モンテ・クリスト伯(映画)のあらすじや結末を原作小説よりネタバレ!キャストと役どころについても

 

映画『モンテ・クリスト伯』が、2025年11月7日(金)に公開されます。

 

19世紀フランス文学の金字塔、アレクサンドル・デュマ原作の『モンテ・クリスト

伯』。その壮大な復讐譚が、ついに2025年、新たな息吹を得てスクリーンに蘇る。

 

フランス映画界が総力をあげて再構築した本作は、原作の荘厳さをそのままに、

現代的なテンポと心理描写で再解釈された“究極の復讐劇”。

 

この記事では、映画『モンテ・クリスト伯』のあらすじや結末を原作小説より

ネタバレ、またキャストと役どころについてもまとめました。

 

 

『モンテ・クリスト伯』本予告

 

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モンテ・クリスト伯(映画)のあらすじ

 

将来を約束された若き航海士エドモン・ダンテスはある策略によって無実の罪で

投獄されてしまう。

 

絶望の中で次第に生きる気力を失っていく彼は、脱獄を企てる年老いた司祭

ファリアに出会い、やがて希望を取り戻していく。

 

司祭のファリアから学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在

を打ち明けられた。

 

投獄されて14年後、奇跡的に脱獄に成功したダンテスは莫大な財宝を手に入れ

謎に包まれた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現わした。

 

そして自身の人生を奪った3人の男たちに巧妙に近付いていった。

 

 

 

モンテ・クリスト伯(映画)の結末を原作小説よりネタバレ

 

ダンテスは自分を陥れたグランダール、カドルッス、ビルフォールへの復讐を

遂げた。

 

パリでのモンテ・クリスト伯爵には歳が離れた親友マクシミリアン・モレル

がいた。

 

マクシミリアンはモンテ・クリスト伯爵が救済したモレル商会の息子である。

 

ビルフォール家の事件の時にモンテ・クリスト伯爵はマクシミリアンから

「愛するバランティーヌをどうか救って欲しい」と頼まれていた。

 

モンテ・クリスト伯爵はマクシミリアンの頼みを聞き入れたが、既に告げた

ようにバランティーヌはエロイーズの毒によって亡くなっていた。

 

マクシミリアンは悲しみのあまりバランティーヌの後を追おうとしたがモンテ

・クリスト伯爵は「私こそがモレル商会を救った恩人である」と自ら正体を明

かし、1ヶ月間だけ思いとどまるようにマクシミリアンに言い聞かせた。

 

そして1ヶ月後。全ての復讐を成し遂げたモンテ・クリスト伯爵はマクシミリ

アンをモンテ・クリスト島に連れていった。

 

そこには夢にまで見たバランティーヌの姿があった。バランティーヌは生きて

いたのだった。

 

医師さえもバランティーヌの生存に気づけなかったのは一時的に死亡した

状態になる薬を飲まされていたからだった。

 

薬を飲んで気を失った状態になっているマクシミリアンをバランティーヌが

介抱している。

 

これでいい。マクシミリアンとバランティーヌは良い夫婦になる。

 

かつて自分とメルセデスが手に入れることができなかった幸福を新しい夫婦に

与えることができた。もう、充分だ。

 

唯一、娘のように大切に思っているエデのことだけが心残りだが、自分がいなく

なってもうまくやっていけるだろう。

 

モンテ・クリスト伯爵がバランティーヌにエデとこれからも仲良くするように

頼んだ時、エデがこの世の終わりのような顔をして立ちすくんでいた。

 

エデは、「モンテ・クリスト伯爵をマクシミリアンがバランティーヌを愛して

いるように命懸けで慕っている」と言った。

 

ダンテスはエデのことを両手で抱きしめた。

 

やがて目を覚ましたマクシミリアンはクリスト伯爵からの手紙を受け取った。

万事抜かりない伯爵らしく、手紙にはこれからどうするべきかが書かれていた。

 

パリの屋敷もモンテ・クリスト島に構えた豪華な隠れ家も結婚祝いとして贈ると

書かれていた。

 

伯爵からの手紙には「待て、しかして希望せよ」と書かれていた。遠くを見ると

水平線の彼方に小さな船が見える。モンテ・クリスト伯爵とエデを乗せた船である。

 

涙ながらに叫ぶマクシミリアンに寄り添い、バランティーヌは言った。

「きっと、またお会いできます、伯爵様はおっしゃいました。

『待て、しかして希望せよ』と」。

 

その言葉は絶望から這い上がり、見事に復讐を成し遂げた男の人生を表現

した言葉であった。

 

 

 

モンテ・クリスト伯(映画)のキャストと役どころ

 

役名 エドモン・ダンテス(モンテ・クリスト伯)
役どころ 無実の罪で投獄された後、脱獄して莫大な財産を得て復讐のために“モンテ・クリスト伯”として変装・策略を用いる
演者 ピエール・ニネ
生年月日 1989年3月13日
出身地 フランス
出演作品 『ブラックボックス:音声分析捜査』『OSS117 アフリカより愛をこめて』『母との約束、250通の手紙』など

 

役名 メルセデス
役どころ エドモン・ダンテスの婚約者。彼を信じ愛するが、裏切りと運命の波に翻弄される
演者 アナイス・ドゥムースティエ
生年月日 1987年9月29日
出身地 フランス
出演作品 『海辺の家族たち』『禁断のエチュードマルグリットとジュリアン』『彼は秘密の女ともだち』など

 

 

 

役名 フェルナン
役どころ メルセデスを手に入れるためにダンテスを陥れた者のひとり
演者 バスティアン・ブイヨン
生年月日 1985年5月19日
出身地 フランス
出演作品 『悪なき殺人』『恋する遊園地』『12日の殺人』など

 

役名 ビルフォール
役どころ 自身のキャリアのためにダンテスを不当に投獄する野心的な検事
演者 ロラン・ラフィット
生年月日 1973年8月22日
出身地 フランス
出演作品 『アンタッチャブルズ』『ミモザの島に消えた母』『天国でまた会おう』など

 

役名 ダングラール
役どころ 出世するダンテスに嫉妬して密告し、後に裕福な男爵となる金の亡者
演者 パトリック・ミル
生年月日 1970年4月8日
出身地 ポルトガル
出演作品 『永遠のジャンゴ』『フランス特殊部隊RAID』『3つの心 あのときもしも』など

 

役名 エデ
役どころ フェルナンの裏切りで父を殺され、母と共に奴隷として売られた過去を持つ女
演者 アナマリア・バルトロメイ
生年月日 1999年
出身地 ルーマニア
出演作品 ミッキー17』『タンゴの後で』『あのこと』など

 

役名 アルベール
役どころ フェルナンとメルセデスの独り息子
演者 バシリ・シュナイダー
生年月日 1999年1月9日
出身地 カナダ
出演作品 『Colours of Time』(原題)『The Vourdalak』(原題)『Voltaire High』(原題)など

 

役名 アンドレ(アンドレア・カバルカンティ公爵)
役どころ ビルフォールの息子
演者 ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン
生年月日 2001年
出身地 フランス
出演作品 『Love Me Tender』(原題)『Delicious』(Netflix)『La réparation』(原題)など

 

役名 ファリア
役どころ 牢獄で出会ったエドモン・ダンテスに学問と教養を教える司祭
演者 ピエルフランチェスコ・ファビーノ
生年月日 1969年8月24日
出身地 イタリア
出演作品 潜水艦コマンダンテ誇り高き決断』『幸せのイタリアーノ』『離ればなれになっても』など

 

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モンテ・クリスト伯(映画)の見どころ

 

フランスの文豪アレクサンドル・デュマが執筆した『巌窟王』として知られる

傑作小説を映画化した愛と憎しみのスペクタクルが『モンテ・クリスト伯』である。

 

「復讐劇の金字塔」と評されるドラマティックな展開はロマンス、サスペンス、

アクションの枠を超えて激しい情念が渦巻く至極の人間ドラマとして観る者全て

の心を揺さぶる。

 

 

主人公モンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスを演じるのはフランス人俳優

ピエール・ニネ

 

「モードの帝王」と呼ばれるファッションデザイナー、イブ・サン・ローランの

半生を描いた2014年公開の伝記映画『イヴ・サン・ローラン』で見せた演技で

絶賛されたことで知られている。

 

驚きの変装術や冷酷な復讐を計画する数奇な運命を背負った男を繊細かつ優雅

に演じ切っている。

 

ピエール・ニネが見せる繊細で優雅な演技に美術と衣装が重なり合った映像美が

スクリーンをきらびやかに彩っている。

 

第77回カンヌ国際映画祭で11分間に及ぶスタンディンオベーションを獲得し、

フランス国内で940万人を動員し、全世界で興行収入1億ドルを突破した話題作

が日本で公開される。

 

ピエール・ニネを筆頭にアナイス・ドゥムースティエバスティアン・ブイヨン

ロラン・ラフィットら実力派の役者陣がスクリーンを彩っている。

 

 

監督と脚本を務めたのはマチュー・デラポルト。

 

数多くの劇映画やテレビドラマの脚本を執筆し、2006年公開のコメディ映画

『La jungle』(原題)で監督デビューを果たし、スリラー映画『フェイク・

ライフ-顔のない男-』を世に送り出している。

 

マチュー・デラポルトと共に監督と脚本を務めたのはアレクサンドル・ド・ラ

・パトリエール。

 

フランス・パリ生まれで、助監督として映像業界で活動し、テレビシリーズ

「新・メグレ警視」で脚本を担当した。

 

マチュー・デラポルトと共同で2006年公開の映画『ルネッサンス』、2010年

公開の映画『バレッツ』などででも脚本を担当した。

 

デラポルトと共に監督を務めた2012年公開の映画『Le prénom』(原題)、

2019年公開の映画でデラポルトと共同で監督を務めた『Le meilleur reste á

venir』(原題)に続いて3本目の劇映画である。

 

 

 

まとめ

映画『モンテ・クリスト伯(2025)』は、単なる復讐譚ではない。そこに描かれ

るのは、「失われた人生を取り戻すことは可能なのか」という深い問いかけ。

 

裏切りと絶望の果てに立ち上がったエドモン・ダンテスは、復讐の名のもとに

人々を裁きながら、同時に自らの心も裁かれていく。

 

冷酷な策略家“モンテ・クリスト伯”の仮面の奥に潜む人間の苦悩、そして愛と

赦しへのわずかな光が、観る者の胸に強く残る。

 

壮大な映像美と重厚な演技、原作に忠実かつ大胆な再構成。この映画は、

フランス文学の不朽の名作を“現代の魂”で蘇らせた、まさに決定版ともいえる

一作ではないでしょうか。

 

公開は、2025年11月7日(金)

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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