ブラックバック(映画)のキャストと役どころ!あらすじや結末ネタバレについても
映画『ブラックバッグ』が、2025年9月26日(金)に公開されます。
スパイ映画のイメージを一新する、異色の心理サスペンスが誕生。銃撃戦や
派手なカーチェイスを排し、ひとつの食卓を舞台に人間の「疑心」と「忠誠」
を描き出す。
主人公は国家の存亡をかけた任務を負うエリート諜報員。
彼が裏切り者を暴くために選んだ方法は、仲間たち、そして最愛の妻までも
招いた一夜限りのディナーゲームだった。
視線の交錯、沈黙の重み、ほんの一言の揺らぎ――そのすべてが伏線となり、
観客を緊張の渦に引きずり込む。ソダーバーグ流のミニマルで知的なスリラー、
その頂点がここにある。
この記事では、映画『ブラックバッグ』のキャストと役どころ、またあらすじや
結末ネタバレについてもまとめました。
映画『ブラックバッグ』予告編
ブラックバック(映画)のキャストと役どころ
役名 | ジョージ・ウッドハウス |
役どころ | NCSC(英国国家サイバーセキュリティセンター)のエリート諜報員。冷静沈着で分析的、OCD気質の“人間探知機”。妻への忠誠心が非常に強い |
演者 | マイケル・ファスベンダー |
生年月日 | 1977年4月2日 |
出身地 | ドイツ |
出演作品 | 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』『ザ・キラー』『KNEECAP/ニーキャップ』など |
役名 | キャスリン・セント・ジャン |
役どころ | NCSCの通信・シグナル分析責任者で、ジョージの妻。知的で強靭。夫を守るためなら「殺す」と公言するほどの覚悟を持ち、その言葉通り迅速に行動する最強のパートナー |
演者 | ケイト・ブランシェット |
生年月日 | 1969年5月14日 |
出身地 | オーストラリア |
出演作品 | 『ナイトメア・アリー』『TAR/ター』『ドント・ルック・アップ』など |
役名 | クラリッサ・ドゥボース |
役どころ | 情報分析・衛星インテリジェンス担当。ジョージに招かれた容疑者の一人 |
演者 | マリサ・アベラ |
生年月日 | 1996年12月7日 |
出身地 | イギリス |
出演作品 | 『エイミーのすべて』『バービー』『インダストリー』(テレビドラマ)など |
役名 | フレディ・スモールズ |
役どころ | NCSCのケース担当官で、クラリッサとペア。感情的な一面が見え隠れ |
演者 | トム・バーク |
生年月日 | 1981年6月30日 |
出身地 | イギリス |
出演作品 | 『生きるLIVING』『Mank/マンク』『マッドマックス フュリオサ』など |
役名 | ドクター・ゾーイ・ヴォーン |
役どころ | NCSCの精神科医。分析力が鋭く、心理的な読み合いに一枚噛む重要なポジション |
演者 | ナオミ・ハリス |
生年月日 | 1976年9月6日 |
出身地 | イギリス |
出演作品 | 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ブラックアンドブルー』『ランペイジ 巨獣大乱闘』など |
役名 | ジェームズ・ストークス |
役どころ | NCSCのカウンターインテリジェンス担当大佐。裏切り者であり、Severusを使って世界を揺るがす陰謀の首謀者。最後に自ら暴かれ、キャスリンに射殺される |
演者 | レゲ=ジャン・ペイジ |
生年月日 | 1988年4月27日 |
出身地 | イギリス |
出演作品 | 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』『グレイマン』『シルヴィ~恋のメロディ~』など |
役名 | アーサー・スティーグリッツ |
役どころ | NCSCの上司。スマートだが不満を抱える管理職。ストークスと共謀していたが、キャスリンからの圧力により引退を促される立場になる |
演者 | ピアース・ブロスナン |
生年月日 | 1953年5月16日 |
出身地 | アイルランド |
出演作品 | 『サイレンサー』『アウト・ロー~ギリ義理ファミリー~』『ブラックアダム』など |
他、グスタフ・スカルスガルド、カエ・アレキサンダー
ブラックバッグ(映画)のあらすじ
イギリス国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のエリート諜報員ジョージ
は、国家を揺るがす不正プログラム<セベルス>を盗み出した組織内部の裏切り者
を見つける機密任務を言い渡された。
容疑者として浮上してきたのは諜報員フレディとジミー、情報分析官クラリサ、
局内カウンセラーのゾーイ、ジョージの愛妻であり凄腕諜報員キャスリンの
5人だった。
ある夜、ジョージは裏切り者の動向を探るために容疑者5人全員を夕食に招いた。
食事に仕込まれた薬とアルコールの効果で容疑者たちの意外な関係性が浮かび
上がってきた。
そしてジョージは容疑者5人にあるゲームを仕掛けるのだった。
ブラックバッグ(映画)の結末ネタバレ
裏切り者(モール)はジョージの妻キャスリンではなく、同僚のジェームズ
・ストークスであることが明らかになります。
彼は上司アーサー・スティーグリッツと共謀し、ロシアを混乱させ、ウクライナ
戦争を終わらせるために「Severus」という破壊的なサイバー兵器を使用する
計画を進めていました。
ジョージはディナーの場でじわじわと追い詰め、罪を認めさせる展開になります
が、ストークスはテーブルに置かれた拳銃を掴んでジョージを撃とうとします。
ところがその銃は空砲であり、キャスリンが瞬時に反応してストークスを射殺。
その後、キャスリンは上司スティーグリッツに接近し、自分たち(キャスリン
&ジョージ)が計画を阻止したことを示唆して、彼に退職を勧告します。
最後は、ジョージとキャスリンがベッドルームで再び結束を確かめ合うシーンへ。
彼らは互いの忠誠と極秘の「700万ドルの資金」が存在する事実を確認し合う。
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ブラックバッグ(映画)の見どころ
従来のスパイ映画が描く派手なアクションや銃撃戦とは異なり、本作の大半は
豪邸のダイニングテーブルで展開する。薬が仕込まれたワイン、探り合う視線、
沈黙の間。
まるで舞台劇のように閉じた空間で繰り広げられる心理戦は、観客をも容疑者
の一人にしてしまうような緊張感を生み出しています。
冷静沈着な諜報員ジョージと才気と覚悟を併せ持つ妻キャスリン。
この二人のやり取りは、愛情と疑念が交錯する“言葉の格闘技”。夫婦の絆が
試される一方で「もし裏切り者が最愛の人だったら?」というテーマが観客
自身の心も揺さぶります。二人の緊張感あふれる掛け合いは最大の見どころ。
容疑者は5人。クラリッサ、フレディ、ゾーイ、ジェームズ、そしてキャスリン。
観客もジョージと一緒に「仕草」「発言」「視線」から真相を探ることになる。
まるでアガサ・クリスティの密室劇をスパイ映画にしたような趣向で最後まで
推理を楽しめる仕掛けが満載。
国家を揺るがす不正プログラムを盗み出した組織内部に潜む裏切り者を見つ
け出すという極秘任務を命じられたエリート諜報員ジョージを演じているの
はドイツ生まれアイルランド育ちの俳優マイケル・ファスベンダー。
凄腕の諜報員で愛妻が国家を揺るがす不正プログラムを盗み出した容疑をかけ
られ、国家への忠誠と愛する者との間で板挟みになるエリート諜報員をどの
ように演じているのか気になるところ。
演じるファスベンダーは2001年放送のTVドラマ『バンド・オブ・ブラザーズ』
への出演で注目され、2007年に公開された『300<スリーハンドレッド>』で
映画デビューした。
2008年公開の映画『HUNGERハンガー』に出演し、2011年に映画『SHAME-
シェイム-』が第68回ベネツィア国際映画祭で上映され、男優賞を受賞した。
2013年公開の映画『それでも夜は明ける』で陰湿深い農園主を演じ、第86回
アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた。
そして2015年公開の映画『スティーブ・ジョブズ』ではアップル創業者として
知られるスティーブ・ジョブズを演じて第88回アカデミー賞で主演男優賞に
ノミネートされた。
他に映画『アサシンクリード』『アウトサイダーズ』『ソング・トゥ・ソング』
『光をくれた人』などにも出演している。
イギリスの国家サイバーセキュリティセンターのエリート諜報員ジョージの妻
で凄腕の諜報員キャスリンを演じているのはケイト・ブランシェット。
オーストラリア出身のケイト・ブランシェットは1994年に映画デビューし、
1996年にハリウッドへ進出した。
1997年公開の映画『オスカーとルシンダ』で国際的に知られる女優となった。
1998年公開の映画『エリザベス』でイングランド女王エリザベス1世を演じ、
2007年公開の映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』でも同役を演じた。
その後『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』『ロード・オブ・ザ・リング/
二つの塔』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』に出演し、2004年公開の
映画『アビエイター』ではハリウッドの大女優でアカデミー主演女優賞を4度
受賞したキャサリン・ヘップバーンを演じ、アカデミー助演女優賞を受賞した。
映画『バベル』『ベンジャミン・バトン数奇な人生』『ロビン・フッド』にも
出演し、2013年公開の映画『ブルージャスミン』で華やかな過去にしがみつく
女性を演じてアカデミー主演女優賞を受賞した。
他に映画『キャロル』『ナイトメア・アリー』『ニュースの真相』『ドント・
ルック・アップ』『アイム・ノット・ゼア』などにも出演している。
マイケル・ファスベンダー、ケイト・ブランシェットの他にも映画『007スカイ
フォール』『007 スペクター』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でイギリス人
秘密情報部員ジェームズ・ボンドの秘書マネーペニーを演じたナオミ・
ハリスが出演している。
さらに映画『007 ゴールデンアイ』でイギリス人秘密情報部員ジェームズ・
ボンドを演じたピアース・ブロスナンも出演者に名を連ねており『007シリ
ーズ』のファンは胸が高鳴ること必至。
監督を務めたのはスティーブン・ソダーバーグ。
アメリカの大手企業から史上最高額の和解金を勝ち取った女性を描いた2000年
公開の映画『エリン・ブロコビッチ』と麻薬を題材にした2000年公開の群像劇
『トラフィック』でアカデミー監督賞にダブルノミネートされ、映画『トラフィ
ック』でアカデミー監督賞を受賞し、映画『エリン・ブロコビッチ』で主演を
務めたジュリア・ロバーツにアカデミー主演女優賞をもたらした。
映画『オーシャンズ11』『アウト・オブ・サイト』『さらば、ベルリン』
『チェ28歳の革命』『チェ39歳 別れの手紙』などでも監督を務めている。
今作でも、洗練されたロングショットや会話の“間”を活かしたサスペンス演出、
カメラが人物をじわじわと囲い込むように迫る視覚効果で観客はアクションに
頼らずとも手に汗握るスリルを体感します。
批評家からも「アクションなしでこれほど緊迫できるのはソダーバーグならでは」
と評価された。
まとめ
映画『ブラックバッグ』は、スパイものとしての緊張感と吊り橋効果的な心理戦、
さらに夫婦間の信頼と裏切りのあやふやな境界をミステリアスに描く、とても
洗練されたスパイサスペンスで、見逃せません。
公開は、2025年9月26日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ