人数の町(映画)のタイトルの意味とは?荒木伸二監督の意図やメッセージについて考察

 

映画『人数の町』が、2020年9月4日(金)に公開されます。

 

本作が初の長編映画となる荒木伸二監督・脚本を務めた作品で、出入りは自由だが、

決して離れることが出来ない奇妙な町の謎に迫る新感覚ディストピア・ミステリー。

 

その卓越した演技力で多くのファンを持つ中村倫也さんを主演に迎え、予告編では、

連続テレビ小説『半分、青い。』で共演した石橋静河さんとのキスシーンも映し出

され話題になっています。

 

さて今回は映画『人数の町』の独特なタイトルについてその意味とは?何か?また

タイトルに込められた荒木伸二監督の意図やメッセージについて考察しました。

 

 

『人数の町』60秒予告編

 

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人数の町(映画)タイトルの意味とは?

 

映画『人数の町』では、そのタイトルが独特でかなり興味を惹かれます。

いったいこのタイトルの意味とは、どういったものなのか?気になります。

 

まず単純にその文字から見ていきます。

「町」ですが、これは文字通り人が暮らしているあの町のことで、後述しますが、

ある奇妙な町が舞台となっているため、ここから来ていることは推測できます。

一方「人数」の意味なのですが、これも文字通り人の数を意味しています。

 

なぜ人数なのか?なぜ人数と表現したのか?ついては、次をご覧ください。

 

 

 

人数の町(映画)タイトルに込めた荒木伸二監督の意図とは?

 

このように「人数」も「町」も、それぞれそのままの意味のようですが、「人数」

というタイトルに荒木伸二監督は、どういう意図を持っていたのでしょうか?

 

これには主人公である蒼山や紅子も含めて、登場人物たちがみんな、個人として

ではなく「人の数」として扱われていく、という意味があるようです。

 

『人数の町』は登場人物たちが一見、何の問題もない町で暮らしているようですが、

その実態は?というディストピアものなのです。つまり単なるエンターテインメント

ではなく、社会性が強い作品ということ。

 

敢えて『人数』としたことで、管理社会ということを表現したかったのだと考えられる。

こうしたことを意図して、タイトルをつけたのではないでしょうか。

 

 

 

人数の町(映画)タイトルに込められた荒木伸二監督のメッセージとは?

 

映画『人数の町』は、想像以上に奇妙で恐ろしく、尚且、社会派の作品のようです。

この変わったタイトルに込められた荒木伸二監督のメッセージとは、どのようなもの

だったのでしょうか?

 

こちらは正式なコメントなどありませんが、登場人物たちが個人としてではなく、

「人数」として扱われていくということは、そこは「管理社会」であるということ。

 

一見すると問題なさそうな社会を町として描き、そこには管理社会であるがゆえの

恐怖を訴えたかったのだと想像できます。なに不自由なく生活ができることで、本当

の自由とは何か?本当の幸せとは?またそこから生きるとは何かということを本作を

通して考えて欲しいということを訴えたかったのではないでしょうか。

 

またどこにでもあるような町ということで、今自分たちが住んでるところ(日本)も

一見すると幸せに暮らしているように見えて、なにげに管理されているということを

訴えたかったのかも???そこから(本作)何かを感じて欲しいということなのかも

しれません。

 

その何かとは?

映画『人数の町』を鑑賞してから、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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人数の町(映画)のあらすじ

 

主人公の蒼山は、借金苦で借金取りに追われるという日々を暮らしていた。

 

そんなある日、借金取りに追いかけられ暴力を受けた蒼山を黄色いツナギを着て髭を

生やした謎の男に助けられ「居場所を用意してやる」と怪しい話を持ちかける。

 

その男の話によれば、ある町の住人になれば、今のような生活から抜け出せ充実した

生活を送ることができるというもの。またその男は、蒼山のことを「デュード」と呼び、

誘われるがままついて行くと、ある奇妙な町に辿り着いた。

 

ところが蒼山はすぐおかしな現実に直面することになる。

 

町の住人たちは『デュード』と呼ばれていて、自由と友愛の印とされるパーカーを

着せられ、一人一人全員に番号が付けられていた。

 

そしてある部屋に入ると、町で暮らしていくために必要なことが書かれているという

黄色いバイブルを読むよう言われ、首にチップのようなものを埋め込まれました。

 

そんな町の住人たちは、髭面の謎の男が言っていたように、衣食住には苦労せず、

また性的なこともし放題という、楽園の住人のような暮らしを送っていたのです。

 

その町は、全ての欲望が肯定される町だというのです。

 

さてしばらくして蒼山は、妹を探すために町にやって来た紅子という女性と知り合い、

彼女と親しくなっていく。ところがその後、町の秘密を知ってしまいました。それは

この町は足を踏み入れたら最後、出たり入ったりすることはできるものの離れること

はできないということでした。

 

蒼山は町で出会った人々と交流を持っていくうちに、町の謎を解き明かそうとして

いきます。そして町から離れようとするのだった・・・。

 

 

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まとめ

映画『人数の町』は、ただ単純にミステリー要素の強い作品ということではなく、

社会的要素も含まれた考えさせらる内容で、より一層興味を唆られる作品です。

 

果たして蒼山はこの奇妙な町の謎にどう立ち向かっていくのか?

結末はどうなるのか?紅子の妹は見つかるのか?などなど気になるところ満載です。

 

公開は、2020年9月4日(金)

また見逃せない作品のようです。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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