和と日本に生きる人々の姿を長年にわたって描き続け

てきた山田洋次監督が刻々と変化する大都市「東京」を舞台にした人生の喜び

を謳い上げる映画『TOKYOタクシー』は観る者全ての心を打つだろう。

 

 

 

まとめ

日常の中にある奇跡のような出会いを描いた感動作。木村拓哉演じる運転手

・宇佐美と、倍賞千恵子演じるマダム・すみれ。

 

寄り道のたびに少しずつ明かされるすみれの過去と、現代に生きる浩二の苦悩

が交差し、やがて二人の心は深く結びついていきます。

 

東京という街の懐かしい風景、時代を超えて変わらない人の優しさ、そして

「生きること」「老いること」「別れを受け入れること」。

 

人生の美しさと儚さを見つめ直させてくれる一本です。静かな感動がじんわり

と胸を満たす――まさに“山田洋次監督らしい”大人の映画といえるでしょう。

 

公開は、2025年11月21日(金)

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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