秒速5センチメートル(映画)のあらすじや結末をネタバレ!貴樹の最後についても
アニメ映画『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』が12月29日、2:20~5:50
にテレビ朝日系で放送されます。
今回取り上げるのはアニメ映画『秒速5センチメートル』。
お互い惹かれ合っている男女の変化を時間と距離という観点から1話の長編ではなく、
短編3話の連作構成から描かれているということで興味を惹かれる。
ということでアニメ映画『秒速5センチメートル』のあらすじや結末、また主人公の
遠野貴樹の最後がどうなるのかについてもネタバレします。
「秒速5センチメートル」予告編 HD版 (5 Centimeters per Second)
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秒速5センチメートル(映画)のあらすじ
東京都の小学校に通う遠野貴樹と篠原明里は、クラスメイトたちから揃っていじめを
受けていた。二人は仲が良かったが明里が栃木県に転校することになる。
その後、疎遠になった貴樹と明里は、中学生になり文通によって、再び交流していく
ことになる。
ところが貴樹も鹿児島県に転校することになり、このままでは明里と会えなくなると
恐れた貴樹は明里に会うため、栃木県に行くことを決意し、明里の最寄り駅を路線図
で調べ、駅の待合室で会う約束をした。
ところがその日、関東地方は大雪の影響で大宮行きの電車が遅延したため、貴樹は、
明里と待ち合わせていた駅に大はばに遅刻してしまった。貴樹は明里が家に帰って
いることを望んだが、11時を過ぎた駅の待合室で彼女は待っていた。
明里は、貴樹の姿を見るなり泣き始めた。そして二人は明里が作って来てくれた弁当
を食べていると駅舎を閉められてしまい、仕方なく外へ出た二人は雪の中、キスを
交わした。
二人は畑の納屋で一つの毛布にくるまり、一晩中話をしていたがいつの間にか眠りに
つき、貴樹は朝電車で帰った。二人はお互い手紙を書いていたが、あえて渡さず、
貴樹は明里を守れる力が欲しいと願うのだった。
秒速5センチメートル(映画)の見どころ
アニメ映画『秒速5センチメートル』は、日本のアニメ界を牽引する新海誠監督作品。
監督はこれまでに『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『星を追う子ども』、
『言の葉の庭』『君の名は。』『天気の子』といった作品を手掛けてきました。
また今作品は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3話からなります。
先述のあらすじは、このうちの「桜花抄」でした。そして後述の結末のネタバレは、
おしまいの「秒速5センチメートル」となっています。1話からなる長編ではないものの、
登場人物は同じの連作でした。
そんなアニメ映画『秒速5センチメートル』のキャスト声優は、遠野貴樹役を水橋研二、
篠原明里役を近藤好美、澄田花苗役を花村怜美が務めています。
見どころはなんと言っても映像美。新海誠監督作品の全てに言えることですが、
何気ない日常やどこにでもあるような風景がとにかく美しい。陰影を上手く使って
いるように感じる。
物語の内容は簡単に言えば、貴樹と明里が小学生から大人へと成長していく過程での
二人のラブストーリー。
その時代に応じた二人の関係や行動が見どころと言える。
小学生のときの二人の心の葛藤やまだまだ子供といったところも面白い。そして少し
成長した中学生時代ではお互いを異性として意識し、ただ「会いたい」という気持ち
だけで行動するところも青春だなって感じで、観る方にとってもその当時のことを
思い出し、懐かしく感じるのかもしれません。
しかし最後は、夢から覚めたように一気に現実に戻される展開に少しさびしく感じ、
これから最後のシーンに繋がる切ない展開が見どころと言えるでしょう。
そしてなんと言っても二人はお互いを思いやっているにも関わらず、13歳から一切
会わないところもいろんなことを考えさせられます。
また貴樹が鹿児島に転校してからは文通さえしていなかったのが、子供の淡い思い出
だったのか?など色々と考えた。この物語の進め方に現実味があり新海誠監督の狙い
なのかもと感じた。
秒速5センチメートル(映画)の結末をネタバレ
成長した貴樹は就職し、小学生の頃過ごした東京に戻っていた。そんな貴樹は毎日を
仕事に忙殺されながら送っていた。大人になった貴樹はいつも浮かない表情で彼女の
水野理紗からの電話にも出なかった。
一方その頃明里は、栃木の実家に里帰りをしていた。結婚を控えた彼女は思い出の品を
整理しているときに、あの日の手紙を見つけ、貴樹が会いに来てくれたことを思い出し
ていた。
そしてその頃、貴樹にメールの着信音が。携帯を開きスクロールさせるとそれは理沙
からの別れのメールだった。「1000回もメールのやり取りをして、たぶん心は1センチ
くらいしか近づけませんでした。」という内容。
鹿児島に転校してからずっと満たされない毎日を送って来た貴樹。
その満たされない心を埋めるため、がむしゃらに前に進んできたつもりが、全く周りを
見えていなく結局何かを失っていることに気づく。
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秒速5センチメートル(映画)貴樹の最後は?
東京に進学した貴樹は、必死に働いた後、限界を迎え会社を辞めた。今では自宅で仕事
をしている。明里があの踏切の桜の木の夢を見た日、貴樹も同じ夢を見て、いつの日か
また一緒に桜を見られると思っていたあの頃の願いも叶わず、時間だけが過ぎていった。
コンビニに立ち寄る貴樹、駅のホームで電車を待っている明里。
あの日と同じように雪が降っています。しかしその隣にはお互いの姿はない。
貴樹が遅れて駅の待合室でずっと待っていたあの日、手紙が届くのを楽しみにして
いたあの日。しかしいつしか手紙が来なくなったこと。お互い別の人と歩いてきたこと
など思い出がよみがってくる。
いるはずもない彼女の姿を追っている貴樹。大人になっても明里のことを忘れられず
にいた。
小学生のときに明里と帰った踏切に差し掛かると向こうから明里に似た女性が歩いて
きたその女性とすれ違い、踏切を渡りきったところで振り返り、その間を電車が通り
過ぎる。
そして貴樹が見たのは、桜の花びらが舞う二人で通っていた通学路だけだった。
貴樹はそっと笑みを浮かべ、前へと歩き始めるのだった。
と映画版ではここでエンドロールを迎えます。貴樹は女性の姿がないことを見ると
笑みを浮かびますが、その表情についての解釈は観る人に委ねられています。
しかし小説版では、すれ違った女性は明里でした。そして振り返ったときにお互い目が
合います。その後電車が通過し二人を遮るのですが、貴樹の笑みについては、
前向きな気持ちを表していると監督が説明していたようです。
まとめ
アニメ映画『秒速5センチメートル』は、何とも切ない物語でした。
はたして、踏切の女性は何者だったのでしょうか?
どことなく、アニメ映画『君の名は。』のような余韻が残ります。
放送は、12月29日、2:20~5:50、テレビ朝日系にて。
最後までありがとうございました。
ゆうすけ
初めまして。映画ブログを運営しているものです。
秒速5センチメートル、とても切ない物語でしたね~。
主人公の切なさがひしひしと伝わってきました。
2部で登場した鹿児島の色黒の女の子の心情もとても切ないですね。
とても美しい映画だなと感じました。
新海誠作品は目が離せませんね!
応援完了です!
はじめまして!
ご訪問並びに、コメントありがとうございます。
本当に切ない物語でした。
せつなすぎて少々重たかったかったです^^
二人がすれ違った後、貴樹の笑みについては監督が前向き
な気持を表わしていると説明していますが、私的には、諦め
のような、貴樹自身が自分の情けなさにがっかりしている
ように感じました。
またお越しくださいね^^