兄を持ち運べるサイズに(映画)のあらすじや結末を原作小説よりネタバレ！キャストと役どころについても
映画『兄を持ち運べるサイズに』が、2025年11月28日（金）に公開されます。
作家・村井理子の実録エッセイ『兄の終い』を原作とする家族再生の物語。
突然亡くなりゴミ屋敷となった兄の部屋を片づけながら、妹・理子が“兄の人生”
と“自分自身の過去”を整理していく過程を、静かに、そして深く描いたヒュー
マンドラマ。
この記事では、映画『兄を持ち運べるサイズに』のあらすじや結末を原作小説
よりネタバレ、またキャストと役どころについてもまとめました。
[本予告]『兄を持ち運べるサイズに』11.28 FRI 中野量太監督 最新作 きっと誰もが”家族”を想う
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兄を持ち運べるサイズに(映画)のあらすじ
作家の村井理子は突然警察から兄が急死したことを知らされる。兄が住んで
いた東北の地へ向かいながら、理子は兄との苦い思い出を振り返っていく。
警察署で7年ぶりに兄の元嫁である加奈子とその娘の満里奈、一時的に児童
相談所に保護されている中学生の息子である良一と再会して兄を荼毘に付した。
そして兄たちが暮らしていた今はゴミ屋敷となっているアパートを片付けて
いた理子たちが目にしたのは壁に貼られた数々の家族写真だった。
子ども時代の兄と理子が写ったものから兄、加奈子、満里奈、良一が作った
家族のものまである。
兄の後始末をしながら悪口を言い続ける理子に対して、同じように迷惑を掛け
られたはずの加奈子がぽつりと言った。
「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」
兄の知らなかった事実を知り、怒って、笑って、少し泣いた、もう一度家族
を想い直す4人のてんてこ舞いな4日間が始まった。
兄を持ち運べるサイズに(映画)の結末を原作小説よりネタバレ
突然警察から掛かってきた電話で兄が急死したことを知らされたことに何かを
感じていた理子。
今まで迷惑ばかり掛けられてきて、ほとんど絶縁状態にあった兄がこの世を
去った。その兄の遺体を引き取るために理子は住まいがある滋賀県から兄が
住む東北へと向かうことになった。
亡くなっている兄を最初に発見したのは兄とその元妻・加奈子の息子の小学生
の良一だった。
良一はひとまず児童相談所に保護されていて、理子は加奈子と兄とその娘・
満里奈と塩釜警察署で落ち合うことになった。
そして理子、加奈子、満里奈の3人で兄が暮らしていたアパートへ行くが、
そこはゴミ屋敷となっていた。
「兄の終い」をするために理子は慌てながらも整然と計画を立てた。
兄の遺体を引き取ったら火葬してゴミ屋敷の片付けをする。
理子は一刻も早く兄を「持ち運べるサイズ」にしてしまいたかったのだ。
そして加奈子には「良一を引き取る」という使命もあった。
諸々の手続きに追われる中でひとつずつ「兄の終い」をしていくうちに理子は
自分が知らなかった兄の一面が見えてきた。
病気で失職したものの警備員としての仕事が決まっていたこと、1ヶ月前から
生活保護を受けていたこと、良一とは良好な関係で子育てに一生懸命取り組
んでいたことがわかった。
無事に兄が住んでいたアパートの片付けを終えて車を廃車にする手続きを
終え、良一を引き取る手続きを終えた理子と加奈子は帰途についた。
この経験を通じて理子は兄を許せない気持ちが残るものの、兄の人生を
全面的に肯定する「たった1人の誰か」になろうと考えたのだった。
兄を持ち運べるサイズに(映画)の見どころ
疎遠になっていた兄の急死を機にバラバラになっていた家族が集まり、兄の
人生の後片付けを通して知らなかった事実に直面した村井理子の体験をまと
めた「兄の終い」が『兄を持ち運べるサイズに』として映画化された。
監督を務めたのは2016年公開の宮沢りえ主演の映画『湯を沸かすほどの
熱い愛』で優秀監督賞と優秀脚本賞を受賞した中野量太。
宮沢りえに日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、杉咲花に日本アカデミー
賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をもたらしたことでも知られる。
さらに2020年公開の映画『浅田家!』では日本国内のみならずフランスでも
大ヒットを記録した。
一貫して家族の姿を描いてきた中野量太が監督のみならず脚本も務めて家族の
姿を描き、温かな希望あふれる映画で観る者に大切な人に自分の気持ちを伝え
たいと思わせ、自分の家族を思い出させる。
自分勝手な兄に幼い頃から振り回されてきた主人公で作家の村井理子を演じる
のは柴咲コウ。
2001年公開の映画『GO』で第25回日本アカデミー賞新人俳優賞と最優秀助演
女優賞を受賞した経歴を持つ。
以降も『沈黙のパレード』『青天の霹靂』ベストセラー小説を映画化した
『世界の中心で、愛をさけぶ』『天間荘の三姉妹』など数多くの映画に
出演している。
また『オレンジデイズ』『ガリレオ』『わが家の歴史』『信長狂想曲』
『インビジブル』などのテレビドラマにも出演している。
またテレビコマーシャルへの出演、映画『黄泉がえり』の主題歌「月の
しずく」を映画の役名であるRUI名義で発売してミリオンヒットを記録
するなど歌手としても活躍している。
自分勝手で妹を振り回すダメダメな兄を演じているのはオダギリジョー。
1999年に舞台出演によって俳優活動を開始し、2000年に特撮ドラマ「仮面
ライダークウガ」で主人公役を演じてテレビドラマ初主演を果たした。
2003年公開の『アカルイミライ』で映画初主演を果たし『血と骨』『オペ
レッタ狸御殿』『メゾン・ド・ヒミコ』などの映画にも出演した。
2018年に公開された映画『エルネスト』では実在の日系ボリビア人革命家
フレイディ前村ウルタードを演じるために約半年の時間を費やしてスペイン語
とボリビアの方言を取得したことで知られる他、映画『さくらな人たち』
で監督と脚本、撮影、編集、音楽を担当し、映画『ある船頭の話』で監督
と脚本を務めるなど俳優に留まらない才能を発揮している。
オダギリジョー演じる兄の元妻・加奈子を演じているのは満島ひかり。
借金を作って家を勝手に売った兄に愛想を尽かして離婚し、娘を引き取って
育てるシングルマザー役として出演している。
沖縄県出身の満島ひかりは映画『悪人』『一命』『北のカナリアたち』
『ラストマイル』『海辺の生と死』などに出演する他、『カルテット』
『トットてれび』『ごめんね青春!』などのテレビドラマにも出演している。
他にも青山姫乃が満島ひかり演じる加奈子とオダギリジョー演じる兄の娘・
満里奈役を演じ、亡くなっている兄を最初に発見し、一時的に児童相談所に
保護されている良一役を味元耀大が演じている。
柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大の他にも吹越満、
不破万作、斉藤陽一郎、岩瀬亮、浦井のりひろ、足立智充、村川絵梨も出演
しており、映画の中でどのような役を演じているのか気になるところ。
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兄を持ち運べるサイズに(映画)のキャスト役どころ
| 役名 | 村井理子 |
| 役どころ | 自分勝手で母に溺愛されていた兄に振り回されてきた妹 |
| 演者 | 柴咲コウ |
| 生年月日 | 1981年8月5日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 出演作品 | 『でっちあげ～殺人教師と呼ばれた男』『蛇の道』『沈黙のパレード』など |
| 役名 | 兄 |
| 役どころ | 身勝手で落ち着きがない一方で子どもや動物には愛情を注いだ兄 |
| 演者 | オダギリジョー |
| 生年月日 | 1976年2月16日 |
| 出身地 | 岡山県 |
| 出演作品 | 『THE オリバーな犬(Gosh!!) このヤロウMOVIE』『夏の砂の上』『劇映画 孤独のグルメ』など |
| 役名 | 加奈子 |
| 役どころ | 理子の急死した兄の元妻で加奈子と良一の母親 |
| 演者 | 満島ひかり |
| 生年月日 | 1985年11月30日 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 出演作品 | 『夏の砂の上』『ラストマイル』『アイ・アムまきもと』など |
| 役名 | 満里奈 |
| 役どころ | 理子の兄と加奈子の娘 |
| 演者 | 青山姫乃 |
| 生年月日 | 2009年8月4日 |
| 出身地 | 山形県 |
| 出演作品 |
| 役名 | 良一 |
| 役どころ | 理子の兄と加奈子の息子 |
| 演者 | 味元耀大 |
| 生年月日 | 2012年11月18日 |
| 出身地 | |
| 出演作品 | 『俺ではない炎上』『ふつうの子ども』『PLAY!勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』など |
他、斉藤陽一郎、岩瀬亮、浦井のりひろ、足立智充、村川絵梨、不破万作、吹越満
まとめ
映画『兄を持ち運べるサイズに』は、派手な事件も奇跡もない、しかし誰に
とっても他人事ではない“家族の終わり方と受け入れ方”を描いた作品。
中野監督らしいユーモアと優しさの中に、死と再生、記憶と赦しといった
重層的なテーマが息づいています。
兄をめぐる後始末という「現実的な作業」が、やがて妹にとって「心の整理」
へと変わっていく。
柴咲コウの静かな熱演、オダギリジョーの人間味あふれる存在感、満島ひかり
の揺れる心情表現など、キャスト陣が織りなす“血縁のドラマ”は、観る者に
「家族とは何か」を改めて問いかけます。
観終えた後には、「過去を手放すことは、誰かを大切にすることでもある」
そんな余韻が静かに残る、2025年の邦画の注目作。
公開は、2025年11月28日（金）
最後までありがとうございました。
ゆうすけ
