法廷と弁護士を題材にした映画徹底解説!気になる判決の行方は?

 

今回は、法定と弁護士を題材にした映画を10作品、ご紹介します。

 

どの作品もアカデミー受賞者など名優揃いということで、その迫真の演技に

魅了されること間違いなしです。

 

今回も独断と偏見で選出しています!あしからず。

 

 

 

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ア・フュー・グッドメン

 

A FEW GOOD MEN [1992] – Official Trailer (HD)

 

 

概要

法廷経験なしの若手弁護士が海軍基地内で発生した殺人事件の真相に迫る!

 

2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー脚色賞を受賞

した脚本家アーロン・ソーキンによる軍事法廷劇を青春映画の名作『スタンド・

バイ・ミー』で知られるロブ・ライナー監督が映画化。

 

トム・クルーズ演じる法廷経験がない若き弁護士が海軍基地内で発生した殺人

事件の真相に迫る姿が描かれていく。

 

映画『サブスタンス』でアカデミー主演女優賞にノミネートされたデミ・ムーア

『カッコーの巣の上で』と『恋愛小説家』でアカデミー主演男優賞『愛と追憶

の日々』でアカデミー助演男優賞を受賞したジャック・ニコルソンが共演する。

 

第65回アカデミー賞で作品賞、編集賞、音響賞、ジャック・ニコルソンが

助演男優賞にノミネートされた。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

キューバにあるグアンタナモ海軍基地内で海兵隊のサンティアゴ一等兵が

殺害され、容疑者としてドーソン上等兵とダウニー一等兵の2名が逮捕された。

 

逮捕された2名の弁護人となったのはハーバード大学を卒業した学歴を持つ

法廷経験なしのキャフィ中尉であった。

 

キャフィ中尉は裁判を簡単にすまそうと考えていたが、彼は司法長官を務めた

父親のことを特別弁護人ギャロウェイ少佐から話題にされ、ワインバーグ中尉

と3人で裁判に臨むことを決めた。

 

真相を追及していくうちに、キャフィ中尉はコードR(レッド)と呼ばれる

暴力的懲罰と総司令官ジェセップ大佐の存在を知るのであった。

 

 

 

簡単な見どころ

法廷経験なしの若き弁護士がグアンタナモ海軍基地内で発生した海兵隊員殺害

事件の真相に迫る姿とジャック・ニコルソン演じる海軍基地の総司令官の法廷

における火花散る演技合戦が見どころ。

 

不敵な笑みを浮かべ、ずる賢さと腹黒さも感じさせるジャック・ニコルソンの

演技が見事であるがニコルソンの演技に匹敵するほどクルーズも鬼気迫る

演技を見せていて圧巻。

 

映画『ザ・エージェント』でアカデミー助演男優賞を受賞したキューバ・

グッティング・ジュニア、医療ドラマ『ER 緊急救命室』で医師役を演じた

ノア・ワイリー、ドラマ『24-TWENTY FOUR-』で知られるキーファー・

サザーランド、『フットルース』で知られるケビン・ベーコンも出演している。

 

また、デミ・ムーアとトム・クルーズが海軍の制服に身を包んだ姿はまぶしく

ファンとしては胸が躍ること必至。

 

 

 

チェンバー/凍った絆

 

 

 

概要

二度のアカデミー賞を手にした亡き名優が死刑囚を演じたサスペンスドラマ

 

ベストセラー作家ジョン・グリシャムによる小説『処刑室』を原作にした

シリアスなサスペンスドラマ。

 

弁護士事務所爆破事件で死刑判決を受けた白人至上主義集団(クー・クラ

ックス・クラン)のメンバーを祖父に持つ若き弁護士が隠された真相を明らか

にするために立ち上がる姿を描き出す。

 

映画『フレンチ・コネクション』でアカデミー主演男優賞、『許されざる者』

でアカデミー助演男優賞を受賞した亡き名優ジーン・ハックマンが死刑囚役を

演じ『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』で名優アル・パチーノと共演した

クリス・オドネルが若き弁護士を演じた。

 

また、映画『ネットワーク』でアカデミー主演女優賞を受賞したフェイ・ダナ

ウェイも出演している。

 

映画『摩天楼を夢みて』『天国の約束』『フィフティ・シェイズ・ダーカー』

などを世に送り出したジェームズ・フォーリーが監督を務めた。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

1967年4月、アメリカ南部ミシシッピ州でユダヤ人弁護士クレイマーの事務所

が爆破され、彼の幼い子ども2人が死亡した。

 

事務所を爆破したのは白人至上主義集団(クー・クラックス・クラン)で、

メンバーのサム・ケイホールが逮捕され、裁判で死刑判決が出された。

 

1996年、シカゴで働く若き弁護士アダム・ホールは死刑執行が間近に迫る

サム・ケイホールの弁護を自ら務めることを決める。

 

勝ち目など全くないことと弁護士嫌いのケイホールはアダムの実の祖父であり、

アダムは事件を追究することは自らに課せられた義務であると感じていた。

 

ケイホールの有罪は疑う余地がないものの、単独犯ではなく共犯の存在を立証

できれば死刑を免れる可能性があると信じてアダムは隠された事件の真相を明

らかにしようとするが、死刑執行の時間が容赦なく迫ってくる。

 

 

 

簡単な見どころ

死刑執行が間近に迫る中、死刑囚の実の孫が爆破事件の隠された真相に

迫ることができるかどうかが緊張感を生み出している。

 

抗えない血のつながり、決して消すことができない過去、事件の真相を追う

ことで何が見えてくるのかを観る者に突きつけ、問い掛けてくる。

 

また、アメリカに根深い人種問題が存在していることも教えられる。

 

亡き名優ジーン・ハックマンの迫真の演技とフェイ・ダナウェイが見せる

哀しみを帯びた演技が胸に突き刺さる。

 

 

関連記事:

 

 

陪審員2番

 

BD/DVD/デジタル『陪審員2番』4.23リリース/3.5デジタル配信

 

 

概要

陪審員に選ばれた若者の揺れ動く心情を描き出す法廷サスペンス

 

映画『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー監督賞と

作品賞を受賞したクリント・イーストウッドが監督を務めた法廷サスペンス。

 

殺人事件の陪審員に選ばれたひとりの若者が思いがけずに事件との

関わりが明らかになり、深刻な板挟みに陥る姿を描き出していく。

 

映画『アバウト・ア・ボーイ』で注目を浴び、『シングルマン』『女王陛下の

お気に入り』『トールキン旅のはじまり』などに出演したニコラス・ホルト

が殺人事件の陪審員を演じる。

 

映画『セッション』で音楽教師を演じてアカデミー助演男優賞を受賞した

J・K・シモンズ、『シックス・センス』でアカデミー助演女優賞にノミネート

され、『アバウト・ア・ボーイ』ではニコラス・ホルトと親子役を演じたトニ

・コレットも出演している。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

間もなく出産を迎える妻と暮らすジャスティン・ケンプはある雨の夜に車を

運転中に何かをひいてしまうが、車から降りて周囲を確認しても何もなかった。

 

ジョナサンはある日、恋人を殺害した容疑で殺人罪に問われた男の裁判で

陪審員を務めることになる。

 

しかし、ジョナサンは思いがけないことから自身が陪審員を務める殺人事件

に関与しているのではないかと思い始める。

 

真犯人は一体誰なのか? もしかして真犯人は自分なのか? ジョナサンは

罪の意識にさいなまれながら陪審員として殺人罪に問われた男が有罪か

無罪かの評決を迫られる。

 

 

 

簡単な見どころ

俳優として活躍することに加えて監督としても優れた作品を世に送り出して

いるクリント・イーストウッドが手掛けた法廷サスペンススリラーであり、

殺人事件の陪審員を務める主人公の若者の心理を巧みに描き出している。

 

名作『十二人の怒れる男』とは異なり、陪審員のひとりが殺人事件の真犯人

ではないかという設定が斬新。

 

ストーリーが進んでいくにつれて新たな真実が浮かび上がる演出が見事で

ニコラス・ホルト演じる陪審員の心の動きが良く表現されている。

 

人が人を裁くこと意味とは何か、ひとつの判断が見知らぬ誰かの人生を左右

してしまうことを突きつけられる。

 

 

 

推定無罪

 

映画「推定無罪」(1991)日本版劇場公開予告編 Presumed Innocent Japanese Theatrical Trailer

 

 

概要

人を起訴するひとりの首席検事補が裁かれる立場になる法廷サスペンス

 

弁護士として活躍するスコット・トゥローによるベストセラー小説『推定無罪』

を『大統領の陰謀』『ペリカン文書』で知られるアラン・J・パクラが監督を

務めて映画化した法廷サスペンス。

 

同僚の美人検事補が殺害された事件を捜査することになった主席検事補

が、いつしか容疑者となっていく姿が描かれていく。

 

映画『エアフォース・ワン』でテロリストに断固として立ち向かうアメリカ

大統領を演じたハリソン・フォードが容疑者となる主席検事補を演じている。

 

ホラーコメディ映画『アダムス・ファミリー』で知られるラウル・ジュリア、

アクション映画『ダイ・ハード』でブルース・ウィリス演じる刑事の妻役を

演じたボニー・ベデリアが脇を固めている。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

人を起訴する立場にある主席検事補ラスティ・サビッチは仕事では堅物として

知られ、家庭では良き夫、そして良き父親である。

 

彼はある日、児童虐待を担当する新人キャロリン・ポルヒーマスを上司から

紹介される。

 

かなりの美人であるキャロリンは正義感が強く、弱者を虐げる犯罪者を許せ

ないという思いから職務にあたっており、ラスティは彼女を補佐して共に児童

虐待の立件に成功する。

 

そしてラスティは行きがかりからキャロリンと関係を持ってしまうが、昇進する

気持ちがないラスティに対してキャロリンは別れを告げてしまう。

 

だがある日、キャロリンが殺害される事件が発生し、ラスティはその事件を

捜査することを命じられる。

 

ラスティはキャロリン殺害事件の捜査を進めていくが、現場に残された証拠は

ラスティ自身が犯人であることを示していた。

 

 

 

簡単な見どころ

人を起訴する立場にある首席検事補が起訴される立場になるという展開に

驚くが、エンディングで待ち受ける衝撃の事実にさらに驚かされてしまう。

 

映画全体が重苦しくてシリアスな空気に包まれている。会話劇という印象で、

セリフひとつひとつに耳をすませて見るべき作品である。

 

 

 

アラバマ物語

 

To Kill a Mockingbird – Blu-ray Trailer – Own it January 31, 2011

 

 

概要

名優グレゴリー・ペックが人種差別に立ち向かう弁護士役を熱演した名作

 

黒人に対する根深い差別が残るアメリカ南部アラバマ州の田舎町を舞台に、

白人女性に対する暴行容疑で逮捕された黒人青年の弁護士が人種差別に

立ち向かう姿を描いた名作ドラマ。

 

第35回アカデミー賞で脚色賞、美術賞(白黒部門)、グレゴリー・ペックが

主演男優賞を受賞した。

 

作家ネル・ハーパー・リーによる自伝的小説で、ピュリッツァー賞を受賞した

「アラバマ物語」を原作にして、映画『九月になれば』『マンハッタン物語』

などを手掛けたロバート・マリガンが監督を務めて映画化した。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

 

1932年、アメリカ南部アラバマ州の田舎町。

 

妻に先立たれた弁護士アティカス・フィンチは息子ジェムと娘スカウトを男手

ひとつで育てている。

 

アティカスは親切で穏やかな性格と知性を持ち合わせ、周囲から信頼されて

いる人物。

 

ある日、地元の判事が白人女性に対する暴行容疑で逮捕、起訴された黒人

青年トム・ロビンソンの弁護を依頼してきた。

 

しかし、黒人青年の弁護を引き受けたことを住民は快く思わず、アティカスの

みならずジェムとスカウトに対する風当たりも次第に強くなっていくのであった。

 

 

 

簡単な見どころ

黒人に対する根深い差別が残るアメリカ南部アラバマ州で、グレゴリー・ペック

演じる弁護士が黒人青年の弁護に立ち上がる姿は胸を打つ。

 

陪審員は全員が白人という不利な状況であっても、自身の信念を曲げずに黒人

青年の弁護に力を尽くすグレゴリー・ペック演じる弁護士の姿から人間のある

べき姿を考えさせられる。

 

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黒い司法 0%からの奇跡

 

映画『黒い司法 0%からの奇跡』本予告 2020年2月28日(金)公開

 

 

概要

真の正義と司法制度のあるべき姿を観る者に問い掛ける驚くべき実話

 

黒人に対する根深い差別が残るアメリカ南部アラバマ州を舞台に、無実の罪で

逮捕されて死刑判決を下されたひとりの黒人男性を救うために立ち上がる弁護士

の姿を描いた実録法廷ドラマ。

 

仕組まれた証言、白人だけの陪審員、証人や弁護士に対する脅迫など数多くの

困難に直面しながらも無実の罪を晴らすために奮闘する実在の弁護士ブライアン

・スティーブンソンの姿が観る者全ての胸を打つ。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

1980年代、アメリカ南部アラバマ州。

 

ウォルター・マクミリアンは犯してもいない罪で逮捕され、裁判で死刑判決を

言い渡されてしまう。

 

弁護士ブライアン・スティーブンソンはウォルターの無実の罪を晴らすために

立ち上がるが、仕組まれた証言、全員白人の陪審員、そして証人や弁護士に

対する脅迫など多くの困難が立ちはだかってくる。

 

しかし、ブライアンは自身と同じ志を持つエバ・アンスリーと共に「真の正義」

を求め、過酷な状況の中でも懸命に闘い続けていく。

 

そして今、ゼロパーセントから奇跡の逆転劇が始まろうとしていた。

 

 

 

簡単な見どころ

絶望だけの状況に置かれながらも、無実の罪を晴らすために死刑判決を

受けた黒人男性のために立ち上がる弁護士ブライアン・スティーブンソン

の姿には涙が止まらない。

 

そしてこの映画で描かれているのが実話であることにさらに胸を打たれる。

 

死刑判決を受けた黒人男性を映画『Ray/レイ』でアカデミー主演男優賞を

受賞したジェイミー・フォックスが演じ、やり場のない怒りや悲しみを感じ

させる演技を見せている。

 

また、映画『ルーム』でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン

がブライアン・スティーブンソンの志に共感する受刑者の人権擁護活動家を

演じている。

 

 

 

十二人の怒れる男

 

映画『12人の怒れる男』予告編 2008年8月23日公開!

 

 

概要

18歳の少年の命を握る12人の男たちが織り成す緊迫の密室劇

 

社会派監督として知られるシドニー・ルメットが映画と同タイトルのテレビ

ドラマをリメイクした法廷サスペンス。

 

陪審員に選ばれた12人の男たちが裁判にかけられた18歳の少年が有罪か

無罪かをめぐって議論する姿を描いていく。

 

映画『黄昏』でアカデミー主演男優賞を受賞した名優ヘンリー・フォンダが

迫真の演技を見せている。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

ある夏の日、ニューヨークにある裁判所で18歳の少年が裁かれようとしていた。

 

スラム街に住むその少年は自宅で父親をナイフで刺殺した罪に問われており、

有罪判決を受ければ死刑が確定することになっていた。

 

陪審員に選ばれた12人の男たちは長い傍聴を終えた後、暑くて狭い陪審員室

で少年が有罪か無罪かの評決を出すことになる。

 

11人の誰もが少年は有罪だと確信するが、陪審員8番だけがただひとり少年の

無罪を主張したことから改めて審議されることが決まる。

 

早々に評決を出したいと考える11人の陪審員は陪審員8番を説得しようと

意見を個々に述べていくが、陪審員8番は理路整然と他の陪審員の意見

に異を唱えていく。

 

 

 

簡単な見どころ

映画の舞台は裁判所にある暑くて狭い陪審員室。その場所で陪審員に選ばれた

12人の男たちが、殺人の罪で裁かれた18歳の少年が有罪か無罪かの評決を出す

ために議論する。

 

法律の専門家ではない一般人がひとりの人の人生を左右する責任の重さ、

人が人を裁くことの難しさが伝わる。

 

自身の中にある偏見が真実を曇らせて見えなくさせることも教えられる。

次第に明らかになる殺人事件の詳細と矛盾を指摘する展開も見事。

 

 

 

評決

 

「評決」The Verdict(1982米)

 

 

概要

落ちぶれたエリート弁護士が医療過誤訴訟に立ち向かう

 

映画『ハスラー2』でアカデミー主演男優賞を受賞したハリウッドの伝説と

呼ばれる俳優ポール・ニューマンが医療過誤訴訟に挑む弁護士を熱演した

法廷映画。

 

アメリカとソ連の核戦争を題材にした映画『未知への飛行』『ネットワーク』

『狼たちの午後』などで知られるシドニー・ルメットが監督を務めた。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

フランク・ギャルビンはかつてエリート弁護士として活躍していたが、

ある事件をきっかけに落ちぶれ、今ではアルコール漬けの毎日を

過ごしている。

 

彼は新聞の死亡欄を確認して見ず知らずの人物の葬儀に行き、

何か力になる、と名刺を渡すという惨めな営業活動を繰り返していた。

 

フランクの惨めな姿を見かねた先輩弁護士ミッキーがある訴訟の話を

持ちかけてきた。

 

それは出産のために入院した主婦が病院側の過誤によって植物状態に

されてしまったという訴訟だった。

 

カトリック教会が経営に関わる病院側は莫大な示談金を持ちかけてきたが、

フランクの心の奥底に眠る正義の魂を強く動かしていく。

 

やがてフランクは自身の再起を賭けて困難な法廷闘争に挑むが、相手方は

悪魔顔負けの敏腕弁護士を送り込んでくるのであった。

 

 

 

簡単な見どころ

ユーモアあふれる演技を見せた『明日に向って撃て!』と『スティング』とは

違い、困難な法廷闘争に挑む元エリート弁護士に扮したポール・ニューマンの

円熟味あふれる演技が素晴らしい。

 

落ちぶれてアルコールに溺れていた元エリート弁護士がある医療過誤訴訟を

機に再起を賭けて法廷に立つ姿は胸を打つ。

 

正義とは何か、法律とは誰のためにあるべきかを静かに問い掛けてくる

演出が見事。

 

 

 

ニューオーリンズ・トライアル

 

映画「ニューオーリンズ・トライアル」(2004)日本版劇場公開予告編 Runaway Jury Japanese Theatrical Trailer

 

 

概要

法廷の裏で繰り広げられる危険な駆け引きを描いた演技派スター出演作

ベストセラー作家ジョン・グリシャムによる小説『陪審評決』を原作にした

陪審員制度の危険な盲点を浮き彫りにする法廷サスペンス。

 

映画『コン・エアー』のジョン・キューザック、『ナイロビの蜂』でアカデミー

助演男優賞を受賞したレイチェル・ワイズ、二度のアカデミー賞に輝いた

ジーン・ハックマン、同じく二度のアカデミー賞に輝いたダスティン・ホフマン

が出演している。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

ニューオーリンズで銃乱射事件が発生し、犯人は11人の命を奪った後に自殺した。

 

この事件で夫を亡くしたセレステ・ウッドは経験豊富な弁護士ウェンドール・

ローアを雇い、犯行に使用された銃の製造と販売責任を求めて銃器製造

会社ビックスバーグ社を訴えた。

 

絶対に勝たなければならないビックスバーグ社は伝説の陪審コンサルタント

と呼ばれるランキン・フィッチを雇う。

 

フィッチは陪審員候補者の身元を徹底的に調べて裁判を有利に運ぶことが

できる12人の陪審員を選び出していくが、陪審員のひとりニコラス・イースター

が他の陪審員の心理を巧みに操っていく。

 

 

 

簡単な見どころ

裁判を有利に進めることができるかどうかは陪審員選びに関わってくることを

見せつける法廷サスペンス。

 

聞き慣れない陪審コンサルタントの存在も描かれている点が新鮮である。

 

陪審員候補者を選び、裁判当日の服装や振る舞いなどを教える仕事がある

ことに驚かされる。

 

映画ファンとしては下積み時代にルームメイトであったというジーン・ハックマン

とダスティン・ホフマンの共演も見逃せない。

 

 

 

アミスタッド

 

映画「アミスタッド」予告編

 

 

概要

巨匠でありヒットメーカーが監督を務めた実話を基にした知られざる名作

 

映画『シンドラーのリスト』でアカデミー作品賞と監督賞、『プライベート・

ライアン』で二度目のアカデミー監督賞を受賞したスティーブン・スピルバーグ

監督によるアミスタッド号事件を基にした知られざる名作。

 

自由を求めて奴隷船アミスタッド号で反乱を起こした黒人青年シンケと仲間の

処遇をめぐる裁判が描かれていく。

 

アカデミー賞に輝く俳優マシュー・マコノヒー、アンソニー・ホプキンス、

モーガン・フリーマン、アンナ・パキンが出演している。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

奴隷としてある日突然捕らえられた黒人青年シンケはスペイン船籍アミスタッド

号に乗せられる。

 

彼は捕らえられた仲間と共に船内で反乱を起こすが、アミスタッド号はアメリカ

にたどり着いてしまう。

 

シンケは仲間と共に海賊行為と殺人罪で逮捕され、アメリカの法廷で裁判を

受けることになる。

 

黒人奴隷の子として生まれながら新聞記者として成功したセオドア・ジョッド

ソンがシンケたちと救おうと奔走していた時、無名の弁護士ロジャー・ボールド

ウィンがシンケの弁護士に名乗りでた。

 

 

 

簡単な見どころ

ヒットメーカーにして巨匠スティーブン・スピルバーグ監督による実話を基に

した感動作。

 

オスカー俳優マシュー・マコノヒー、モーガン・フリーマン、アンソニー・

ホプキンスの演技が見事であるが、特にアンソニー・ホプキンス演じる

元アメリカ大統領が法廷で見せる演説は胸を打つ。

 

また、出演シーンはわずかながら、スペイン女王イザベラ2世を演じたアンナ・

パキンの凜として姿も忘れられない。

 

ジャイモン・フンスー演じる黒人青年シンケがつたない英語で自由を求める

姿は涙を誘う。

 

 

 

まとめ

名作・名優揃いで、その内容も感動するものや実際の事件を扱ったもの、

正義とは何か?人が人を裁くとは?など考えさせられるものなど、見どころ

満載で、豪華俳優陣の演技、展開に惹き込まれること必至。

 

まだご覧になっていないものがあれば、この機会にいかがでしょうか?

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 



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