8番出口(映画)のあらすじや見どころ!原作ゲームとの違いや結末ネタバレも
映画『8番出口』が、2025年8月29日(金)に公開されます。
2023年にリリースされた同名のインディーゲームを原作とし、主な舞台は蛍光灯
に照らされた無機質な白い地下通路。
主人公の“迷う男”は、通勤客として普通の地下鉄にいたはずが、気づくと出口を
探して永遠に同じ通路を歩き続ける状況に陥る心理ホラー作品。
この記事では、映画『8番出口』のあらすじや見どころ、また原作ゲームとの違い
や結末ネタバレについてもまとめました。
映画『8番出口』予告【8月29日(金)公開】
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8番出口(映画)のあらすじ
蛍光灯が灯る無機質な地下通路をひとりの男が静かに歩いているが、
いつまで経っても出口にたどり着くことができないでいる。
何度もすれ違うスーツ姿の男に違和感を覚え、自分が同じ通路を何度も繰り
返し歩いていることに気付く。
そして男は壁に掲示された「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、
すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」
「8番出口から、外に出ること」と書かれた奇妙な「ご案内」を見つける。
男は迷い込んだ無限回廊から抜け出すために8番出口を求めて異変を探し
始めるのだった。
8番出口(映画)の見どころ
インディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATEがたったひとりで制作して
リリースされたゲーム「8番出口」は累計170万ダウンロードを超える世界的
ヒットを記録したことで知られている。
圧倒的な人気を誇るゲームを映画化した本作はわずか30秒の特報映像と主演者の
情報が解禁されると瞬く間に世界に拡散されていき、Xのポストが2900万インプ
レッション超えするという「異変」を発生させたことから関心の高さを伺わせる。
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていくが、いつまで経っても出口に
たどり着けない主人公「迷う男」は無限回廊から抜け出すことができるのか
どうかが描かれていく。
主演の「迷う男」を演じているのは二宮和也。
人気アイドルグループ「嵐」のメンバーとして音楽活動に取り組む一方、
『検察側の罪人』『ラーゲリより愛を込めて』『母と暮らせば』『青の炎』
『プラチナデータ』などの映画に出演し、優れた演技力を発揮している。
また「ブラックペアン」「フリーター、家を買う」「流星の絆」「マラソン」
などのドラマにも出演し、優れた演技を魅せている。
主人公「迷う男」が何度のすれ違うスーツ姿の男を案じているのは河内大和。
ドラマ「VIVANT」で強烈な個性を放ったことで知られる俳優で、ドラマ
「今日からヒットマン」「アンチヒーロー」にも出演している。
また舞台俳優としても活躍し『リチャード三世』『ケンジトシ』『真夏の夜の夢』
『ペール・ギュント』などにも出演している。
他にも小松菜奈、浅沼成、花瀬琴音も出演しているものの役柄に関する情報が
ない状況である。
小松菜奈ら出演者がどのような役で映画の登場するのか、二宮和也、河内大和
とどのように関わっていくのか気になると共に新たな情報が待たれる。
ストーリー展開に大きく関わっていくのか?何か重要な役柄で登場するのか?
ファンとしては情報の提供が待ち遠しいところ。
監督を務めたのは川村元気。
神奈川県出身で映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』
などを世に送り出した経歴を持つ。
また小説家として『世界から猫が消えたなら』を出版してベストセラーを記録し
2016年には宮﨑あおい、佐藤健主演で映画化され、2022年に『百花』で原作、
脚本、監督を務めた。
さらに『天気の子』『君の名は。』『何者』『怒り』などでもプロデューサー
を務めている。
第78回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション【ミッドナイト・スクリー
ニング部門】への出品が決定した映画『8番出口』は「圧倒的に新しい映画
体験!」「まさかの展開、緻密な物語に驚かされた!」など絶賛を受けた。
アジア、ヨーロッパなど既に20以上の国と地域での上映が決定している
『8番出口』は2025年8月29日に世界に先駆けて日本で公開を迎える。
一向に出口にたどり着けない地下通路に迷い込んだ男は出口へたどり着くこと
ができるのか。
観る者を無限ループに迷い込ませる95分間のサバイバルを映画館で体験
したい。
8番出口(映画)原作ゲームとの違い
演出手法としては、ゲームの場合、主観視点で淡々と通路を進み、出口達成のみ
で、異変の発見が目的。映画では、客観カメラも多用するなど、複数視点で心情
描写がある。(電話、過去回想、他登場人物)
キャラクター性においては、ゲームの場合、無名の「player」として没入が目的。
そして映画では明確な人物設定(職業、家族との関係、妊娠の背景)を持ち、
感情の変化を映鏡されている。
心理描写では、ゲームの場合、ミニマル/匿名、焦り・緊張のみで、映画では、
「父になる恐怖」「責任を背負う覚悟」「逃げずに進む勇気」などが明示的に
表現されている。
世界観の解釈おいては、ゲームの場合、単純にループホラー、終われば終わり。
映画の場合、カルト的な「パーゲトリー」説、資本主義や現代生活への寓意が
含まれ、観客に示唆的である。
ゲームはパズル、映画はメタファーで、同じシンプル設定でも、映画は感情と
象徴を重視している。
8番出口(映画)の結末ネタバレ
映画はゲームと同様、最後のループに成功した「迷う男」が8番出口に到達する
ことで終わる。ただし描かれるものは、彼の心の変化。
彼女からの妊娠・出産に関する電話は、責任や未来への不安を表し、それゆえ
出口を目指す苦悩の源に繋がっています。
そして8回目のループで「異変なし」と判断し続け出口へ進むと、彼は白く眩い
光の先へ歩いていきます。それは“逃げ”ではなく、変化を受け入れる決断を
意味している。
出口の先に何があるかは描かれず、彼が本当に救われるのか?絶望のまま
なのか?は曖昧で、この省略がラストの余韻と余地を残している。
物語に明確な解答はなく観客の解釈に委ねる構成となっている。
エンディングとは「出口を出ること」ではなく「心を出ること」で、出口の先
ではなく、彼の内面の“脱出”が鍵で、出口に希望を見いだすのが中核テーマで、
決して現実的な救いではなく、希望と怖さが交錯する心の出口だと考えられる。
8番出口(映画)のキャストと役どころ
役名 | 迷う男 |
役どころ | 蛍光灯が灯る無機質な地下通路を静かに歩く男 |
演者 | 二宮和也 |
生年月日 | 1983年6月17日 |
出身地 | 東京都 |
出演作品 | 『浅田家!』『ラーゲリより愛を込めて』『TANGタング』など |
役名 | 歩く男 |
役どころ | 迷う男が何度もすれ違うスーツ姿の男 |
演者 | 河内大和 |
生年月日 | 1978年12月3日 |
出身地 | 山口県 |
出演作品 | 『幕末陰陽師・花』(短編)『VIVANT』(テレビドラマ)『今日からヒットマン』(テレビドラマ)など |
他、浅沼成、花瀬琴音、小松菜奈
まとめ
映画『8番出口』は、ゲームの世界観を忠実再現されていて、撮影セットは
原作ゲームを再現し、異変探しの没入感を高めている。
また心理ホラーとしての完成度も高く「No Exit Horror」と形容され、閉所と
ループ、内面の葛藤を通じて深い恐怖感を描く構造が高評価を得ている。
そしてゲームのルールを巧みに映像化していて、 レビューでは「ゲームの
ルールをきちんと説明しつつ、映画としても成立している」と称賛されています。
二宮和也をはじめ、河内大和、小松菜奈など俳優陣の演技も興味深いところ。
公開は、2025年8月29日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ