オフィサーアンドスパイ(映画)のドレフュス事件とは?あらすじや見どころについても

 

映画『オフィサーアンドスパイ』が、2022年6月3日(金)に公開されます。

 

フランスとイタリア合作による歴史映画。19世紀のフランスが舞台でサスペンス

要素の強い内容となっています。

 

さてこの記事では映画『オフィサーアンドスパイ』で注目すべきポイントとなる

ドレフュス事件についてやあらすじや見どころについてもまとめました。

 

 

6/3(金)公開『オフィサー・アンド・スパイ』本予告 ナレーション:松平定知

 

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オフィサーアンドスパイ(映画)のドレフュス事件とは?

 

巨匠ロマン・ポランスキーが監督を務めた映画『オフィサー・アンド・スパイ』で

描かれているのは、1894年にフランス陸軍大尉アルフレド・ドレフュスがドイツ

に機密情報を漏洩した容疑で逮捕された冤罪事件のこと。

 

1894年の夏、フランス陸軍省は陸軍の機密文書が記された手紙を入手した。

 

手紙はドイツ陸軍武官に宛てられており、フランス陸軍内に情報を漏らしている者

がいるとの疑惑が浮上した。そして筆跡が似ていることを理由にユダヤ人のアル

フレド・ドレフュスが逮捕される。

 

しかし具体的な証拠はないこと、ドレフュス自身が金銭問題を抱えていること、

金銭的な余裕があるという状況証拠もなかったために逮捕の事実は公表されて

いなかった。

 

逮捕の事実が公表されてはいなかったが、反ユダヤ主義の新聞に逮捕が暴露され

たことにより軍は12月22日にドレフュスに終身刑を言い渡し、翌年の3月にフランス

領ギアナにあるディアブル島に送り込む。

 

1896年フランス陸軍情報部は情報を漏洩した人物がフランス陸軍少佐フェルディ

ナン・バルザン・エステルアジであることを突き止める。軍上層部は更なる調査を

禁じた。しかしこのことがドレフュスの兄に知られることとなった。

 

ドレフュスの兄はエステルアジを告発するべく陸軍大臣シャルル・シャノワーヌに

手紙を書くが、シャノワーヌはドレフュスの再審には反対をしていた。

 

反ユダヤ主義勢力や世論の影響からエステルアジは軍法会議に掛けられたが

無罪となってイギリスへ逃亡し、平穏な生涯を終えたという。

 

1898年1月13日付の新聞に作家エミール・ゾラは『余は告発する』と題した公開状

を発表した。当時の大統領フェリックス・フォールに宛てたこの公開状で作家のゾラ

は軍の不正を糾弾し、ドレフュスの再審を求める動きが活発化していく。

 

再審派と反対派の対立が起きるが、エミール・ルーベ大統領が特赦を出したことで

ドレフュスは1899年9月19日にディアブル島から釈放される。

 

1906年7月12日に無罪が確定、1935年7月12日に75歳でその生涯を終えた。

 

 

 

オフィサーアンドスパイ(映画)のあらすじ

 

1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉アルフレド・ドレフュスがドイツに軍事機密

を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡される。

 

防諜局長を務めるジョルジュ・ピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見。

上官に対処を求めるものの、隠蔽を謀ろうとする上層部によって左遷を命じられて

しまう。

 

作家エミール・ゾラらと共にピカールは証拠のねつ造、文書の改ざんなどありとあら

ゆる手で隠蔽を謀ろうとする国家権力、そして反ユダヤ勢力に対する過酷な闘いに

身を投じていくのだった。

 

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オフィサーアンドスパイ(映画)の見どころ

 

今作は実話でしかもフランス史においてネガティブな問題をテーマにしているだけ

にかなり注目されています。そして見どころはなんと言っても豪華な出演陣。

 

スパイ容疑で終身刑を言い渡されるユダヤ系のフランス陸軍大尉アルフレド・

ドレフュスを演じるのはルイ・ガレル。

 

フランス・パリ出身で父親は映画監督フィリップ・ガレル。6歳の時に父フィリップ

が監督した『救いの接吻』に出演し、学業の合間に舞台に立つようになっていく。

 

2001年にジェーン・バーキンと共演した『これが私の肉体』で映画初出演。映画

『ラストエンペラー』でアカデミー監督賞と脚色賞を受賞したベイタリア人監督

ベルナルド・ベルトルッチの映画『ドリーマーズ』で国際的に知られるように。

 

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『グッバイ・ゴダール!』

『SAINT LAUREN/サンローラン』などの映画に出演し、2008年と2010年に自ら

短編映画を製作している。

 

国家権力にあらがいなら真実と正義を追い求める防諜局長ジョルジュ・ピカール

中佐を演じるのはジャン・デュジャルダンだ。フランスのオー=ド=セーヌ県リュ

エイユ=マルメゾン出身。

 

映画『マリアージュ』『ライヤーゲーム』『ディパーテッド』でアカデミー監督賞を

受賞したマーティン・スコセッシが監督を務めた『ウルフ・オブ・ウォールストリー

ト』などに出演し、2011年の映画『アーティスト』ではトーキー映画の登場で没落

していくサイレント映画のスターを演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した。

 

監督を務めたのはロマン・ポランスキー。

 

『ローズマリーの赤ちゃん』やオスカー俳優ジャック・ニコルソンが探偵を演じた

『チャイナタウン』『テス』やジョニー・デップ主演の『ナインスゲート』などを監督し、

実在のユダヤ人ピアニスト実体験を脚色した2002年の映画『戦場のピアニ

スト』ではアカデミー監督賞を受賞した。

 

また主人公であるピアニストを演じたエイドリアン・ブロディを史上最年少である

29歳でアカデミー主演男優賞受賞に導いている。他にも『ゴーストライター』や

『おとなのけんか』、『オリバー・ツイスト』などを監督している。

 

新作『オフィサー・アンド・スパイ』では権力に抗う男たちの壮絶な運命をサスペ

ンスフルかつ圧倒的に演出し、重厚なビジュアルと命懸けの逆転劇で観る者を

魅了するに違いない。

 

 

 

まとめ

ドレフュス事件という実話を基にした作品でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、

フランスではNo.1大ヒットを記録したということでとても興味深い作品。

 

ルイ・ガレル、ジャン・デュジャルダンなど豪華俳優陣によりどのように演じ観せて

くれるのか?また当時のフランスの国家の土台を揺るがす深刻な分断をもたらした

この事件どのように描かれているのか楽しみ。

 

公開は、2022年6月3日(金)

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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