すばらしき世界(映画)のあらすじや結末をネタバレ!モデルとなった三上の人生についても

 

映画『すばらしき世界』が、2021年2月11日(木・祝)に公開されます。

 

出所した殺人犯の人生を実在する人物をモデルに描いた。

原作となった小説も注目されいろんな意味で見ごたえがある作品。

 

ということで映画『すばらしき世界』のあらすじや結末をネタバレ、また役所広司が

演じる主人公・三上正夫の最後がどうなるのかについてもまとめました。

 

 

映画『すばらしき世界』本予告 2021年2月11日(木・祝)公開

 

 

 

すばらしき世界(映画)のあらすじ

 

三上正夫は、1973年4月、東京葛飾区のキャバレーで店長をしていた。ところが

ホステスの引き抜きの件でトラブルに発展し20代男性を殺害してしまう。

 

その結果、懲役10年の刑を言い渡され、刑務所で服役することに。ところが刑務所内

での違反などで刑期が延び、13年にも及ぶ刑期を終えてようやく社会に復帰すること

になりました。

 

ところが三上が失った13年という時間は、あまりにも長すぎて知らない間に社会は

大きく変貌を遂げていた。そしてこの変貌ぶりになかなか適応することが出来なかっ

たが保護司である庄司夫妻にサポートされながら、自立することを目標にしていた。

 

そして刑務所に入って以来、ずっと会っていなかった母親を探していくことになります。

ところがそんな三上のことをネタにしたテレビ番組を制作するため、男性TVディレクター

と女性TVプロデューサーが近づいてきました。

 

その一方で殺人犯とはいえ、芯が通った性格の持ち主(頑固?)である三上は、

それが原因で何かとトラブルを引き起こしてしまう。しかしそんな三上の周りには、

いつしか彼の人間性に共感した人たちが集まってくることになります。

 

こうして三上の更生とそれを見守る周囲の人々のドラマが始まっていく。

 

 

 

すばらしき世界(映画)の見どころ

 

映画『すばらしき世界』は、直木賞作家の佐木隆三の小説『身分帳』が原作。

 

佐木隆三は、今村昌平監督の不朽の名作『復讐するは我にあり』の同名原作小説

の作者ということでも有名で実在する殺人犯をモデルに描き直木賞を受賞した。

 

映画『すばらしき世界』の原作である『身分帳』もあらすじにもあるようにその構図は

『復讐するは我にあり』とほぼ同じ。『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』

『夢売るふたり』『永い言い訳』の西川美和が監督を務めた。

 

そして主人公の三上正夫役を演じたのは『Shall we ダンス?』『失楽園』『うなぎ』

『渇き。』『三度目の殺人』『孤狼の血』など数多くの映画やTVドラマに出演して

きた役所広司が務める。

 

またその他、仲野太賀、長澤まさ、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、

安田成美、梶芽衣子、橋爪功など豪華俳優陣が名を連ねた。

 

人生のほとんどを刑務所で過ごしてきた三上をどのように演じるのか見どころ。

 

また幼い頃から悪行を繰り返してきた人間ではあるものの、根は純粋で生真面目な

ところもあるがゆえ、融通が利かないことから行き過ぎた行動をとり、また不安定な

精神面のせいで、すぐに逆上しトラブルを起こしてしまう、そんな三上をどのように

観せてくれるのかも楽しみ。

 

そして同じアパートに住む若者たちが三上を慕うようになるのですが、三上と若者達

また彼の身元引受になった弁護士や福祉事務所のケースワーカーなど三上との

関わり合いも見どころと言えるでしょう。

 

 

 

すばらしき世界(映画)の結末をネタバレ

 

現時点で映画『すばらしき世界』の結末は明らかになっていません。また西川美和監督

により映画化するにあたって約30年前の内容を現代に沿って再検証し、主人公がもしも

現在の日本に出所したら、という仮定で仕上げたそうです。

 

なので原作小説とは少し違っているかもしれません。

佐木隆三の原作小説『身分帳』では、三上正夫に該当する人物は山川一という男です。

 

刑期を終えた山川一は天涯孤独で、逮捕時、妻とも離婚していたため身寄りがなかった。

そのため弁護士が身元引受人となり、彼の自立に際し、支援し励ますことになる。

 

そして東京で新生活を始めた山川は、同じアパートに住んでいる若者たちに慕われる。

また山川の裏表のない性格が刑務所から出所した人間だと敬遠されることなく、周りの

人々が彼の生活を手助けする。

 

このような交流を通して生まれる心温まるストーリーが観るものに感動を与えます。

 

三上と佐木隆三さんの『身分帳』の山川とは、異なった部分もあるのでどのような

結末を迎えるのか映画館で確認してみてはいかがでしょうか。

 

 

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すばらしき世界(映画)役所広司演じる三上の人生とは

 

こちらも明らかになっていませんので、原作小説『身分証』からまとめます。

 

原作小説『身分証』の山川(三上)のモデルは、田村義明という人物で福岡県で

生まれていますが、出生届が提出されておらずはっきりしていないようです。

 

母親の千代は芸者で海軍大佐との間に生まれた私生児だった。父親は戦死して

しまい終戦後の混乱期に母親が山川(三上)を孤児院に預け、離別している。

 

その後、アメリカ軍の将校に養子として引き取られジミー田村として神戸で育つ。

 

ところが本国へ戻る際に本籍地が不明で正式な養子縁組が組めなかったことで家族と

別れることに。その後別の家庭に引き取られるが上手くいかず、そこから非行行動を

起こすようになった。

 

12歳で京都の宇治初等少年院に収容され、トラブルを起こし続け少年院を転々とする

ことになる。一度仮退院が認められたが取り消され、特別少年院へ強制収容される。

 

18歳で満期出所したが、暴力団の構成員になってしまう。その後、京都での喧嘩が

原因で大阪刑務所似服役する。20歳で出所したが、再び暴力団と関わり、再度事件

を起こし刑務所に。

 

ところがその後も出所しては戻ることを繰り返し、33歳で殺人事件を起こし懲役10年

の刑を言い渡されるが、刑務所内でのトラブルで刑期が延び、44歳で出所した。

 

その後、弁護士が身元引受人となり、東京のアパートに暮らし始めます。

 

幼い頃から、親の顔も知らず、まともに愛情も受けず、各地を転々としてきた

どうしようもない心の葛藤とやり場のない感情が彼を非行に走らせ、不安定で

危うい行動を繰り返すことになる彼の心情を察するにあまりある。

 

 

 

まとめ

映画『すばらしき世界』は『復讐するは我にあり』と同じく、かなり骨太な作品と

言えそうです。

 

ただし『復讐するは我にあり』が救いようのない殺人者を描いた作品であるのに対し

本作は実在の人物をモデルに主人公の不運な人生を通して人間の愛おしさや弱さ

など社会の光と影をあぶり出すヒューマンドラマ。

 

公開は、2021年2月11日(木・祝)

さてそんな三上をどう思い感じるのでしょうか。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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