ドクターデスの遺産(映画)のあらすじ結末をネタバレ!犯人の正体や動機についても

 

映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が、2020年11月13日(金)

に公開されます。

 

中山七里さんの推理小説『ドクター・デスの遺産』が原作、安楽死をテーマに生きる

権利と死ぬ権利について、その当事者の苦悩や葛藤を描き、安楽死の是非、生きる

とは何か?について問いかける。また依頼を受け患者を安楽死させる医師ドクター・

デスに挑むクライムサスペンス。

 

ということで、映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』のあらすじや結末、

また犯人の正体や動機について、原作小説よりネタバレします。

 

 

映画『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』本予告 2020年11月13日(金)公開

 

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ドクターデスの遺産(映画)のあらすじ

 

物語はある1本の電話から始まります。

 

「ねえ、聴いてよ。悪いお医者さんが家に来てお父さんを殺しちゃったんだよ」

と声からすると小学生低学年の男の子からの110番通報から事件が発覚します。

 

電話を受けた警視庁本部、通信指令センター所属の倉科恵子は何度目かのこの電話を

いたずら電話だと取り合うが、子供のあまりの真剣さに、医療過誤の可能性を疑い、

話を聞くことに。

 

そして同期で捜査一課の高千穂明日香に捜査の依頼をしたことで、安楽死を請け負う

ドクターデスによる連続殺人事件が発覚する。高千穂はこの事件を扱うのに犬養隼人

を巻き込み捜査にあたった。

 

この少年は、「馬籠大地(まごめだいち)」といい、二人は少年のもとへ。

そこで驚愕の事実を知ります。

 

少年の父親(馬籠健一)は肺がんを患い、仕事もままならず、病状は悪くなるばかり

で、入院を余儀なくされ、やがて3年目から入院費が工面できず、自宅療養せざるを

得なくなっていた。

 

そこで、犬養は母親を高千穂は馬籠大地を事情聴取することになった。

 

しかしそこで少年と母親の供述に矛盾が生じ、何かを感じた犬養は、遺体を病理解剖

に回した。そして解剖の結果、大量のカリウムが検出されたのでした。

 

母親を追求すると「安楽死請負ます」という『ドクター・デスの往診室』のサイト

から健一の同意の元、安楽死を依頼したことが判明する。

 

やがてこの事件の発覚を皮切りに、安楽死事件が連続する。

 

犬養たちは、捜査の手を広げるが、犯人像やサイト、メールや監視カメラなど、

犯人に繋がる情報にたどり着くことはできませんでした。

 

事件が暗礁に乗る中、犬養は信じられない作戦に打ってでます。

それは犬養の娘の沙耶香を囮に使うというもの。

 

紗耶香は腎臓病を患っていて、人工透析が欠かせず、腎移植をしなければ治癒しない

状況でした。

 

警察病院に入院している「犬養結衣」という偽名を使い、ドクターデスに依頼し、

往診に来たときに、逮捕しようともくろみますが、見事に失敗に終わりました。

 

それどこかドクターデスは警察病院に現れず、紗耶香が入院している帝都大付属病院

に現れ、紗耶香宛の贈り物をナースステーションに置いていきます。

 

なんと贈り物の中身は『塩化カリウム製剤』が入った点滴バック。

もしも・・・紗耶香に・・・。と考えると、犬養は恐ろしくなった・・・。

 

本部に帰った犬養にメッセージが届いていた。ドクターデスからの警告だった。

娘さんの本名や居場所の特定など簡単だということ。病院のセキュリティはお粗末で

点滴剤を塩化カリウム製剤とすり替えるのは簡単なことだということ。これ以上、

追いかけ回すのはやめてほしいということ。

 

この一件で犬養の心は折れそうになる。しかしそれを立ち直らせた紗耶香からの叱咤

激励だった。この言葉で犬養は奮起します。こうして再度、事件と向き合うことに。

 

 

 

ドクターデスの遺産(映画)の正体

 

さて映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は、今のところあらすじすら、

ハッキリしていませんが、結末はどうなるのか?知りたいところ。そこで原作小説

『ドクター・デスの遺産』の結末を見てみましょう。

 

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

捜査が進み、ドクターデスの付き添いの看護師の正体が判明。

雛森めぐみ(37歳)が特定されます。

 

雛森めぐみは、天涯孤独のバツイチ独身。5年前に勤務していた病院が廃業し、

現在はスーパーや衣料店でバイトする状態で、今回もバイトとして1回6万円で

引き受けていました。看護師といっても、あくまで付き添い程度でお飾りだった

ようで、これまでの付き添い回数は、12回に及んだ。

 

そしてめぐみの供述により、ドクターデスの名前が「寺町亘輝(てらまちのぶてる)」

ということが判明する。

 

ここから一気に捜査は進展し、寺町亘輝は逮捕されることになりました。

 

ところが犬養は、あまりにも容易に物事が進みすぎていることに違和感を覚えます。

やはり犬養が懸念していたとおり、寺町はドクターデスではありませんでした。

 

では映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』におけるドクター・デスの正体は、

誰だったのでしょうか?

 

ドクターデスの正体は看護師の雛森めぐみでした。

またサイトを解説したのもめぐみだということが判明する。

 

寺町はめぐみに利用されていて、医師のふりをするだけで6万円の報酬を受け取って

いたようで、そもそも自分がそんな事件に利用されていることすら、把握していなか

ったのです。

 

真相を知り、めぐみを逮捕しようとする犬養でしたが、彼女はとっくに逃亡していた

のでした。

 

 

 

ドクターデスの遺産(映画)の犯行の動機は?

 

それでは、雛森めぐみの犯行動機は何だったのでしょうか?

 

小説『ドクター・デスの遺産』によれば、逃亡した雛森めぐみは、犬養隼人の携帯に

直接、電話をしてきます。ここで彼女の犯行動機が語られていきます。

 

雛森めぐみは、過去に中東で無国籍医師団の1人として活動していました。

 

現場には、ひどい状態の患者が多数いて、過酷な現実を雛森めぐみはいやというほど

目撃することに。そこではまともな薬や医療道具が揃ってなく、痛みや苦しみに耐え

なくてはならず、患者たちはそれから逃れるため、安楽死を求めることやまたそうして

やることが苦しみから開放される唯一の方法だった。

 

めぐみは、実際現場で患者の苦痛に歪んだ顔を目の当たりにすることで生きる権利や

死ぬ権利について、安楽死についての自身の見解を持つことになる。

 

そういった体験から日本でも同様に安楽死を推奨していた。

めぐみは自身を正当化するが、犬養はそんなめぐみを非難する。

 

するとめぐみは、そのうち日本でも法改正によって、堂々と安楽死が認められるように

なるに違いないと、未来を予言して電話を切った。

 

安楽死の是非については、それぞれの価値観があると思いますが、もしも自分の大切

な人が病気や事故でもう助からないと分っていて、その苦痛を少しでも和らげること

が、安楽死しかないとすれば、自分ならどうするのか?自分の中でもの凄い葛藤が

ありました。

 

現在、日本では法律で認められていませんが、めぐみが言ったように、今後日本でも

法改正などあるのかしれないと考えさせられた。

 

 

 

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ドクターデスの遺産(映画)の結末

 

めぐみは、犬養との電話の際、渡航することを伝えていた。

ところがそれは嘘で、その実は、最後の患者として出雲市のある村に向かっていた。

 

その患者は末期の膵臓がんで久津輪博信48歳。自ら安楽死を要請してきた。

当日はどしゃ降り。予定時間通りに久津輪家に到着。指示通り久津輪の寝室に向かう。

 

しかし!

 

「久しぶりだな、雛森さん。いや、ここにいる以上は別の名前で読んだほうがいいか」

と犬養が勝ち誇ったように言った。

 

罠だった。

 

ところがめぐみは不思議に思います。

なぜならあれから「ドクター・デスの往診室」には安楽死の依頼が殺到していたから。

 

その中からなぜ久津輪さんをマークすることができたのか?

 

それは犬養との電話の際、「無国籍医師団」に参加していたことを教えたからでした。

そこから参加していたメンバー全員の過去の経歴や現在の肩書き、写真やプロフィール

も調べ上げていたのでした。

 

そのデータから久津輪博信がめぐみの崇拝する恩師と似ていたからでした。

 

「似ているから何だ」ということですが、これには、この物語の「安楽死」について

の重要なポイントがありますので、敢えてここまでにしておきます。

 

 

さて、当日はどしゃ降りで3日間、雨が降り続いていました。

とその時「ばらばらばら」と不気味な物音が。

 

その瞬間、土砂崩れが起き、久津輪家が巻き込まれます。

 

犬養と高千穂、めぐみはなんとか無事だったが、久津輪は天井を支えていた梁が胸を

圧迫していて動けない状況で助けられる方法がなかった。

 

ここからがこの作品のポイントです。

 

「久津輪さんはもう長くない。保って十分か十五分てところね。肋骨は折れると

内側に曲がる。多分肺に刺さっている。口腔内に血溜まりがあるのは、その出血

が逆流したからよ。仮にこの梁を持ち上げても、ここにはメスの一本もない」

 

まためぐみが持っている道具といえば、安楽死ができる毒薬だけ。

犬養はにわかに容認することはできないでいた。

 

「あなたは、何を馬鹿げたことを」

 

「馬鹿げた話じゃないことは、犬養さんも承知しているはずよ。胸部を圧迫されたまま

肋骨が肺に刺さって、呼吸をするたびに顔がうっ血していく。それがどんな苦しみなの

か想像することはできるでしょう。放っておいたら、久津輪さんは絶命するまで延々と

死よりも耐え難い苦痛を味わい続ける。この人を救うには、それしか他に方法がない」

 

これより犬養とめぐみとのやり取りの中、安楽死の是非が問われる。

 

めぐみは、犬養の前でアンプルの中身を注射器に移し替える。

「あなたの職業倫理があくまでも久津輪さんの安寧を拒否するのなら、この注射器を

粉々にしなさい。三秒だけ待ってあげる。それ以上は久津輪さんへの拷問になるわよ」

 

3秒後、どうなったのか?

 

とこれくらいにしておきます。

その後、めぐみは犬養に逮捕された。

 

犯人逮捕の報告がてら、紗耶香を見舞いに行き、そこでのやり取りが、より一層、

安楽死についての是非を考えさせられる結末だった。

 

 

こちらも合わせてご覧ください。

 

 

 

まとめ

ここまで映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』のあらすじ、予想される結末など

を原作小説よりネタバレしてきましたがいかがだったでしょうか?

 

推理小説ではあるものの「安楽死」をテーマに何かと考えさせられ、また答えの出ない?

難しい内容ではあるものの、興味を惹かれる作品。

 

綾野剛さんと北川景子さんの演技にも注目したい。

また雛森めぐみを誰が演じるのかも気になるところ。

 

公開は、2020年11月

公開日の発表と公開が待ち遠しい^^

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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