『戦後80年特集』戦争を題材にした洋画20選!忘れてはいけない映像の記録、未来への警鐘

 

2025年、第二次世界大戦終結から80年。世界は変わり続けていますが、

戦争がもたらした痛みや教訓は、いまも私たちの心に影を落としています。

 

映画は、その時代を生きた人々の記憶を形にし、時を越えて語り継ぐための

力強い媒体です。

 

戦場の緊張感、故郷を想う切なさ、仲間との絆、そして人間の愚かさと強さなど、

戦争映画は、単なる歴史再現ではなく、観る者に「なぜこの悲劇は繰り返された

のか」を問いかけます。

 

本特集では、戦後80年を機に、世界各国で製作された洋画から、戦争の現実と

人間模様を描き出す作品を振り返ります。

 

 

 

スポンサードリンク

 

プライベート・ライアン

 

映画『プライベートライアン』予告編動画

 

 

概要

巨匠でありヒットメーカーとして知られるスティーブン・スピルバーグが手掛

けた1998年公開のアメリカ映画。

 

第71回アカデミー賞で撮影賞、編集賞、音響賞、音響効果編集賞を受賞し、

スティーブン・スピルバーグが1993年公開の映画『シンドラーのリスト』

に続いて2度目の監督賞を受賞した。

 

8人の兵士が3人の兄を亡くしたジェームズ・フランシス・ライアン二等兵救出に

向かう姿を通して戦争の凄惨さと極限状況に置かれた兵士の絆と生き様が描き

出されていく。

 

2度のアカデミー主演男優賞に輝く名優トム・ハンクスが主演を務め、マット・

デイモン、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパーが脇を

固める。

 

 

 

あらすじ

 

1944年、オマハ・ビーチでの激しい戦闘を生き抜いたアメリカ陸軍ミラー大尉

3人の兄を亡くしたジェームズ・フランシス・ライアン二等兵を救出し、アメ

リカへ帰国させるように命令を受けた。

 

ミラー大尉はホーバス一等軍曹、ライベン一等兵、ジャクソン二等兵、メリッ

シュ二等兵、カパーゾ二等兵、ウェイド衛生兵、実戦経験のないアパム五等

技能兵と共に生死不明のライアン二等兵救出に向かっていく。

 

しかし、危険な戦地の奥深くへと進んでいくにつれ、兵士は次から次へと敵

の銃弾に命を奪われてしまうのだった。

 

 

 

見どころ

映画冒頭のオマハ・ビーチでの激しい戦闘シーンは言葉を失うほどの衝撃で、

観る者全てを戦場にいるように思わせる。

 

耳が聞こえなくなるほどの銃撃、次から次へと銃弾に倒れていく兵士、

赤く染まる海が映し出されていく。

 

生死が定かではないひとりの二等兵を救出するために8人の兵士が命を

懸ける意味とは何かを深く突きつけられる。

 

ジョン・ウィリアムズが手掛けた音楽が映画に融合し、重厚で荘厳な作品

にしている。

 

 

 

ミッドウェイ

豊川悦司の山本五十六も!ローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』予告編

 

豊川悦司の山本五十六も!ローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』予告編

 

 

概要

「ハリウッドの破壊王」と呼ばれるドイツ出身のローランド・エメリッヒが

監督を務めた2019年公開のアメリカ映画。

 

日本の敗北を決定付け、アメリカの勝利を決定付けたミッドウェイ海戦が

描かれていく。

 

実力派俳優として知られる豊川悦司と國村隼、浅野忠信の他、デニス・クエイド、

パトリック・ウィルソン、ウディ・ハレルソン、エド・スクレインらが出演している。

 

 

 

あらすじ

 

1941年12月7日、真珠湾に停泊していたアメリカ海軍の艦隊は日本軍の艦上部隊

によって奇襲攻撃を受けた。

 

日本海軍大将の山本五十六の命令による奇襲攻撃によって大打撃を受けた

アメリカ軍は新たな太平洋艦隊司令官にチェスター・ニミッツを任命した。

 

着任早々、ニミッツは情報将校エドウィン・レイトン少佐に「山本五十六の考え

を読み、彼の次の動きを教えろ」、と命じる。

 

日本軍は本土攻撃に脅威に対する焦りから大戦力の投入した次なる戦いを

決める。一方、アメリカ軍は真珠湾攻撃に対する反省から情報戦に力を入れ、

日本の次なる目的地はハワイ諸島北西に位置するミッドウェイ諸島と分析した。

 

1942年6月4日、山本五十六の命令により日本軍の艦上機隊はミッドウェイへ

向けて出撃し、銃爆撃の雨を容赦なく降らせていく。

 

一方、アメリカの空母エンタープライズからも艦上機隊が日本の艦隊へ向けて

出撃するのだった。

 

 

 

見どころ

アメリカの勝利を決定付け、日本の敗北を決定付けたミッドウェイ海戦を陸上、

空中、海上、海中と目まぐるしく舞台を変えながら迫力満点の戦闘描写で

観る者を圧倒していく。

 

そしてミッドウェイ海戦が高度な情報戦であったということも描かれており、

新たな視点に驚かされる。

 

アメリカが正義であり、日本は悪であるという偏った描かれ方はなく、アメリカと

日本の両国で自国のために命を懸けて戦った人がいたという事実が伝わってくる。

 

 

戦火の勇気

 

映画「戦火の勇気」(1996)日本版劇場公開予告編 Courage Under Fire Japanese Theatrical Trailer

 

 

概要

映画『恋に落ちたシェイクスピア』でアカデミー作品賞を受賞したエドワード

・ズウィックが監督を務めて1996年に公開され、ハリウッドが初めて湾岸戦争

を題材としたアメリカ映画。

 

誤射によって味方兵士の命を奪った悲しい過去を背負うひとりの中佐が名誉

勲章受章候補者の調査を通し、本当の勇気とは何かを問い掛けていく。

 

2度のアカデミー賞に輝く名優デンゼル・ワシントンが軍人役を好演し、

「苫コメの女王」と呼ばれるメグ・ライアンがシリアスな演技を見せる。

 

 

 

あらすじ

 

湾岸戦争中、サーリング中佐は自らの判断ミスによって部下であり親友でも

あるボイラー大尉が乗る戦車へ攻撃命令を出し、命を奪ってしまう。

 

軍上層部によって暗い過去をもみ消され、罪を償う機会を与えられない

サーリング中佐は名誉勲章受章候補者であるウォールデン大尉の調査を

命じられる。

 

救出ヘリのパイロットであるウォールデン大尉に命を救われた兵士たちに

聞き取り調査を開始したサーリング中佐であったが、それぞれの証言に微妙

な食い違いがあることに気付く。

 

 

 

見どころ

2度のオスカーに輝く名優デンゼル・ワシントンが仲間の命を奪ったことで苦悩

する軍人役を見事に演じている。

 

また、メグ・ライアンがシリアスな演技を見せる珍しい作品でもある。

 

各人物の証言が微妙に食い違うという映画『羅生門』を想わせる構成が見事

であり、戦争映画だけではなくミステリーとしての要素も含まれている。

 

 

 

7月4日に生まれて

 

Immortal Movie Trailer 『 7月4日に生まれて(Born on the Fourth of July) 』 予告編 Trailer 1989.

 

 

概要

1989年に公開された戦争ドラマ。

 

元アメリカ海兵隊員ロン・コービックによる映画と同名の自伝小説を社会派

監督として知られるオリバー・ストーンが映画化し、トム・クルーズが主演

を務めた戦争ドラマ。

 

第62回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、作曲賞、録音賞、撮影賞、

編集賞、主演男優賞の合計8部門でノミネートされ、オリバー・ストーンが

監督賞を受賞した他編集賞も受賞した。

 

 

 

あらすじ

 

アメリカ独立記念日である7月4日に生まれたロン・コービックは強い愛国心

に突き動かされ、自ら海兵隊に入隊する。

 

1967年、ベトナム戦争に従軍したロンは最前線で戦いに身を投じるが、誤射

によって味方兵士を射殺してしまう。

 

さらに自らも負傷して車椅子生活を強いられてしまう。

 

ロンは生まれ育った町へ戻るものの反戦運動が盛り上がりを見せており、

周囲からは冷ややかな目を向けられてしまうのだった。

 

 

 

見どころ

映画『トップガン』で人気俳優の座を獲得したトム・クルーズがアカデミー

主演男優賞にノミネートされ、演技派俳優へと成長を遂げた作品。

 

役作りのために約1年間に及ぶ車椅子生活を送るという徹底的な役作を行った

ことで知られている。

 

強い愛国心に突き動かされて海兵隊に入隊してベトナム戦争に身を投じながら

も心と体に深い傷を負い、周囲から冷ややかな目を向けられて苦悩する帰還兵

を見事に演じ切る姿は圧巻。

 

 

 

大いなる陰謀

 

『大いなる陰謀』日本版劇場予告編

 

 

概要

映画『普通の人々』でアカデミー監督賞を受賞した俳優ロバート・レッドフォード

が製作、監督、主演を務めた社会派ドラマ。

 

対テロ戦争を題材に選び、大学教授、ジャーナリスト、上院議員それぞれの

視点からアメリカの問題点を浮き彫りにしていく。

 

3度のアカデミー賞に輝くメリル・ストリープとトップ俳優トム・クルーズが

火花散る演技を魅せる。

 

 

 

あらすじ

 

次期大統領候補としての呼び声高い上院議員ジャスパー・アービングは経験

豊富なジャーナリストのジャニーン・ロスを招き、アフガニスタンで展開される

軍事作戦に関する情報を伝える。

 

一方、大学教授スティーブン・マレーは自身の教え子であり、軍に志願した

アーネスト・ロドリゲスとアーリアン・フィンチに対する複雑な思いを抱えていた。

 

そしてマレー教授は将来を悲観し、学習意欲を失いつつある学生トッド・ヘイズ

と意見を交わし始めていく。

 

 

 

見どころ

ワシントンD.C.とアフガニスタン、ロサンゼルスという3つの場所を舞台に上院

議員、ジャーナリスト、大学教授3人の視点から対テロ戦争の真実とは何かを

観る者に突きつけてくる。

 

特にメリル・ストリープとトム・クルーズによるセリフの応酬は言い知れぬ緊張

を感じさせる。

 

無関心でいることの危険性、無関心でいることを利用しようとする権力者の影が

見え隠れする。

 

 

 

アメリカン・スナイパー

 

映画『アメリカン・スナイパー』予告編

 

 

概要

元アメリカ海軍特殊部隊シールズ隊員クリス・カイルによる自伝を原作に、

映画『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー監督

賞と作品賞を受賞したクリント・イーストウッドが製作・監督を務めた戦争

ドラマ。

 

アメリカ軍史上最多160人の敵を射殺した伝説の狙撃手である一方、「ラマディ

の悪魔」として恐れられたクリス・カイルの半生が描かれていく。

 

第87回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、脚色賞、録音賞、編集賞、音響編

集賞の合計6部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞した。

 

主演は『アメリカン・ハッスル』『世界にひとつのプレイブック』で知られ

『アリー/スター誕生』では監督としての才能を開花させたブラッドリー・

クーパーが務めた。

 

 

 

あらすじ

 

アメリカ南西部テキサス州に生まれたクリス・カイルは厳格な父親から狩猟を

教えられて育った。

 

やがて時が経ち、ロデオに明け暮れていたクリスはケニアとタンザニアで発生

したアメリカ大使館爆破事件を機に海軍へ入隊した。

 

30歳という年齢ながらも厳しく過酷な訓練を耐え抜いて特殊部隊シールズの隊員

となり、私生活では恋人タヤと結婚して幸せな生活を送るが、同時多発テロ事件

を機に「対テロ戦争」が始まる。

 

そしてクリスは4回にわたってイラク戦争において狙撃手として輝かしい戦果を

挙げるものの、心に深い傷を負うことになる。

 

 

 

見どころ

死と隣り合わせの戦場で仲間を守り、アメリカを愛し、家族を守るひとりの男

クリス・カイルの複雑な心情が描かれていく。

 

緊迫感あふれる戦場のシーンとアメリカで過ごすシーンが対照的に描かれて

おり、主人公クリス・カイルの心情を見事に映像で表現している。

 

戦争の狂気に取り憑かれ、アメリカにいながらも心はイラクにあるという感覚を

観る者に与える。

 

アメリカ軍史上最多160人の敵を射殺した「英雄」であり、18万ドルの懸賞金が

懸けられた「ラマディの悪魔」として怖れられたクリス・カイルの姿を通して

アメリカが戦争によって負う深い傷を見せられる。

 

 

 

戦火の馬

 

映画『戦火の馬』予告編

 

 

概要

イギリス人作家マイケル・モーパーゴによる小説『戦火の馬』をハリウッド

の巨匠にしてヒットメーカーであるスティーブン・スピルバーグが映画化した

感動大作。

 

一頭の農耕馬が軍馬として第一次世界大戦の最前線に送られながらも過酷な

状況を生き延びていく姿を描き出す。

 

第84回アカデミー賞で作品賞、美術賞、撮影賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞

の合計6部門にノミネートされた。

 

 

 

あらすじ

イギリス・デボンの貧しい農家の息子アルバート・ナラコットは父親が手に

入れてきた一頭の馬を「ジョーイ」と名付けた。

 

アルバートの深い愛情を受けて立派な馬へと成長していくが、やがて第一次

世界大戦が勃発した。

 

軍馬として最前線に送られることになるジョーイを取り戻すためにアルバート

は自ら軍隊に入ることを決めるが、入隊年齢に達していないことから断られて

しまう。

 

そしてジョーイはアルバートの元から引き離され、戦地フランスへと送り込ま

れてしまうのだった。

 

 

 

見どころ

銃弾が飛び交い、死と隣り合わせの戦場で生き延びる一頭の馬の姿が胸を

打つ感動作。

 

どのような困難があろうとも、先が見えない暗闇の中にいたとしても、希望を

胸に生きることの大切さが伝わってくる。

 

美しく壮大な映像に引き込まれ、さらに美しい音楽が映画の感動を盛り上げる。

 

 

 

パトリオット

 

映画「パトリオット」(2000)日本版劇場公開予告編 The Patriot Japanese Theatrical Trailer

 

 

概要

映画『ユニバーサル・ソルジャー』、『インデペンデンス・デイ』などで知ら

れるドイツ出身の監督ローランド・エメリッヒがアメリカ独立戦争を題材にした

歴史ドラマ。

 

一度は戦いを捨てながらも家族と仲間、そして自由の大地を守るために立ち上

がる兵士を映画『ブレイブハート』でアカデミー監督賞と作品賞を手にした

メル・ギブソンが熱演する。

 

 

 

あらすじ

 

ベンジャミン・マーティンはフレンチ・インディアン戦争を戦った残虐かつ

勇敢な兵士として知られている。

 

彼は妻亡き後、7人の子どもと共にサウスカロライナ植民地で平和に暮らして

いたが、13植民地がイギリスからの独立を求めて独立戦争を起こした。

 

家族のことを考えるベンジャミンは独立戦争に反対していたが、イギリス将校

ダビントンに次男トーマスを殺されてしまい、失われていた兵士としての本能

がよみがえるのだった。

 

 

 

見どころ

アメリカ独立戦争を題材にした戦争ドラマであり、次男を殺されたことで戦争

に身を投じる兵士をメル・ギブソンが熱演している。

 

迫力満点の戦闘シーンに加え、アメリカの歴史は常に戦争と共に刻まれてきた

ことを教えられる。

 

戦争に反対しながらも、再び身を投じる兵士の複雑な心情をメル・ギブソンが

見事に表現している。

 

 

 

オッペンハイマー

 

【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショー

 

 

概要

世界で初めて原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれる物理

学者オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた壮大な伝記映画。

 

映画『ダークナイト』『インターステラー』『ダンケルク』など多くの大作を世に

送り出してきたクリストファー・ノーランが監督を務め、映画『バットマン

ビギンズ』『ダークナイト』などノーラン監督作品の常連俳優キリアン

・マーフィが主演を務めた。

 

第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、

脚色賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、

作曲賞、美術賞、音響賞の合計13部門でノミネートされ、作品賞、撮影賞、編集

賞、作曲賞でオスカーを獲得し、オッペンハイマー役を演じたキリアン・マーフィ

がアイルランド人俳優として初めてアカデミー主演男優賞を受賞した。

 

また、野心に満ちたアメリカ原子力委員会委員長を演じたロバート・ダウニー

・ジュニアが助演男優賞を受賞した。

 

さらに、クリストファー・ノーランがアカデミー監督賞と作品賞を受賞した。

 

伝記映画としては2014年公開の映画『アメリカン・スナイパー』と2018年公開

の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を抜いて興行収入歴代1位を獲得し、第二次

世界大戦に関する映画でも興行収入歴代1位となった。

 

 

 

あらすじ

 

才能あふれる科学者ロバート・オッペンハイマーはアメリカ政府が進める原子

爆弾の極秘製造計画「マンハッタン計画」の指揮を執ることを依頼される。

 

ニューメキシコ州にロスアラモス国立研究所を設立して所長に就任したオッ

ペンハイマーはナチスドイツに先駆けて原子爆弾の開発を押し進めていく。

 

やがて世界で初めて原子爆弾を完成させ、広島と長崎へ投下されたが、

オッペンハイマーは自身が産み出した原子爆弾の破壊力を目の当たりし、

深く苦悩することとなる。

 

 

 

見どころ

世界で初めて原子爆弾を産み出したことから「原爆の父」と呼ばれている

科学者ロバート・オッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた重厚な伝記映画。

 

原子爆弾を産み出したことに対する苦悩を抱える科学者オッペンハイマーを

アイルランド人俳優キリアン・マーフィが見事に演じている。

 

科学の力が人間の生活に豊かさをもたらす一方、一瞬にして世界を破滅させて

しまう恐ろしい兵器も産み出すことを観る者に突きつけてくる。

 

 

 

シンドラーのリスト

 

映画「シンドラーのリスト」 (1994) 日本版予告編 Schindler’s List Japanese Trailer

 

 

概要

ユダヤ人の血を引く映画監督スティーブン・スピルバーグが製作と監督を務めて

1993年に公開されたアメリカ映画。

 

第二次世界大戦中、残虐なナチスドイツの虐殺から1,200人のユダヤ人を救い出

したドイツ人実業家オスカー・シンドラーの姿を描いた戦争ドラマ。

 

第66回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞、美術賞、

撮影賞、メイクアップ賞、編集賞、衣装デザイン賞、録音賞、主演男優賞の合計

12部門でノミネートされ、スティーブン・スピルバーグが監督賞と作品賞を受賞

した他、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞でもオスカーを獲得した。

 

 

 

あらすじ

 

第二次世界大戦中のポーランド南部の都市・クラクフ。

 

ドイツ人実業家オスカー・シンドラーは戦争を利用して財産を築こうと考えており、

彼は巧みな話術でナチスドイツ軍上層部に取り入って倒産寸前の工場を払い

下げてもらう。

 

安価な労働力としてユダヤ人を工場に雇い入れたシンドラーは事業を拡大させて

いくが、ナチスドイツによるユダヤ人への迫害が日増しに強まっていく。

 

そして凄惨な光景を目にしたシンドラーはユダヤ人を救うためにあるリストを

作り始めていくのだった。

 

 

 

見どころ

自らユダヤ人の血を引くスティーブン・スピルバーグ監督が手掛けた戦争ドラマ

であり、ナチスドイツによる大量虐殺「ホロコースト」の悲惨さを観る者に強く植え

付けていく。

 

強制収容所のシーン、ライフル銃でユダヤ人を狙撃するシーン、ユダヤ人居住区

解体のシーンなど観ているだけで胸が痛み、涙が止まらなくなる。

 

モノクロの映像が観ている光景が単なる映画ではなく現実に起きていたことだと

否応なく感じさせる。

 

スポンサードリンク

 

 

カジュアリティーズ

 

カジュアリティーズ 予告編

 

 

概要

1989年公開のアメリカ映画。ベトナム戦争中の1966年、アメリカ兵士がベトナム

人女性を誘拐・強姦・殺害した「192高地虐殺事件」が題材となっている。

 

映画『アンタッチャブル』で知られるブライアン・デ・パルマが監督を務め、

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で知られるマイケル・J・フォックス

が同僚兵士や上官を告発する兵士をシリアスに演じた。

 

2度のアカデミー主演男優賞を受賞したショーン・ペンが軍曹役として出演

している。

 

 

 

あらすじ

 

1974年、ベトナム帰還兵のエリクソンは電車の向かいの席に座るアジア人女性

大学生の姿が目に入り、ベトナム戦争中に上等兵として従軍した際の悪夢の

ような体験を思い出す。

 

ベトナム戦争が激しさを増す1966年、ミザーブ軍曹が率いる分隊は偵察任務を

命じられた。ミザーブ軍曹は偵察任務の際に村の少女を拉致して強姦しよう、

と提案した。

 

ミザーブ軍曹は村に住むオアンという名前の少女を拉致して強姦に及び、さら

にエリクソン上等兵が信頼していた同僚の兵士ディアズも強姦に加わった。

 

しかし、ただひとり強姦に加わることを拒否したエリクソン上等兵はミザーブ

軍曹がいない隙を見計らってオアンを逃がそうとする。

 

 

 

見どころ

アメリカ兵士がベトナム人女性を誘拐して強姦した末に殺害した実話を基にした

衝撃的な内容の映画。

 

命令が絶対という軍隊にいながらも正義を貫こうとする上等兵をマイケル・J・

フォックスが熱演する姿が見事。

 

極限状態に置かれた時、人はどうなるのか、そして戦争の狂気に冒されること

なく正常な状態を保つことができるのかを観る者に突きつける。

 

 

 

戦場のアリア

 

『戦場のアリア』日本版劇場予告編

 

 

概要

2005年に公開されたフランス・イギリス・ドイツの合作映画。

 

第一次世界大戦が勃発した1914年のクリスマス・イブに敵味方に分かれていた

フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍が一夜限りの停戦を決めた実話を基に

した戦争ドラマ。

 

歴史大作『トロイ』『ナショナル・トレジャー』『イングロリアス・バスターズ』

などで知られるダイアン・クルーガー、『ラッシュ/プライドと友情』『グッバイ

、レーニン!』『ラヴェンダーの咲く庭で』などで知られるダニエル・ブリュール

が出演。

 

 

 

あらすじ

 

第一次世界大戦が勃発した1914年。

 

フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍はフランス北部の村で激しい戦闘を繰り

広げていた。クリスマスだけは愛する家族のもとへ帰りたいと兵士の誰もが思う

ものの、戦況は激しさを増す一方だった。

 

ある日、歌手アナはドイツ軍司令部に赴き、戦地にいるビルヘルム皇太子のため

に聖歌を捧げたいと申し出る。

 

実は彼女の夫ニコラウスはテノール歌手で、一兵卒として戦場に赴いていた。

 

ドイツ軍の塹壕に10万本のクリスマスツリーが届けられ、スコットランド軍は

バグパイプを戦場に響かせた。

 

ビルヘルム皇太子の御前で歌い終えたニコラウスが素晴らしい歌声を響かせた

ことを機に敵同士として激しい戦闘を繰り広げていた兵士たちは休戦を決める

のだった。

 

 

 

見どころ

ヨーロッパの国が敵と味方に分かれて戦火を交えた第一次世界大戦で起きた

奇跡の休戦を描いた感動作。

 

国の違いを越え、言葉の違いを越え、互いに手に持っていた武器を置いて歩み

寄り、シャンパンで友情に乾杯したという奇跡が涙を誘い、戦場に響き渡る

美しい歌声に胸を打たれる。

 

 

 

U・ボート

 

『U・ボート ディレクターズ・カット』日本版劇場予告編

 

 

概要

1981年に公開されたドイツ映画。

 

第二次世界大戦におけるドイツ軍潜水艦Uボートの過酷な戦いを映画『アウト

ブレイク』『ザ・シークレット・サービス』『トロイ』などで知られるウォルフ

ガング・ペーターゼン監督を務め、潜水艦という密室で繰り広げられる乗組員

の姿がスリリングに描いていく。

 

 

 

あらすじ

 

1941年、ナチスドイツの占領下にあるフランスの港町ラ・ロシェルからドイツ

海軍の潜水艦U96が出航した。

 

30歳ながら乗組員の中で最年長である歴戦の艦長を筆頭に、20代の若き乗組員

を乗せた潜水艦は大西洋を哨戒航行していく。

 

数日経ったある日、連合軍側の船団を発見したU96は海中への潜航を開始し、

艦内は重苦しい空気が流れ始める。

 

 

 

見どころ

U・ボートの実物大レプリカを建造して撮影が敢行されたことで閉塞感に満ちた

ストーリーが展開していく。

 

逃げ場のない潜水艦の中で魚雷の恐怖や相次ぐトラブルによって肉体的に

精神的にも疲弊していく兵士たちの姿が衝撃的である。

 

 

 

西部戦線異状なし

 

『西部戦線異状なし』 予告編 – Netflix

 

 

概要

ドイツ人小説家エーリヒ・マリア・レマルクによる名作「西部戦線異状なし」

を原作としたドイツの戦争映画。

 

1930年公開の映画、1979年に放送されたテレビ映画に継ぐ3度目の映画化で、

新たなローマ教皇の選出を描いた『教皇選挙』で知られるエドワード・ベルガー

が監督を務めた。

 

第95回アカデミー賞で作曲賞、撮影賞、国際長編映画賞、美術賞の合計4部門で

オスカーを獲得した。

 

2022年9月12日にトロント国際映画祭で初上映され、同年10月28日に「Netflix」

で配信が開始された。

 

 

 

あらすじ

 

第一次世界大戦下のヨーロッパ。

 

17歳のドイツ人兵士パウルは祖国ドイツのために戦おうと意気揚々として西部

戦線へと赴いた。

 

しかし、彼の高揚心と使命感は凄惨な現実を目にしたことで一瞬にして打ち砕

かれてしまう。

 

共に志願した仲間と共に最前線で命を懸けて戦うが、次第に絶望と恐怖にまみれ

ていくのだった。

 

 

 

見どころ

国のために戦おうと決意して意気揚々と最前線へと向かった17歳の少年を待ち

受けていたのは凄惨な現実。

 

銃弾が飛び交い、常に死と隣り合わせの戦場で人は絶望と恐怖にまみれていく

ことを突きつける。

 

緻密にかつ徹底的に作り込まれた映像が戦場の凄惨さを観る者に感じさせる。

 

 

 

ダンケルク

 

映画『ダンケルク』本予告【HD】2017年9月9日(土)公開

 

 

概要

2017年に公開されたアメリカ映画。第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞、美術

賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の合計8部門にノミネートされ、

編集賞、録音賞、音響編集賞の合計3部門でオスカーを獲得した。

 

映画『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』など常識を覆す

大作を世に送り出すクリストファー・ノーランが監督を務めた。

 

名優ケネス・ブラナー、映画『オッペンハイマー』でアカデミー主演男優賞を

受賞したキリアン・マーフィ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演

男優賞を受賞したマーク・ライランス、バリー・コーガンが出演している。

 

 

 

あらすじ

 

第二次世界大戦中、フランス北端にある港湾都市ダンケルク。

 

背後は海、陸と空からは敵が迫るこの場所にイギリス・フランス連合軍40万人

の兵士が追いつめられていた。

 

しかし、トミーら若き兵士は絶望的な状況の中に置かれながらも生き抜くこと

を決してあきらめていなかった。

 

一方、イギリスでは海を隔てた対岸のフランスにいる兵士を救出するために

民間の船までもが動員されていた。

 

民間の船を操縦する船長は息子と共に危険を顧みずにダンケルクへと向かう。

 

さらに、イギリス空軍のパイロットも形勢不利でありながらも出撃を決め、

命を懸けた史上最大の救出作戦が始まった。

 

 

 

見どころ

映画『ダークナイト』で正義と悪の定義を根底から覆したクリストファー・

ノーラン監督が初めて実話を基にした戦争映画。

 

陸、海、空という3つの場所で3つの時間がそれぞれ動き出してストーリーを

展開させる手腕は圧巻。

 

絶体絶命の状況の中で命を懸けた撤退作戦に観る者を瞬く間に引き込んでいく。

 

 

 

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

 

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』本予告

 

 

概要

2023年公開のイギリス映画。イギリス・ロンドンで株の仲買人として働いて

いたニコラス・ウィントンがナチスドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人の

子ども699人を救った実話を題材にした感動作。

 

映画『羊たちの沈黙』と『ファーザー』でアカデミー主演男優賞を受賞した

名優アンソニー・ホプキンスが救えなかった子どもたちへの苦悩を抱え続ける

1988年当時のニコラス・ウィントンを演じた。

 

 

 

あらすじ

 

1938年、第二次世界大戦の開戦直前。

 

ナチスドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人難民がプラハで住居も食料もない

悲惨な生活を強いられている姿を株の仲買人ニコラス・ウィントンは目にする。

 

悲惨な生活を強いられている子どもたちをイギリスへ避難させようとニコラス

は仲間と共に里親探しと資金集めに奔走する。

 

迫害の手が迫り来る中、ニコラスはユダヤ人難民の子どもたちを次から次へと

列車に乗せていくが、ついに第二次世界大戦が勃発してしまう。

 

50年後、ニコラスは自分が救えなかった子どもたちのことを忘れることができず、

自分を責め続けていた。

 

そのような時、テレビ番組『ザッツ・ライフ!』の収録に参加して欲しいという

依頼が舞い込んでくるのだった。

 

 

 

見どころ

ナチスドイツの迫害からいくつもの命を救ったイギリス人ニコラス・ウィントン

の実話を題材にした感動作。

 

悲惨な生活を強いられているユダヤ人の子ども699人を救い出したニコラス・

ウィントンの愛と苦悩が胸に迫ってくる。

 

1988年当時のニコラス・ウィントンを二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優

アンソニー・ホプキンスが演じている。

 

もしも自分がニコラス・ウィントンと同じ状況に置かれていたとしたら、命を懸けて

ユダヤ人の子ども699人を救い出せるのか、と深く考えさせられる。

 

 

 

ハクソー・リッジ

 

『ハクソー・リッジ』本予告編

 

 

概要

2016年に公開されたアメリカ映画。第二次世界大戦の激戦地であった沖縄県

の前田高地を舞台に、銃も手榴弾もナイフさえも持たずに衛生兵として多くの

負傷兵の命を救ったデズモンド・ドスの実話を描く。

 

映画『ブレイブハート』でアカデミー監督賞と作品賞を受賞した俳優メル・

ギブソンが監督を務め、『アメイジング・スパイダーマン』で知られる

アンドリュー・ガーフィールが主演を務めた。

 

第89回アカデミー賞で録音賞と編集賞を受賞した。

 

 

 

あらすじ

 

アメリカ・バージニア州の緑豊かな町で生まれ育ったデズモンド・ドスは弟

と一緒に野山を駆け回る活発な少年だった。

 

しかし、第一次世界大戦で心に傷を負った父親と母親は喧嘩が絶えない日々

を送っていた。

 

月日は流れ、成長したデズモンドは看護師のドロシー・ヒュッテと恋に落ち、

心躍る時間を過ごしていた。

 

しかし、第二次世界大戦が激しさを増していき、デズモンドの弟も周りにいる

友人たちの次々と出征していく。

 

そのような中、デズモンドは幼い頃の経験から人を殺すことをしないと誓って

きたことから、衛生兵として国に尽くすことを決める。

 

 

 

見どころ

銃を持たず、手榴弾もナイフも持たないで衛生兵として75人の命を救った男の

実話を描いた衝撃の戦争映画。

 

軍隊に入れば武器を手にして敵の命を奪うことは当然であるが、映画の主人公

デズモンド・ドスは衛生兵として命を救うことを貫き、たとえ敵兵士であった

としても命を救う姿には心が震えてくる。

 

 

 

1917 命をかけた伝令

 

コリン・ファース、カンバーバッチら共演!『1917 命をかけた伝令』予告編

 

 

概要

2019年に公開されたイギリス・アメリカ合作による戦争映画。

若きイギリス兵の2人が最前線にいる1,600人の仲間の命を救うために重要な

命令を一刻も早く伝達するために敵陣を駆け抜けていく姿を全編ワンカットで

描いている。

 

映画『アメリカン・ビューティー』でアカデミー監督賞を受賞したサム・メンデス

が監督を務めた。

 

第92回アカデミー賞で撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した。

 

 

 

あらすじ

 

1917年4月、フランス西部戦線ではドイツ軍との連合国軍とのにらみ合いが続き、

消耗戦を繰り返していた。

 

そのような中、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクは撤退したドイツ軍を

追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要な命令を伝える任務を与えられる。

 

翌朝までにドイツ軍が待ち伏せしていると伝えることができなければ、

味方の部隊はドイツ軍によって全滅してしまう。

 

覚悟を決めたスコフィールドとブレイクは危険が待ち受ける最前線に飛び

出していく。

 

 

 

見どころ

全編ワンカットによって撮影され、画面が途切れること無い映像によって

観る者を第一次世界大戦の最前線へと引き込んでいく。

 

死と常に隣り合わせの最前線を駆け抜ける2人のイギリス兵になったような

感覚を味わえる。

 

一刻の猶予も許されないという状況が必然的に緊張を高めていく。

 

 

 

ワンス・アンド・フォーエバー

 

『ワンス・アンド・フォーエバー』日本版劇場予告編

 

 

概要

ベトナム戦争初期にアメリカ軍が北ベトナム軍と壮絶な戦闘を繰り広げた

「イア・ドランの3日間の戦い」を描いた2002年公開の戦争ドラマ。

 

映画『パール・ハーバー』で脚本を手掛けたランダル・ウォレスが監督を

務めた。

 

スコットランド独立のために戦った実在の英雄を主人公にした映画『ブレイブ

ハート』でアカデミー作品賞と監督賞を受賞したメル・ギブソンが主演を務めた。

 

 

 

あらすじ

1964年、アメリカ・ジョージア州フォート・ベニングにある陸軍基地。

 

ハル・ムーア中佐が指揮する新兵たちはベトナム戦争への本格的な参戦に

向けて厳しい訓練に日夜取り組んでいた。

 

そして出兵の時を迎えた時、ムーア中佐は「戦場に誰ひとり置き去りにせず、

祖国アメリカへ帰る」、と兵士たちとその家族に誓った。

 

1965年11月14日、ムーア中佐と彼が指揮する兵士は「イア・ドランの谷」に

降り立つのだった。

 

 

 

見どころ

戦場で戦う兵士とその兵士の帰りを待つ人たちの心理をアメリカ側だけではなく

ベトナム側の視点でも描いている。

 

また、ベトナム戦争初期の戦闘を題材にしていることにも注目したい。

 

さらに、メル・ギブソンが映画『パトリオット』に続いて部隊を率いる役を

演じている点にも注目。

 

 

 

グローリー

 

GLORY [1989] – Official Trailer (HD)

 

 

概要

1989年公開のアメリカ映画。南北戦争時に実在した史上初の黒人部隊の活躍

を描いた戦争ドラマ。

 

第62回アカデミー賞で撮影賞、録音賞を受賞した。また、黒人兵士を演じた

デンゼル・ワシントンがアカデミー助演男優賞を受賞した。

 

監督は映画『戦火の勇気』『マーシャル・ロー』などで知られ、映画

『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー作品賞を受賞したエドワード

・ズウィックが務めた。

 

 

 

あらすじ

 

1862年、南北戦争下のアメリカ。

 

アンティータムの戦いを生き延びた若き北軍大尉ロバート・グールド・ショー

は帰郷先のボストンで黒人だけで編成された部隊の隊長を命じられる。

 

しかし、軍服も靴も支給されず、黒人の兵士など役に立つことはない、という

周囲からの冷たい声がありながらも、ショー大尉は来たる実戦に備えて黒人

兵に対して厳しい訓練を課していく。

 

やがてショー大尉は黒人兵士との間に厚い信頼関係を築いて実戦で成果を

挙げ、ショー大尉率いる部隊は難航不落のワグナー要塞攻略に乗り出していく。

 

 

 

見どころ

南北戦争下のアメリカで初めて編成された黒人部隊とそれを指揮する大尉の姿

を描いた実話に基づく感動巨編。

 

いぶし銀の魅力を放つモーガン・フリーマン、この映画でアカデミー助演男優賞

を受賞したデンゼル・ワシントンによる演技と迫力満点の戦闘シーンが見事。

 

 

 

まとめ

戦争映画は、過去を忘れないための映像の記録であり、未来への警鐘でもあります。

 

銃声や爆音の向こうに映し出されるのは、歴史の中で生きた普通の人々の姿です。

そこには勝者も敗者もなく、ただ「生き抜こうとする人間」がいるだけ。

 

80年前の出来事は、もはや遠い歴史の一部に見えるかもしれませんが、世界の

どこかで同じ悲劇が繰り返される現実を前に、私たちは改めて問い直すべき

ではないでしょうか。

 

映画が語りかける「平和の尊さ」を胸に、これからの時代を歩んでいくことが、

戦後を生きる世代の責任なのです。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ