雪の花ともに在りて(映画)のキャストと役どころ!あらすじや結末を原作小説よりネタバレ
映画『雪の花 ―ともに在りて―』が、2025年1月24日(金)に公開されます。
江戸時代末期を舞台に、死に至る病として恐れられた疱瘡(天然痘)から
人々を救うため、私財を投げ打って種痘(予防接種)の普及に尽力した
実在の町医者・笠原良策の生涯を描いた作品です。
この記事では、映画『雪の花 ―ともに在りて―』のキャストと役どころ
またあらすじや結末を原作小説よりネタバレします。
映画『雪の花 ―ともに在りて―』予告編【2025年1月24日(金)全国公開】
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雪の華ともに在りて(映画)のキャストと役どころ
引用元:公式サイト
役名 | 笠原良策 |
役どころ | 福井藩の町医者 |
演者 | 松坂桃李 |
生年月日 | 1988年10月17日 |
出身地 | 神奈川県 |
出演作品 | 『孤狼の血』シリーズ、『スオミの話をしよう』『ゆとりですがなにかインターナショナル』『ラーゲリより愛を込めて』など |
役名 | 笠原千穂 |
役どころ | 良策の妻 |
演者 | 芳根京子 |
生年月日 | 1997年2月28日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『カラオケ行こ!』『峠 最後のサムライ』『ファーストラヴ』『Arc アーク』など |
役名 | 日野鼎哉 |
役どころ | 良策にオランダの医学を教える京都在住の医者 |
演者 | 役所広司 |
生年月日 | 1956年1月1日 |
出身地 | 長崎県 |
出演作品 | 『七つの会議』『八犬伝』『銀河鉄道の父』『すばらしき世界』『PERFECT DAYS』など |
役名 | 半井元沖 |
役どころ | 福井藩の藩医 |
演者 | 三浦貴大 |
生年月日 | 1985年11月10日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『シサム』『愛にイナズマ』『Winny』など |
役名 | 与平 |
役どころ | 百姓 |
演者 | 宇野祥平 |
生年月日 | 1978年2月11日 |
出身地 | 大阪府 |
出演作品 | 『正欲』『ラストマイル』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』など |
役名 | 桐山元中 |
役どころ | 日野鼎哉の門人 |
演者 | 沖原一生 |
生年月日 | 1983年1月17日 |
出身地 | 広島県 |
出演作品 | 『峠最後のサムライ』『すばらしき世界』『樹海村』など |
役名 | 日野桂州 |
役どころ | 日野鼎哉の息子 |
演者 | 坂東龍汰 |
生年月日 | 1997年5月24日 |
出身地 | 北海道 |
出演作品 | 『一月の声に歓びを刻め』『シサム』『若武者』など |
役名 | はつ |
役どころ | 与平の娘 |
演者 | 三木理紗子 |
生年月日 | 2002年9月26日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『キタキツネ物語~明日へ』『追憶』『刑事7人』(テレビドラマ)など |
役名 | お愛 |
役どころ | 日野鼎哉の娘 |
演者 | 新井美羽 |
生年月日 | 2006年9月17日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『漫画誕生』『みをつくし料理帖』『ディア・ファミリー』など |
役名 | 中根雪江 |
役どころ | 福井藩の側用人 |
演者 | 益岡 徹 |
生年月日 | 1956年8月23日 |
出身地 | 山口県 |
出演作品 | 『おとなの事情スマホをのぞいたら』『シン・ウルトラマン』『愛にイナズマ』など |
役名 | 大武了玄 |
役どころ | 大聖寺藩の町医者 |
演者 | 吉岡秀隆 |
生年月日 | 1970年8月12日 |
出身地 | 埼玉県 |
出演作品 | 『Winny』『峠 最後のサムライ』『ゴジラ-1.0』など |
役名 | 旅籠の主人 |
役どころ | 種痘の苗を運ぶ良策の旅路を助ける |
演者 | 山本 學 |
生年月日 | 1937年1月3日 |
出身地 | 大阪府 |
出演作品 | 『実りゆく』『騙し絵の牙』『峠最後のサムライ』など |
雪の華ともに在りて(映画)のあらすじ
江戸時代末期、死に至る病として恐れられている疱瘡(天然痘)が猛威を
振るい、多くの命が奪われていった。
福井藩の町医者で漢方医の笠原良策は疱瘡に感染した人を救いたくても救え
ない自身に無力感を抱いていたが、自身を責めて落ち込む良策を妻の千穂は
明るく励まし続けていた。
良策は疱瘡から人々を救う方法を何としてでも見つけたいと考えて、京都に
いる蘭方医である日野鼎哉を訪ねて、教えを請うことに決めた。
鼎哉の下で疱瘡の治療方法を見つけ出そうとしていたある日、異国では種痘
と呼ばれる予防接種があることを知る。
しかし予防接種を行うためには異国から「種痘の苗」を取り寄せる必要があり
幕府の許可が必要である。
実現することなど困難であるが、あきらめない良策の強い思いは藩を巻き込み
さらには幕府をも巻き込んでいくのだった。
雪の華ともに在りて(映画)の結末を原作小説よりネタバレ
種痘があれば疱瘡(天然痘)から人の命を救うことができると考えた良策
は福井藩主である松平春嶽に嘆願書を出すが、一向に返事が来ない。
実は良策から嘆願書を受け取った町奉行の役人が何の対応もせずに放置
していたのだ。
その間にも疱瘡は大流行し、多くの命が奪われていった。
役人に対応してもらえないと思った良策は福井藩の藩医に働きかけて口利き
をしてもらい、何人もの人たちを通じて藩主の松平春嶽にたどり着き、種痘
(予防接種)の許可を得た。
そして春嶽は老中の阿部正弘から輸入許可を取りつけ、良策は京都で予防
接種を試みることになった。気が付けば良策は40歳となっていた。
その頃、佐賀藩では独自に種痘が成功しており、良策も京都で種痘に成功
しており、種痘所が開かれた。
大阪から来た緒方洪庵にかさぶたを分けて、福井藩へかさぶたを持ち帰る
日となった。
種痘は子どもから子どもへと継いでいく必要があり、種痘してから7日目に
種痘をする必要がある。7日目に種痘ができなければ種痘は断ち切られて
しまう。
京都から福井まで山を越えて6日から7日はかかる。最初に京都で雇った子供
に種痘を施し、3日後に発痘したかどうかを確かめてから京都を出発した。
出発してから4日目、つまり種痘を施してから7日目に子どもの腕から痘の膿
を採取して別の子どもに種痘する。
種痘された子どもを福井藩へ連れて帰れば藩内に種痘を広めることができる。
だが福井へ向かう途中にある険しい山岳地帯はなんと大雪に見舞われており、
種痘のタイムリミットを計算すると幼児や親を連れて12名で2メートルもある
雪の中を進んでいく必要がある。
そして子どもの親がやはり怖いからという理由で子どもには種痘を受けさせ
ないと言い出す。
良策は種痘をしぶる親を何とかなだめて、やっとの思いで福井藩に戻った。
まさに命を懸けた行動であったものの、疱瘡を恐れた親は子どもに種痘を
受けさせない。
良策の妻の千穂も子どもたちに種痘を受けさせようと親を説得するのだが、
京都や大阪と違って田舎の福井藩では「種痘」は初めて聞く言葉であり、
種痘で疱瘡に感染することがないといくら説明しても信じてもらえない。
京都では種痘所開設の手続きを役人がしてくれたものの福井藩は音沙汰なし
で白眼視される。
嘆願書を何度出してもただ受け取るだけで、協力は一切なし。さらに藩医
までもが良策の邪魔をするありさま。
種痘を受ける子どもが見つからず、子どもを探すために良策が町を歩けば
「めっちゃ医者が来よった」と言って石を投げられ、福井藩から嫌われて
いくようになった。
だが、良策が一番恐れていることは持ち帰ってきた種苗が切れてしまうこと
であり、周囲の人から何を言われようと種痘を受けてくれる子ども探しに
動き続ける。
そのような苦労が続き、自身の命を捧げる覚悟で良策は役人に対する激しい
憤りを記した口上書を提出した。
ようやく藩に良策の思いが届き、公的な種痘所と除痘館も開設され、事は
良い方向へと回り出す。
しかしそれでも世間の人たちの種痘に対する理解はなく、西洋からの妖術
扱いで種痘を受ける子どもはほとんどいない。
このままでは種苗が絶滅してしまうと、その重大な事実を福井藩の重鎮である
中根雪江に訴える。
驚いた中根は町奉行所に種痘を受ける子どもを見つけ出すようにすぐさま命じ
種痘を受ける子どもが来たことで良策は難を逃れたのであった。
次の年に福井藩では疱瘡が再び猛威をふるって死者が相次ぐが、種痘を
受けた子どもは感染しないままであった。そのことを知った親たちは自分の
子供たちにも種痘を受けさせようと除痘館に押しかけてきた。
種痘の効果が認められると、良策は福井藩だけではなく遠方の地にも種痘を
施す医師を派遣していく。
このように良策の種痘に対する懸命の努力は福井藩の他にも府中、鯖江、
大野、敦賀の各藩にも伝えられていった。
また金沢や富山にも痘苗が分けられ、疱瘡から多くの人命が救われた。
笠原良策は明治3年7月に福井の孝顕寺病院の医長介兼主務役に任命され
その後は文部省種痘免許を受けた。
明治7年9月、良策は病気の療養で東京にある霊岸島越前堀に移り住み、
明治13年8月に72年の生涯を終えた。
まとめ
良策の不屈の精神と彼を支える妻や仲間たちとの絆を描き、観る者に感動を
与える作品。
主演の松坂桃李は、使命感に溢れる主人公・笠原良策をひたむきに、力強く
演じています。また、良策の妻・千穂役には芳根京子、良策を導く蘭方医・
日野鼎哉役には役所広司が脇を固めるなど豪華俳優陣の演技が興味深い
ところ。
公開は、2025年1月24日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ