カイジファイナルゲーム(映画)はつまらない?面白くないところやひどいところ

 

映画『カイジファイナルゲーム』が、2021年2月12日、21:00~22:54

『金曜ロードショー』で地上波初放送されます。

 

映画『カイジファイナルゲーム』は、福本伸行さんの漫画『賭博黙示録カイジ』

の実写映画版。2007年と2011年にアニメ化され、2009年に実写映画『カイジ人生

逆転ゲーム』、2011年に実写映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』が公開され注目を

集めました。

 

さて今回はそんな映画『カイジファイナルゲーム』はつまらないのか?また面白く

ないところやひどいところについてまとめました。

 

 

映画『カイジ ファイナルゲーム』予告

 

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カイジファイナルゲーム(映画)のあらすじ

 

2020年、国を挙げての一大行事といわれた東京オリンピックが盛大に開催されたものの

その終了を機に日本の景気は恐ろしいスピードで失速していった。

 

そして今の日本では金を持つ人間だけが生き残り、金がない者は弱者として簡単に踏み

潰されており、金のない者同士で互いに身を寄せ合うことでかろうじて生きていた。

 

そんな中、底辺が似合う男・伊藤開司(カイジ)は、派遣で働いていたが、ありえない

くらいの過酷な労働環境にいたのです。定職に就かずに自堕落な生活を送る

カイジは派遣会社から罵られ、手渡されるのは薄い給料袋のみ。

 

そこでカイジたちは、派遣会社にクレームを入れるものの、社長の黒崎義裕は相手に

しませんでした。すっかり失望したカイジは、憤りを覚えながらも、彼は1缶1000円に

値上がりしたビールを買うべきかどうかを迷っていた。

 

そんなカイジに声を掛けてきたのはスーツに身を包んだ大槻太郎。彼がまだ帝愛で

強制労働を強いられていたとき、いっしょだった人物。その大槻は帝愛グループ企業

のひとつを任される社長の座に就いたという。

 

大槻はカイジに【第5回若者救済イベント開催!バベルの塔】と書かれた1枚のチラシ

を見せた。

 

それは金を持て余した大金持ちの老人が主催するイベントで、莫大な金を手にできる

かもしれない一攫千金を意味していた。運を全て天に任せるゲームで勝てる見込みも

ないと思われていたが、カラクリがわかれば勝てる可能性がある。

 

そしてこの時からカイジの運命の歯車が動き出す。

カイジには天国が待ち受けているのか、それとも地獄が待ち受けているのか。

 

今、日本国中を奮い立たせる最後のギャンブルが始まろうとしていた。

 

 

 

カイジファイナルゲーム(映画)のつまらない?

 

ゲームが微妙

映画『カイジ』シリーズといえば、命がけのゲームが注目されてきました。しかし

映画『カイジファイナルゲーム』のゲームには、微妙との声も。

 

ということで映画『カイジファイナルゲーム』で行われるゲームはどのようなもの

なのか見てみましょう。

 

 

バベルの塔

 

金を持て余した大金持ちの老人が主催する若者を救済するイベント。街中にあるビル

の屋上に大きな棒が立っていて、頂点に貼り付いているカードを奪い合う。

 

表側は人生を逆転できるカードで、打ち込んだだけのお金を得ることができる電卓に

なっているのだが、なんともお粗末。お金を奪い合うゲームにした方が面白さを感じ

られるし、手にできるお金がいくらなのか明確になっていて、街中にあるあちこちの

ビルにカードを隠した方が見つかるかどうか緊張感が生まれるはず。

 

 

 

 

ドリームジャンプ

 

参加者は自殺志願者。10人中9人が命を落とすというゲームで、体にロープをくくり付け

てジャンプするだけ。一発逆転を狙え、1本しかない繋がれたロープを引き当てた者のみで

大金を手にすることができる。

 

自殺志願者が参加しているのだから、助かる者がいるというのは疑問。

 

 

 

 

ゴールドジャンケン

 

内閣総理大臣秘書官、高倉浩介(福士蒼汰)が与党議員や財界人の接待や野党議員

の買収工作のために考案したギャンブル。

 

そして対戦相手は高倉浩介。このゲームは高倉が得意としていて3回勝負のジャンケン。

3回のうち1回は純金を握って出すことが決まっている。

 

金を握ったグーで勝った場合はボーナスとして純金を得ることができるというが、

ありきたりなゲームだ。

 

 

 

 

最後の審判~人間秤~

 

勝てば信頼、名声、金を得ることができるが、負ければ全てを失う。敵対する2人が

全財産を金塊に換え、天秤となっている秤の上に乗って重さを競い合う。

 

重さを競い合うというのだが、正直言ってあまり面白くない。

 

 

例えば、カイジは「バベルの塔」のゲームの開催場所を知っていて、事前に準備をして

いるのだから他の参加者よりも圧倒的に有利な立場にある。

 

ゲーム全てがただ単純に勝つか負けるかの2つに1つだけで、イカサマやカイジが圧倒的

不利な立場に置かれながらも戦っていく姿が面白いのであって、ありきたりなゲームに

参加したところで面白さが感じられることは少ない。

 

もっと命を失う危険を前面に押し出したゲームにしていれば、緊張感があったのでは

ないだろうか。

 

 

 

ゲームのルールが解りにくい?

 

ゲームのルールは至って単純であると思う。

 

「バベルの塔」は街中にあるビルの屋上に置かれている棒の頂点に貼られている

カードを奪い合うというものでカードを手にした者が勝利し、上限で9億9999万円を

手にできるというもの。

 

「ドリームジャンプ」もルールは単純で、体にロープをくくり付けてただ飛ぶだけ。

「ゴールドジャンケン」も3回のジャンケンで勝負するだけで、ルール的にはシンプル。

 

しかしゲームのルールが解りにくいという声もあります。

 

しいて上げるなら「最後の審判~人間秤~」。ルールは敵対する2人が全財産を金塊に

交換し、秤の上に乗せてその重さを競い合うだけ。一見、シンプルに思えるでしょうが

これが解りにくかったのかもしれません。自身の総資産だけではなく、家族、友人、

出資者、観衆からもお金を出してもらうことができるわけです。

 

なぜ当事者たちだけの対決にしなかったのかが疑問です。

 

もしも負けた場合、勝った者に全資産を取られるという、出資者や観衆などは、

どちらを選ぶのか?どちらに賭けるのか?ここも見どころでもあったと思う。

 

 

 

面白くないところやひどいところ

 

内容が単調で展開が読める

単調で展開が読めてしまうという映画『カイジファイナルゲーム』ですが、単調と

言うよりは、ご都合主義的で突っ込みたくなるのかもしれません。

 

ギャンブル自体は単純でスリルに欠けており、例えば最初の「バベルの塔」は体力勝負

という感じ。ギャンブルの面白さは心理的な駆け引きにある。ポーカーで例えるならば

自分の手元に有利なカードが来ているのか、相手は有利なカードを持っているのか、

それとも不利なカードを持っているのかを考えるだけで一気に緊張感は高まるだろう。

 

ギャンブルの参加者は社会の底辺にいる者たちなのに、服装や髪がきれいな者がいたり

ドローンを持っていたりする点は突っ込みを入れたくなる。 

 

カイジは、ドリームジャンプという死ぬ可能性が圧倒的に高いゲームに無謀にも挑む

ハメになります。ここで桐野加奈子が活躍するのですが、カイジが死んだらおしまい

なのは理解できる。しかし彼を救うためのカラクリがそれほど手が込んでいるとは

言えない。

 

一方で格差の問題を視点にしていくと興味深い映画。労働者を搾取するような異常な

環境、上昇を続ける消費税、給料から天引きされていく社会保険や年金があるにも

かかわらず、挙げ句の果てには廃止されてしまうのではないかという不安感。

 

金を持つ者だけが生き残れる社会が迫っていることを強く感じるだろう。健康格差、

教育格差、親が貧しければ子も貧しくなるという格差の遺伝もあるだろう。

 

映画の評価は別として日本が抱える問題を視点にしていくと、将来の日本の行く末を

暗示しているかのような感覚になる。

 

 

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カイジ自体が意味不明

 

極めつきは主人公のカイジ自体が意味不明ということ。かつてだまされた人物に再び

やすやすと騙されるなど、あまりにもツッコミどころが多すぎる。

 

定職に就かず、借金を背負わされ、社会の底辺で暮らすカイジですが、結局彼は雇われ

ギャンブラーとして映る。

 

社会の底辺にいる者たちが身を寄せ合いながら生きている世界でカイジが彼らを率いて

国に立ち向かっていけば違った魅力を感じられたかもしれない。

 

ギャンブルによって何か大きなものを失ってしまうという危機感がカイジにあれば、

よりスリルや緊張感が出たのではないか。何かを失うかもしれないと思うからこそ、

人はそれを必死で守りたいと思うのだから、そういう設定になっていれば映画を観る

者がもう少しカイジに感情移入できたかもしれない。

 

そもそもカイジは社会の底辺にいる労働者で、結局のところは失うものなどない。

底辺にいたカイジが国に立ち向かっていく指導者なるという大胆な設定になって

いれば魅力的だったかもしれない。

 

これほど先を読め、度胸もあり、誰をも惹きつける魅力がありながら、どうしていつも

金に困り、底辺で必至に働いているのか?ここが気になる。

 

また今作は、いつものザワザワが少なかったように感じる。

 

しかし唯一「キンキンに冷えてやがる。悪魔的だ」のシーンが最大の見どころなのかも

しれません。(個人的見解)何度聞いても笑顔になる。

 

そして「クズ同士が固まっていたって一生ここから抜け出せるわけがねー。それどころ

かおまえらみたいな生き方じゃ生まれ変わったってどうせクズだ。クズ!クズ!クズ!

クズの人生ただ繰り返して死んでいくだけだ」これらの藤原竜也の言い回しというか、

声、演技が好きで良かった。

 

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まとめ

今回は、映画『カイジファイナルゲーム』をネガティブな側面から見てみました。

疑問点など気になるとろこはありますが、決してつまらない作品ではありません。

 

伊藤カイジ役の藤原竜也、大槻太郎役の松尾スズキ、遠藤凛子役の天海祐希、

坂崎孝太郎役の生瀬勝久、黒崎義裕役の吉田鋼太郎、廣瀬湊役の新田真剣佑、

高倉孝介役の福士蒼汰、桐野加奈子役の関水渚、東郷 滋役の伊武雅刀、など

豪華俳優陣の演技にも注目です。

 

2021年2月12日、21:00~22:54、『金曜ロードショー』で放送。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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