『か「」く「」し「」ご「」と「』(映画)のキャストと役どころ(特殊能力)!あらすじや結末を原作小説よりネタバレ
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』が、2025年5月30日(金)に公開されます。
原作は、累計発行部数80万部を突破した住野よるの同名人気小説を
実写映画化した作品。少しだけ人の気持ちが見えてしまう男女5人の
純度100%の尊い日々を描く青春群像劇です。
この記事では、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』のキャストと
役どころ(特殊能力)、またあらすじや結末を原作小説よりネタバレします。
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』本予告 【5.30(Fri)】ROADSHOW
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『か「」く「」し「」ご「」と「』(映画)のキャストと役どころ(特殊能力)
役名 | 大塚京/京 |
役どころ | 人の頭の上に「!、?、句点、読点」が見えて相手の気持ちがわかる能力を持つ男子。自身が持つ能力に引け目を感じて気持ちを言い出せない性格 |
演者 | 奥平大兼 |
生年月日 | 2003年9月20日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『Cloudクラウド』『赤羽骨子のボディガード』『PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』など |
役名 | 三木直子/ミッキー |
役どころ | 人の心のバーが見えて、相手がプラスの感情なのかマイナスの感情なのかがわかる能力を持つ女子。裏表のない性格でヒロインよりもヒーローになりたいと思っている |
演者 | 出口夏希 |
生年月日 | 2001年10月4日 |
出身地 | 中国 |
出演作品 | 『赤羽骨子のボディガード』『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』など |
役名 | 高崎博文/ヅカ |
役どころ | 人の頭の上にクローバー(哀)、ハート(楽)、スペード(喜)、ダイヤ(怒)が見え、人の気持ちがわかる能力の持ち主。自分の心に向き合えないことに悩んでいる |
演者 | 佐野晶哉 |
生年月日 | 2002年3月13日 |
出身地 | 兵庫県 |
出演作品 | 『明日を綴る写真館』『20歳のソウル』『真夜中乙女戦争』など |
役名 | 黒田文/パラ |
役どころ | 人の心拍数が見える能力を持つ。自分の心が冷たく濁っていると感じて悩んでいる |
演者 | 菊池日菜子 |
生年月日 | 2002年2月3日 |
出身地 | 福岡県 |
出演作品 | 『亀も、青春は短い』『月の満ち欠け』『私はいったい、何と闘っているのか』など |
役名 | 宮里望愛/エル |
役どころ | 人の変心がわかる能力を持つ。内気で控え目で裁縫が得意 |
演者 | 早瀬憩 |
生年月日 | 2007年6月6日 |
出身地 | 千葉県 |
出演作品 | 『あのコはだぁれ?』『違国日記』『Dr.コトー診療所』など |
役名 | 朝倉先生 |
役どころ | 5人のクラスの担任 |
演者 | ヒコロヒー |
生年月日 | 1989年10月15日 |
出身地 | 愛媛県 |
出演作品 | 『ウェディング・ハイ』『大名倒産』『カラオケ行こ!』など |
『か「」く「」し「」ご「」と「』(映画)のあらすじ
大塚京、通称京は「自分なんて」と引け目を感じている男子高校生。
彼はヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者の三木直子、
通称ミッキーのことが気になって仕方がない。
しかし京は予測不能な言動でマイペースな黒田文、通称パラと一緒に明るく
楽しそうにしている彼女をいつも遠くから見つめているだけ。
そんな三木の幼なじみで京の親友高崎博文、通称ヅカを通して卒業する日まで
“友達の友達”として一緒にいるはずだった。
ある日、内気な性格の宮里、通称エルが学校に来なくなった。
このことをきっかけに5人それぞれの想いが動き始めていくのだった。
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『か「」く「」し「」ご「」と「』(映画)の結末を原作小説よりネタバレ
大塚京は人の頭の上に浮かぶ「?」、「!」、「、」や「。」などの記号を見る
ことができる特殊な能力を持っている男子高校生。
彼はこの能力によって他人の感情や思考の一端を知ることができるが、
同時に孤独を強く感じていた。
2年生になった春、京は宮里と席が隣同士になった。
明るくて社交的な女の子である宮里は周りからも好かれていた。しかし、
ゴールデンウィークが終わった後から宮里は突然、学校に来なくなった。
理由は京が何気なく口にしたひと言だった。
ある日、京は宮里が使っていたシャンプーの銘柄「ビリアン」を何気なく
口にした。その瞬間、宮里の頭の上に「?」が浮かび、彼女の表情は曇って
しまった。それ以来彼女は学校に来なくなってしまったのだ。
京は自分の何気ない発言が原因であることに気付き、後悔と罪悪感に苛まれた。
2ヶ月後、宮里は「!」を頭の上に浮かべながら教室に入り京の隣の席に座った。
彼女の髪からはビリアンの香りが漂い、京は心の中でホッとした。
しかし、宮里との関係がぎこちなくなってしまったことは事実だった。
京と宮里の間を取り持ったのは三木直子、通称ミッキーだ。三木には相手の
心臓に傾く「プラス」と「マイナス」のバーが見えるという特殊な能力を
持っていた。
彼女はこの能力を使ってクラスメイト同士の関係を円滑にする手助けをしていた。
宮里は服飾を学ぶ大学へ進もうと考えており、三木は文学部への進学を考えて
いた。他にも演劇でAO入試を目指す黒田文、通称パラ、外国語学部を卒業して
将来は海外での仕事を夢見る高崎博文、通称ヅカもいた。
それぞれが異なる夢を持ちながら共に学校生活を送っていた。
文化祭の舞台で三木がヒーローショーを演じることが決まった。自分が選んだ
文学部の進路は就職には困難であるという中でも自分の心のバーは揺るがない
ことを示すために舞台に全ての力を注いだ。
彼女の演技は成功し、自信を深めることができた。
京と宮里のぎこちなかった関係は三木の努力や友情によって少しずつ解消されて
いった。宮里は再びクラスに溶け込み、京もまた彼女との関係を修復することが
叶った。
こうして互いに支え合いながらそれぞれの夢に向かって進んでいくことができた。
黒田文/パラは他人の心拍数を遠くからカウントする能力を持っていた。特に
高崎博文/ヅカの心拍数に興味があり、彼の心臓の鼓動がどこにいても平常の
リズムを刻んでいることを確認していた。
黒田文/パラにとってこの能力は一種の安心材料であり、彼女の感情や行動に
影響を与えるものだった。
黒田文/パラが通う高校には修学旅行の時に2人だけになって鈴を渡した相手と
いつまでも一緒にいることができるという恋のおまじないがあった。
黒田はこのおまじないに期待しており、高崎に渡すための鈴を用意していた。
修学旅行先に南の島に着いた日、黒田は高崎の鞄からかすかに鈴の音が響いて
いることに気付いた。
だが、この鈴が誰に渡されるのかまではわからない。黒田はこのことが気に
なって仕方がなく、旅行中は心ここにあらずの状態が続いていた。
黒田は連日の寝不足が原因で旅行3日目の入浴中に熱失神の症状を起こして
倒れてしまう。翌日は離島まで船で渡る予定だったが、彼は先生と一緒にホテル
で留守番となった。
彼女は皆と一緒に行けないことにがっかりしたが、体調を回復させることを第一
に考えた。
旅行最後の日、黒田は回復し、鈴のことなど忘れて三木と自由行動を楽しむこと
にした。2人はおいしいものを食べ、お土産を買うなど南の島の雰囲気を満喫した。
その時、三木は小さな貝殻が付いた鈴を出した。三木はこの数ヶ月の間に友達
となった京、宮里、高崎にも同じ鈴を渡していた。三木は自分を含め5人が一緒
にいることができるように願っていた。この鈴は友達の絆を象徴するものとして
黒田にも特別な意味を持つことになった。
旅行から戻った後、黒田は高崎の心拍数をまたカウントしながら彼の存在が
自分にとってどれほど大切なのか強く感じた。
高崎の心拍数が平常通りであることは黒田にとって一種の安心感を与えるもの
であり、彼女の感情を穏やかに保つ役割を果たしていた。
修学旅行は黒田にとって友達との絆を再確認する機会となり、また彼女自身の
感情に向き合うことができた貴重な時間だった。
高崎や他の友達との関係が深まったことで黒田はこれからも彼らと一緒に
前向きに進んでいこうと決意する。
高崎博文/ヅカは自分の周りにいる人たちの喜怒哀楽をトランプのように見る
ことができる。喜びは「スペード」、怒りは「ダイヤ」、哀しみは「クラブ」、
楽しみは「ハート」のように周りにいる人たちの喜怒哀楽を見ている。
高崎博文/ヅカは周りにいる人の感情を手に取るように理解し、友達や周りの
人たちとのコミュニケーションを円滑にする忠介をしていた。
春になり、高崎は京、宮里、黒田、三木と一緒にお花見会を開いた。
高崎は手作りの焼きそばをかごに積み、自転車に乗って公園に向かっていく。
場所は町の西側にある公園で、天気が良い休日ということから多くの花見客で
にぎわっていた。
行き交う人たちの頭上には「喜」や「楽」のマークがあふれていて、後援全体
は幸せな雰囲気に包まれていた。
高崎、京、宮里、黒田、三木の5人は公演でそれぞれが持ち寄った料理を桜の木
の下で広げた。唐揚げ、ハンバーグ、デザートのビエネッタなどおいしそうな
ものが並んでいる。
料理を楽しんでいる中で宮里だけ「哀」のマークを浮かべており、料理を一切
口にしていなかった。
中学生の頃から付き合いがある三木と高崎の会話を聞いていた宮里のマークは
「哀」から「怒」に変わっていった。
宮里は三木と高崎の親しい関係に嫉妬や不安を感じていたのだ。
宮里は感情が爆発しそうになった時に席を立ち、ひとりだけで公演の出口に
向かった。
高崎は宮里の様子に気付いて彼女を追いかけていき声をかけた。宮里は仲良く
なった4人から見放されることが怖いと高崎に打ち明けた。
高崎は宮里の心の奥底にある不安や孤独を感じ取り、マークだけでは判らない
彼女の本当の気持ちを理解しようとした。
高崎は宮里に対して、自分たちは友達であり、誰も見放すことはないと優しく
語りかけた。
宮里は涙を浮かべながら高崎の言葉に耳を傾け、心を少しずつ開いていく。
自分の不安や恐れを吐露することで心の重荷を少しずつ軽くしていった。
高崎博文/ヅカは自分の能力がどれほど重要かを再認識した。彼は他人の感情
を理解することで友達や周囲の人たちを助け、支えることができると感じた。
宮里も自分の感情を素直に表現することで友達との関係をより深めることが
できた。
お花見の後に5人の絆は前よりも一層強くなった。高崎の能力は皆の友情を
支える重要な要素となり、彼自身も成長していくことができた。
宮里は自分の感情を受け入れ、友達と一緒に前向きに進んでいくことを決めた。
そして5人は互いに支え合いながらそれぞれの道を歩んでいくことになった。
宮里は小さい頃から他人の恋心が向かう先が矢印として見える特殊な能力を
持っていた。この能力は彼女にとっては祝福でもあり呪いでもあった。誰が誰を
好きなのかがひと目でわかるので、情報を知り過ぎてしまうことがよくあった。
夏休みがはじまり、宮里たち5人は午前中から図書館に集まって受験勉強に
励んでいた。5人はそれぞれの夢や目標に向かって一生懸命努力していた。
宮里は自分の能力を使って友達の恋心や感情の動きを観察していた。
三木から伸びる「→」は京に向かっていて、京の身体からも三木への「←」が
出ていた。しかし、京も三木も互いの気持ちに気付いていない様子だった。
宮里は京と三木の2人の仲が進展することで居心地の良かった5人の関係が
変わってしまうことを恐れた。
学校から「10年後の自分への手紙」という内容で宿題が出される。
宮里はこの宿題を通じて未来の自分と向き合うことを決める。彼女は10年後の
三木と京に宛てて手紙を書いた。手紙には宮里の感情や友達への思いが込めら
れていた。
書いた手紙はタイムカプセルの中に埋められることになり、宮里から2人への
隠し事が明かされるのは10年後。
宮里は性格も考えも異なる5人がそれぞれの役割(かくしごと)を果たしながら
支え合っていることに気付く。
夏休みが終わり、宮里は再び図書館で勉強に励んだ。彼女は未来への自分に
手紙を書くことで現在の自分の感情や目標を見つめ直すことができた。
宮里は10年後に誰と一緒にいても何をしていたとしても自分に「→」を向ける
ことを誓う。
宮里は自分の感情や思いを大切にし、未来への自分に対しても誠実であることを
決めたのだった。
まとめ
登場人物たちがそれぞれ抱える「かくしごと(秘密)」を通じて、友情や恋愛、
自己受容といったテーマを描いている。彼らの秘密が明らかになることで、
物語は予想外の展開を見せ、観る者の心を揺さぶる。
住野よるの繊細な筆致が映像化され、青春の瑞々しさと切なさがスクリーンに
広がる。
公開は、2025年5月30日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ