ミッドナイトスワン(映画)のあらすじや結末をネタバレ!一果と凪沙の最後はどうなる?

 

映画『ミッドナイトスワン』が、2020年9月25日(金)に公開されます。

 

草なぎ剛さん演じるトランスジェンダーの主人公が育児放棄を受けていた少女との

出会いを通して母性に目覚め「少女を守りたい」「母親になりたい」と心からそう

願った美しくも切ないラブストーリー。

 

ということで今回は、映画『ミッドナイトスワン』のあらすじや見どころ、結末に

ついてネタバレ、また一果と凪沙の最後についてまとめました。

 

 

9月25日公開『ミッドナイトスワン』60秒予告   

 

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ミッドナイトスワン(映画)のあらすじ

 

物語の舞台は新宿。トランスジェンダーの凪沙はスイートピーというニューハーフ

ショークラブで働いていた。

 

今夜もメイク台の鏡の前でステージに向かう準備をしていた。

 

凪沙の親戚の桜田早織は、アルコールにおぼれ、娘の桜田一果に暴力を奮うなど

育児放棄状態だった。それを心配した母親の和子は、凪沙に養育費を送るという

条件で少しの間、一果を預かって欲しいと電話をしてきた。

 

養育費欲しさに、一果を預かることになった凪沙。

こうして理解しあえるはずもない二人の生活が始まります。

 

元来子供が嫌いな凪沙は、うっとおしいと感じながらも二人の時間は流れて行きます。

ところがそんな中、トラブルが起きます。

 

一果が通うことになる中学校へ転校の手続きのため、凪沙と共に学校に訪れた。

当然、凪沙は場違いでかなり目立った。

 

手続きが済むと早々に帰って行った凪沙を後に、残された一果は、早速授業を

受けることになる。そして休み時間、早速問題が起きます。

 

いきなり転校してきた一果に興味津々な他の生徒。

 

一人の男子生徒が「ねえ、ねえあれってお父さんなの、それともお母さん?」

この一言が他の生徒たちを煽った形になりおちょくられることになった。

 

男子生徒より背の高い一果は無表情で立ちあがり、自分が座っていた椅子を

持ち上げると男子たちに向かって投げつけた。それが一人の男子に直撃して

しまう。

 

一果は、担任に事情を聞かれれるが、何も答えなかった。

 

担任は凪沙に連絡を入れるがつながらない。仕方なく手紙を持たせ一果は

開放される。

 

なんとなくそのまま真っすぐ帰ることができなかった一果は、ぶらぶらと宛もなく

歩き続けていたが、前を横切る少女たちに目を向けた。

 

その少女たちの髪型が気になったのだ。

なぜなら長い髪をお団子にしていたから。それはバレエの髪型だった。

 

そして気がつくとその少女たちの会話や跡をつけていた。

やがて少女たちはバレエ教室の中へ、一果は、窓越しにそっと教室を覗き込んだ。

 

どことなく古びたその教室では、レッスンが始まっていて、じっと見ていると

先生の片平実花と目が合った。慌てて一果は逃げ出すが、呼び止められ、バレエ

教室のチラシを渡された。

 

帰宅した一果は、凪沙から学校から連絡があったこと、手紙のこと、学校から

呼び出されたことを聞かされる。

 

このことで凪沙は増々苛立ち、二度と自分を困らせないよう一果に言い放ち二人の

溝は深まるばかりだった。

 

その後一果は、体験レッスンを受けるため、再びバレエ教室に訪れる。

 

レッスンに通いたかったが月謝も払えないと分っていたし、それを凪沙に頼むこと

など考えもしなかった一果は、諦めることも出来ず、どうしたらバレエが出来るか

そのことばかりを考えていた。

 

そんな時、学校でいきなり声をかけられる。

 

そこにはバレエ教室で一果にレオタードとバレエシューズをくれたりんだった。

りんは一果よりひとつ上で、バレエ教室でもダントツに上手く将来バレリーナを

目指している少女だった。

 

そして放課後りんの家に連れて行かれる。そこで月謝を払えないことで教室へは

行けないことをりんに話した。するとりんが良い方法があると後日一果を秋葉原

に連れて行った。

 

そこでバレエ教室のレッスンの費用を払うために、怪しいアルバイトをしてしまう

ことになる。こうしてなんとか凪沙にバレず、バレエを続けることが出来た一果

だった。

 

凪沙のところへ来て数ヶ月が過ぎ、バレエもめきめきと上達したそんなある日、

コンクールに出るためには費用も掛かるということで、以前より高額のバイト代

を稼げる怪しいバイトをすることに。

 

しかしここで事件が起きてしまい、一果は警察に保護され、凪沙は警察に呼び

出されてしまいます。そこでこれまでの経緯や一果が凪沙に黙ってバレエをして

していたことを知らされる。

 

またバレエ教室の片平実花とも対面し一果には、バレエの才能ががあること、

このまま続けることを薦めれれる。

 

しかしこのことがきっかけで二人の距離は縮まることになります。

 

やがて凪沙は、一果の夢を叶えたい、この子を守りたい、母親になりたいと

考え始めるのだった・・・。

 

 

 

ミッドナイトスワン(映画)の見どころ

 

見どころはなんと言っても、凪沙を演じる草なぎ剛さんやその他「スイートピー」

で働くトランスジェンダーたちを演じる男優陣の演技です。

 

彼女たちの心や体の悩みや葛藤をどのように演じ、また魅せてくれるのか見どころ。

そして今作では、オーディションでその存在感とバレエの才能で選ばれた一果役の

服部樹咲さんが女優デビューとなること。

 

また母親からのネグレクトを受けた少女役ということで、その難しい役どころを

どのように演じてくれるのかも、見どころの一つと言えるでしょう。

 

劇中でバレエを踊るシーンも見どころです。

 

 

 

ミッドナイトスワン(映画)の結末をネタバレ

 

全ては一果のために

警察に保護されてから、二人の距離は一気に縮まり、お互いを理解し思いやるように

なっていた。

 

そんな中、一果のコンクールの日は近づいていた。そしてそれにはそれなりの費用が

掛かる。凪沙は一果の夢を叶えたい、守ってあげたい、母親になりたいと思っていた。

その夢を叶えるためには、まだまだお金が必要だった。

 

凪沙はその費用を捻出するため、とうとう禁断の扉を開くことを覚悟する。

 

覚悟をもって瑞貴に会いにいき、仕事を紹介してもらうが、すんでのところで

尻込みしてしまい客ともめる。そしてそれを止めようした瑞貴は金属製のモップ

を客の頭に振り落とした。この騒ぎで瑞貴は警察に連行された。

 

その後、立件はされなかったが、瑞貴の行方は判らなくなった。

 

結局凪沙は、新宿から30分ほどの物流会社に就職を決める。しかしこの就職に際し

長い黒髪を切ることになり、それを見た一果に問い詰められる。

 

親に捨てられた自分のようなもののために、なぜそんなことをするのか混乱したが、

そこには、凪沙の愛情がしっかり伝わっていて、また凪沙も一果を守るんだという

覚悟を持った瞬間でもあった。

 

 

 

希望

そんな中、一果のコンクールの日が迫ってくる。

予選は「アルレキナーダ」、決勝は「白鳥の湖」に決定した。

 

そしてコンクールで着る衣装を決めるため、ダンス衣装専門の衣装レンタル店に

衣装やメイクなど、衣装選びをしに行った。その帰りに二人で食事をしようと

焼き肉屋に向かったが、その店の前で会社の先輩・純也と出会う。

 

普段の凪沙を見られてしまった。

 

ところが次の日、純也は何事もなかったかのように接してくれた。それに対し、

凪沙も言い訳など何もしないでいた。

 

「あそこの焼肉、うまくないっすか?」ごく普通の質問に凪沙は嬉しかった。

凪沙のようなものたちを理解してくれる人がいることを瑞貴にも終えてあげたい

と思った。

 

コンクールの数日前、実花は一果に将来について、どうしたいのか訪ねた。

 

「踊りたいです」ただそう答えた一果に、バレイの歴史や大人になってからもバレエ

を続けるには何をするべきか、どれだけ厳しい世界なのか、お金を持たない者たちは、

どうすればいいのか、具体的な方法を教えた。

 

一果は初めて「希望」というものが、自分の中に存在していることに気づいた。

 

自分のような者が持ってはいけないとそれまで考えないようにしていたし、願いなど

叶わないと知っていたからだった。しかし今ではその考えが間違っていたのかもしれ

ないと思っていた。

 

『外国の舞台で、白鳥を踊ってみたい。プロとして、ヴァリエーションではなく、

全幕を踊りたい』

 

一果は生まれて初めて希望を抱いた。

 

凪沙のためにも、実花のためにも、自分のためにもコンクールで優勝したいと

決意した日でもあった。

 

 

 

いよいよコンクールへ!

 

そんな中、広島から母親の早織が迎えに来たと一果の前に現れた。

 

なんとか連れ戻そうとした早織だったが、一果のバレエに対する必死の思いに

根負けして、また迎えに来ると言い残しその日は退散した。

 

そしてコンクール当日を迎えた一果は、予選の難なく通過したが、決勝を迎え

ステージに呼ばれるが、なかなか足が進まずいた。

 

やっとステージに立ちポーズをとるが動けないでいた。失うものがある状況に

一果は混乱していた。誰かに助けを求めたかった。

 

一果は心の中で叫ぶ。「助けて」

そして誰かを探すように視線を会場に向ける。「お母さん」

 

その声は凪沙の耳にも届く。最後に呼ぶの母親なのかと。

 

それでも守れるのは自分しかいないと立ち上がろうとした瞬間、早織がステージに

駆け上がり、一果を抱きしめた。

 

凪沙は会場を出た。

 

 

 

瑞貴と待ち合わせ。性別適合手術へ

一果が広島に連れ去られてから1年が経ったある日、凪沙はカフェで待ち合わせ

をしていた。

 

それは瑞貴だった。

 

あの事件以来、それまで付き合っていた社長とも別れ、以前凪沙が言っていた

政治家になるため猛勉強していた。

 

そして瑞貴に貸していたお金が返済され、それでタイに行ける費用が貯まった。

凪沙は性別適合手術を受けるためにタイに行き、手術後すぐに一果を迎えに

行くと決めていた。

 

 

 

連れ戻された一果は?

早織に連れ戻された一果は、東京で出会った人たちと連絡を取ることも禁止され、

監視も厳しくなった。監視の目を逃れてなんとか凪沙に連絡をしたが、やっと

繋がったのは、実花だった。それでりんがビルから飛び降りたことを知る。

 

思うようにならない一果は、東京のことを思い出しそうになると、腕を噛むだけ

では足りず、リストカットをするようになる。自分から流れる血を見ることで

生きている実感があった。

 

そんな時、早織は凪沙の母親和子からみんなが集まっているからと呼び出される。

一果(娘)を連れ戻す!

 

凪沙はタイで手術を終えると安静期間もそこそこにすぐに帰宅し、そのまま一果

の元へ向かった。

 

一果を新宿に連れ戻そうとしたが、あまりにも急で、またその変わった姿に、一果

は動揺し、早織は激怒、結局揉めにもめたが一果を連れ戻すことは出来ず、一人

東京に戻った。

 

それからの凪沙は悲惨だった。

 

全てがもうどうでもよくなり、洋子ママからの電話を出ることも、定期的な手術後

のケアさえ億劫になり引きこもってしまう。

 

 

 

一果中学校卒業。凪沙のもとへ

またそれ以来、一果も一切誰とも口を利かなくなってしまう。

そして心を閉ざし、腕の傷もどんどん増えていった。

 

このままでは、死んでしまうと思った早織は、凪沙との接触禁止ルールも卒業したら

会っていいことやバレエを続けることを許した。

 

そして凪沙が迎えに来た日から1年以上が過ぎたその日は中学校の卒業式だった。

卒業式までの間、一果は早織の言うとおりに過ごし、友達も作りバレエも学校生活

も両立させていた。

 

式を終えた次の日、一果は東京にいた。

そして凪沙の住むマンションに。ところがそこには、凪沙はいなかった。

 

予定が狂った一果は中学校に向かい、りんのお墓の場所を聞きに行く。

そしてりんとようやく会えた。一果は墓石に覆いかぶさるように泣いた。

 

その日は実花の部屋に泊まり、次の日、凪沙の居所を探しに洋子ママのところへ。

 

しかし広島から帰って以来、店にも顔を出さず疎遠であることなど説明を受け、

瑞貴なら知っているはずと連絡先を教えてもらう。

 

瑞貴に会い、凪沙の居所を教えてもらった一果は、すぐに会いに向かった。

しかしそこにいた凪沙は、あまりにも残酷で悲惨な姿だった。

 

 

 

凪沙、最後の望み

 

再開を喜んだ二人。その日は、凪沙のところに泊まることに。

凪沙は一果に海に連れて行って欲しいと頼んだ。

 

次の日、二人はバスに乗り、海に向かった。

 

なんとかたどり着いた海で凪沙は本当に嬉しそうだった。それを見た一果も連れて

来て良かったと思った。

 

ところが凪沙の命の火はもう消えかかっていた。

 

一果は、奨学金が取れたこと、イギリスのバレエ学校に行くことを告げる。

それを聞いた凪沙は喜び泣きながら一果を抱きしめる。

 

そして凪沙は一果に白鳥を踊って欲しいと頼んだ。

 

具合が悪そうは凪沙をすぐにでも病院に連れて行きたかった一果は踊るのを

拒むが、仕方なく踊り始める。

 

凪沙には、美しく成長し、世界に飛び立とうとしているエネルギーに溢れ、

凪沙の羽飾りを付けた一果の踊りが映っていた。

 

凪沙は微笑みゆっくりと目を閉じた。

 

踊りを終えた一果は振り返った。そこには眠ったように逝ってしまった凪沙がいた。

一果はやっと会えたのにと泣き崩れる。

 

一果は、りんも死に凪沙も死んだことで、自分が生きている必要を感じることが

出来なかった。天国に行けば二人に会えると海に向かい歩き出した。

 

やがて水は肩まで達するところまで「待ってって」と天国の二人に向かって

つぶやく。

 

その時、背後で羽を揺らす音が聞こえる。

「白鳥」が海を蹴って飛び立つのが見えた。

 

そして大きな影が一果の頭上を旋回し、真っすぐ太陽に向かってとび続け、

光の中へ消えていった。

 

 

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ミッドナイトスワン(映画)の一果と凪沙の最後はどうなる?

 

それでは、一果と凪沙の最後は、それぞれどうなるのでしょうか。

先述のとおり、凪沙は、最後ではなく最期でした。

 

しかし一果に関して小説では、その最後について、凪沙の最期を看取った後

海に向かって歩き出し、肩まで水が達したところまでは書かれていますが、

それ以上のことは書かれていませんでした。

 

おそらく、海で頭の上を旋回する白鳥に見とれている時に、思いとどまり

死ねずに凪沙の亡骸のそばに寄り添うのではないでしょうか。

 

そして実花に迎えに来てもらい、一果はイギリスに向かい、凪沙やりん、実花

のために踊り続けると思います。

 

ってそう思いたい!あまりにも辛すぎる。

そうでないと凪沙が浮かばれない。

 

あくまで私個人の見解ですので、悪しからず。

 

 

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まとめ

小説を読みましたが、凪沙の最後は本当に辛かったです。

 

その凪沙を草なぎ剛さんが演じるということで、楽しみです。

心に強く残る作品になること間違いなしで見逃せない作品だと感じた。

 

公開は、2020年9月25日(金)

 

 

草彅剛の『台風家族』を無料で視聴するなら

 

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 

 




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