【映画】いなくなれ群青のタイトルの意味とは?原作者の意図や小説との違いについても
映画『いなくなれ群青』が、2019年9月6日(金)に公開されます。
タイトルを見ただけでは、どんな内容なのか想像できませんね。
ということで映画『いなくなれ群青』のタイトルの意味やタイトルに込められた
原作者の意図、また原作小説との違いについてもまとめてみました。
映画「いなくなれ、群青」予告編90秒
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【映画】いなくなれ群青のあらすじ
映画『いなくなれ群青』のあらすじについては、ほとんど分かっていません。
しかし、現時点で確認することができる数少ない情報をお伝えしたいと思います。
舞台となるのは、階段島という島。謎に満ちたところで、島民は2000人しか
いませんでした。実は階段島は捨てられた人たちがやって来るという島で自分がなぜ
やって来たのかは知らなかったのです。
そんなな中、主人公の七草が階段島で真辺由宇という少女と再会したところから
物語は動き出します。
これだけでは、映画『いなくなれ群青』の内容は把握しにくいですよね?
しかし先述のように、原作小説がありますので、そちらのあらすじを
映画と比較していきます。
【映画】いなくなれ群青のタイトルの意味とは?
映画『いなくなれ群青』は、河野裕さん原作の同名小説の映画化作品です。
河野裕さんは『階段島』シリーズという作品群を発表していて小説『いなくなれ群青』は
その第1作となります。ジャンル的には、青春ミステリーです。
さて「いなくなれ群青」というタイトルですが、とても謎に満ちています。
「なくなれ群青」ならまだしも「いなくなれ群青」というところが、意味深ですね。
ちなみに映画にも原作小説にも「群青」という名前の人物は出てきません。
というところも、とても気になりますし、つかみにくいところでもあります。
原作小説のあらすじは後で説明しますが、結論から言うと「いなくなれ群青」
というタイトルは、物語の核心を突くものではなく観念的なものだと言えそうです。
本作を村上春樹さんと比較する声もあるようですが、彼のデビュー作『風の歌を聴け』
と同じような感じだと考えていいでしょう。つまり、ミステリー作品ではよくある
物語を理解するうえで絶対必要なタイトルとは、若干異なるということです。
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【映画】いなくなれ群青のタイトルに込めた原作者の意図とは?
映画『いなくなれ群青』の原作者である河野裕さんは、どうしてこのような不思議な
タイトルを原作小説につけたのか?その意図が気になります。
本人が語っているわけではありませんが、やはり明確なメッセージとは少し異なる
ようです。『階段島』シリーズの第2作以降のタイトルを見ても、それは顕著でした。
「その白さえ嘘だとしても」「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」「凶器は壊れた黒の叫び」
「夜空の呪いに色はない」「きみの世界に、青が鳴る」と続いていたのです。
いずれも詩的で具体的に意味を説明するのは難しそうなものばかりです。
これはもう、映画『いなくなれ群青』を実際に観た観客が1人1人、自由に作者の意図を
想像していいタイプの作品なのではないでしょうか。
【映画】いなくなれ群青の小説との違いは?
さて映画『いなくなれ群青』の同名原作小説のあらすじを見てみましょう。
映画と原作小説に違いはあったのでしょうか?
2000人しか人口がない階段島という島に七草は気が付くと来ていました。
その間の記憶が七草にはありません。やがて階段島とは、捨てられた人の島だと
いうことが分かります。しかし七草はそれほど不満などありませんでした。
そんな中、七草は真辺由宇という少女と2年ぶりに再会し、島から脱出するには、
自分が失ったものを見つけないといけないと説きます。
ところが真辺由宇も数ヶ月の記憶を失っていて七草が言うことをあまり理解できない
ようでした。2人は小学生から中学生まで同級生でしたが、真辺由宇は転校していた
のです。
やがて七草と真辺由宇は階段島の学校に行くことに。
真辺由宇は、トクメ先生に階段島について訊きますがトクメ先生いわく、
魔女にしか分からないとのこと。
2人は共に階段島から脱出することを決意するのでしたが・・・。
大きな流れとしては、先ほど取り上げた映画版とさほど違いはなさそうです。
映画化されるわけですから、若干、登場人物やエピソードの削除、追加はあるかも
しれませんが、ラストが大きく違ったりするのかもしれません。
どのような結末を迎えるのか?楽しみですね。
こちらも合わせてご覧ください。
まとめ
映画『いなくなれ群青』は、一般的なミステリーとは違い、少し純文学的な要素も
見られますね。おまけに七草役は横浜流星さん、真辺由宇役は飯豊まりえさんという
旬なキャストですので、こちらにも注目していきましょう。
公開は、2019年9月6日(金)
公開まで少し時間がありますが、とても楽しみです。
また情報が入り次第、追記等していきます。
最後までありがとうございました。
ゆうすけ