正体(映画)のあらすじや結末を原作小説よりネタバレ!横浜流星演じる鏑木慶一の最後や真犯人についても
映画『正体』が、2024年11月29日(金)に公開されます。
原作は、染井為人の傑作小説で、サスペンス要素を持つヒューマンドラマ。
物語は、ある一人の男性が重大な事件に関わり、その後、名前を変え、過去を
隠して新たな人生を歩もうとする姿を描いた作品。
この記事では、映画『正体』のあらすじや結末を原作小説よりネタバレ、また
横浜流星演じる鏑木慶一の最後や真犯人についてもまとめました。
映画『正体』本予告【11.29(Fri)全国公開 】
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正体(映画)のあらすじ
埼玉県の一家三人を殺害した罪で死刑判決を受けた鏑木慶一が脱走した。
変装と潜伏を繰り返して逃走を繰り返す鏑木は日本各地で安藤沙耶香、
野々村和也、酒井舞と出会う。
鏑木を追う刑事の又貫征吾は、鏑木が逃走中に出会った沙耶香らを取り調べる
ものの、それぞれが話す鏑木は全く別人のような姿だった。
間一髪のところで追跡をかわして488日間にも及ぶ逃走を続ける鏑木とは
何者なのか?そして鏑木の計画とは一体どのようなものなのか?
正体(映画)の結末を原作小説よりネタバレ
一家惨殺事件の犯人として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一は拘置所を
脱走し、顔を変えながら日本各地を逃亡していく。
逃亡生活を続ける鏑木は、自分の正体がわかってしまう危険を承知の上で、
往く先々で出会った人たちを助けていった。
建設作業員が怪我をした時には労災が適用されるように交渉したり、新興宗教
の闇を暴いたりしていた。さらに人手不足が深刻な介護施設で献身的に働いて
いた。
鏑木慶一に助けられた人たちは皆、彼の正体に気付いたとしても「彼には人を
殺せるわけがない」と口をそろえて言った。
鏑木慶一は一家惨殺事件の犯人ではなく、無実の罪を着せられていたのだった。
一家惨殺事件が発生した日、鏑木慶一はバスに乗り遅れてしまい児童養護施設
まで本を読みながら帰っていった。
黒い学生服姿の慶一は玄関が開いたままの民家から、女性が泣く声を聞く。
正義感が強い慶一は恐る恐る「ごめんください」と言いながら民家に入って
いった。
家の中では大人の男女と幼い男の子が血まみれで倒れていて、辺りは血の海
になっていた。
事件の様子を隠れて見ていたのは伊尾由子で、彼女はまだ唇が動いている
息子の俊輔の背中に刺さっている包丁を抜こうとしたが、「いけません。
血が噴き出します」と慶一に止められた。
しかし、慶一の制止は間に合わなかった。
慶一は止血のためにタオルを用意してもらい、中途半端に刺さっていた包丁を
引き抜いた。この時、凶器の包丁に慶一の指紋が付いてしまった
。
やがて近隣の住民による通報を受けた警察官が到着した。警察官が目にした
のは、止血していた慶一と泣き叫んでいた伊尾由子の姿だった。
今にも発砲しそうな警察官の怒号に驚きながらも慶一は床にうつ伏せになった。
「僕じゃありません。隣の女性に聞いてください」と慶一は言うが、伊尾由子
は何も言わない。
警察は「家族を殺害したのは君だと女性が話している」と告げた。
伊尾由子の「上下黒い服を着た背の高い男が犯人」という言葉の真偽を
確かめることなく、慶一を現行犯逮捕した。
伊尾由子が、慶一は犯人ではないと証言してくれると思っていたが、
「犯人は、鏑木慶一です。間違いありません」とはっきりと言った。
慶一は自身に全く身に覚えのない罪で逮捕され、裁判に掛けられ、死刑を
宣告された。冤罪が生まれた瞬間だ。
実は伊尾由子は認知症を患っており、検察はあろうことか自分たちが誤認逮捕
したと思わせないように、「あなたの記憶違いのせいで、目の前にいる犯人を
取り逃がしてしまうかもしれない。あなたの大切な家族を殺した殺人鬼を」と
擦り込みに似た誘導を行っていたのだ。
伊尾由子が千葉県我孫子市にあるグループホーム「あおば」に入所している
ことが解った鏑木慶一は介護士として「あおば」で働き、夜になると伊尾由子
の部屋を訪ねて、事件に関して真実を話して欲しいと懇願していたのだった。
慶一は伊尾由子とのやり取りをボイスレコーダーに記録しており、いずれは
インターネットで公開することを考えていた。
認知症を患いながらも伊尾由子は事件の状況を覚えていたが、事件を一日
でも早く忘れたいという思いから、事件の核心については言葉を濁していた。
やがて鏑木慶一の正体に気付いたグループホームの職員が警察に通報し、
駆けつけた警察によってグループホームは包囲された。
慶一は伊尾由子を連れてくるよう警察に要求し、介護士として働く酒井舞を
人質に取った。
この状況は中継されていて、もしも伊尾由子の証言が放送されれば事件に
ついて見直しが行われる可能性がある。慶一の最後の賭けであった。
その時、強烈な破裂音と共に慶一の身体は後方に弾け飛び、彼は突入して
きた警察に抱きかかえられ、連れ去られた。
人質となっていた舞は「パンッ」という発砲音を聞いた。
鏑木慶一は命を落としたのだ。
舞は、既に警察に確保されていた鏑木慶一が撃たれたことに疑問を持った。
警察は、鏑木慶一が刃物を振り回して抵抗したために、やむを得なかったと
説明した。
さらに、慶一と伊尾由子のやり取りが記録されていたボイスレコーダーが
なくなっていたが、警察は最初からなかったと説明した。
鏑木慶一と以前に住み込みのアルバイトをしていた弁護士、渡辺淳二が
調べたところ、警察は既に真犯人が別にいたことに気付いていたと言った。
真犯人は足利清人という名の人物で、鏑木慶一の模倣犯として逮捕されていた。
つまり警察は真犯人がいるにもかかわらず、鏑木慶一を誤認逮捕していたのだ。
もしも足利清人が一家惨殺事件の犯人だと証言し、鏑木慶一が無罪だと
判れば日本の警察の信用は地に堕ちてしまう。
警察は足利清人に異例の早さで死刑判決が出るように裏で手を回したのだった。
日本国民が注目する裁判には渡辺淳二弁護士、そして鏑木慶一が逃亡中に
助けた人たちがいた。彼らは「鏑木慶一くんを支える会」を発足させていた。
建設作業員として働いていた野々村和也は署名を集め、安藤沙耶香は慶一が
無実であるという記事を書き、悪徳宗教から救われた近野節枝は全国で講演会
を開くなど、鏑木慶一の無実を証明するために行動していた。
やがて主文が読み上げられ、法廷内には熱気が満ちていた。
正体(映画)鏑木の最後
鏑木慶一はグループホーム「あおば」に勤務する職員によって警察に通報され、
グループホームを包囲した警察隊によって射殺されてしまう。
一家惨殺事件の犯人として逮捕されながらも脱走し、整形で顔を変えながら
逃亡生活をしていた鏑木慶一は千葉県我孫子市にあるグループホーム
「あおば」で介護士として勤務していた。
鏑木が介護士として働いていた理由は、グループホーム「あおば」に入所して
いる伊尾由子に一家惨殺事件の真実を話してもらうことだった。
介護士として働く鏑木慶一は夜な夜な伊尾由子の部屋を訪ね、一家惨殺事件
が起きた日の状況を正確に証言して欲しいと懇願していたのだった。
鏑木慶一は伊尾由子とのやり取りを録音しており、いずれインターネットを
通じて公にするつもりでいた。
認知症を患いながらも伊尾由子は事件の状況を覚えていたが、事件のことを
早く忘れたいという思いから、肝心なところは言葉を濁していた。
それでも鏑木慶一は、伊尾由子の証言が公にされることで、事件が見直される
かもしれない、という最後の賭けに出たのであった。
しかし、グループホーム「あおば」に突入した警察によって鏑木慶一は射殺され、
そのまま連れ去られてしまった。
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正体(映画)の真犯人とは?
真犯人は足利清人である。
足利清人は鏑木慶一の模倣犯として逮捕されていた男である。
足利清人は自分が犯した罪を以前になぞっていたのだ。そして足利清人は
獄中で、自身が真犯人であるとほのめかしていたという。
足利清人が一家惨殺事件の真犯人であることが明るみになれば、日本の警察
の信用は失墜してしまう。
誤認逮捕ということは警察が何の罪もない人物を逮捕してしまっていたことを
意味するのである。
足利清人に異例の早さで死刑判決が下されるように警察は裏で手を回した
のだった。
まとめ
鏑木慶一が自分の正体を追求する過程で、次々と明らかになる謎や陰謀
そして人間関係の裏に潜む闇や、記憶に対する疑念がテーマ 。
また緊迫感ある逃亡劇と、予測不可能な展開が見どころで 横浜流星の
シリアスで力強い演技が、作品全体の雰囲気をさらに引き締めている。
公開は、2024年11月29日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ