テネット(映画)のクリストファー・ノーラン監督の経歴は?作風や過去作についても

 

映画『テネット』2020年9月18日(金)公開される。

 

クリストファー・ノーランが監督・脚本・製作を務めたSFアクション映画であるが、

まだまだ謎が多い状況。

 

ということで今回は、映画『テネット』のクリストファー・ノーラン監督について

経歴や作風、過去作についてまとめてみました。

 

 

映画『TENET テネット』US予告 劇場公開

 

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テネット(映画)のクリストファー・ノーラン監督の経歴(プロフィール)

 

映画『テネット』で監督を務めたのはクリストファー・ノーラン。

1970年7月30日、イギリスのロンドンで生まれる。父親はコピーライター、母親は

客室乗務員。

 

父親はイギリス人で母親はアメリカ人であるため、ノーランはイギリスとアメリカ

の国籍を持っている。幼少の頃はイギリスのロンドンとアメリカのシカゴで過ごし

ていた。

 

ロンドン大学でイギリス文学を学ぶ傍ら、短編映画の製作を始めていく。

1998年に『フォロウィング』で長編映画の監督を務め、トロント、ロッテルダム、

香港の映画祭で高い評価を得た。

 

2000年に映画『メメント』で監督と脚本を務めアカデミー脚本賞のノミネートされた。

この作品で一気に注目を集め、2005年の映画『バットマン ビギンズ』の監督に抜擢。

 

続編である2008年の映画『ダークナイト』でも監督を務め、バットマンの敵役である

ジョーカーを演じたヒース・レジャーがアカデミー助演男優賞を受賞した。2012年

公開の映画『ダークナイト ライジング』でも監督を務めている。

 

2010年の映画『インセプション』、2014年の映画『インターステラー』、2017年の

映画『ダンケルク』でも監督を務め、興行収入が全米で1億8000万ドルを超えており

大作の中に作家性を持たせることに成功している、と評価されている。

 

弟はジョナサン・ノーランで、2006年の映画『プレステージ』、2008年の映画

『ダークナイト』、2012年の映画『ダークナイト ライジング』で脚本を務めている。

 

1997年に映画プロデューサーであるエマ・トーマスと結婚し4人の子供の父親である。

実は50年以上続く映画「007シリーズ」のファンであり、『インセプション』が公開

された2010年に初めて「いつかボンド映画を監督したい」と発言している。

 

因みにシリーズの中で特に好きな作品はジョージ・レーゼンビーが主演を務めた

『女王陛下の007』である。

 

 

 

テネット(映画)のクリストファー・ノーラン監督の作風は?

 

作品が公開されるたびに話題をさらう監督クリストファー・ノーラン。

 

最新作『テネット』も公開前からストーリーの詳細が明らかにされておらず、

ファンの期待が高まる。

 

他の映画監督とは一線を画すクリストファー・ノーラン監督の作風に迫まる。

ノーラン監督の作風で注目したいのはこれまで我々が持つ概念を打ち破ること。

 

まずはデビュー作であり、製作、脚本、監督、撮影、編集の5役を務めた映画

『フォロウィング』。この映画は時系列がシャッフルされており、映画の終盤に

なっていくにつれて登場人物の詳細が明らかになっていくという作品。

 

従来の映画はストーリーの流れが決まっているものの、この作品は違う。登場人物

の詳細が映画の前半で明かされるのではなく、終盤に向かうにつれて明らかにされて

いくという従来の概念を打ち破っている。

 

続く『メメント』でも『フォロウィング』と同様に時系列を逆にして映画のストーリー

を終わりから始まりへ展開させていく内容。従来、映画のストーリーは始まりから

終わりへと展開していくが、『メメント』ではストーリーを逆に展開させている。

 

2008年公開の映画『ダークナイト』では正義とは何か、悪とは何かを観る者に鋭く

問いかけている。タイトルにある「ダーク」という言葉が示す通り、映画はシリアス

で暗く、重苦しい作風。これまでのヒーローが登場し、敵を倒し、観終わった後に

スカッとするような気持ちになる映画ではない。

 

犯罪が多発するゴッサムシティで悪に自ら立ち向かうバットマンだが、結局は警察官

でも裁判官でもない自分の行いが正義なのか。自分の行いによって愛する人を失う

ことを招いた。そのような感情に苦悩するバットマンの姿を見せている。

 

自分は正義の行いをしていると思いながらも、結局は悪なのではないのか?

自分の存在がジョーカーという凶悪犯を生み出したのではないか?

という苦悩も見せている。

 

ノーラン監督の作風として次に挙げられるのが自身の映画に同じ俳優を積極的に

起用するところ。特に『ハンナとその姉妹』と『サイダーハウス・ルール』で

アカデミー助演男優賞を受賞したイギリスの名優マイケル・ケインを起用している。

 

『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』『インセプ

ション』『インターステラー』『プレステージ』『ダンケルク』そして『テネット』

と実に9本の映画に起用している。

 

また『ダンケルク』で起用したイギリスの俳優ケネス・ブラナーも『テネット』で

起用している。さらに映画『ザ・ファイター』でアカデミー助演男優賞を受賞した

イギリス人俳優クリスチャン・ベールを『プレステージ』『バットマン ビギンズ』

『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』4作で起用している。同じ俳優を

起用するだけではなく、アカデミー賞受賞者を自身の作品に出演させている。

 

1997年のノルウェー映画をリメイクした2002年の『インソムニア』には『セント・

オブ・ウーマン/夢の香り』でアカデミー主演男優賞を受賞したアル・パチーノ、

『ボーイズ・ドント・クライ』と『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー主演

女優賞を受賞したヒラリー・スワンク、そして『グッド・ウィル・ハンティング/

旅立ち』でアカデミー助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムズを出演させた。

 

『インターステラー』では『レ・ミゼラブル』でアカデミー助演女優賞を受賞した

アン・ハサウェイと『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー主演男優賞を受賞

したマシュー・マコノヒー、マイケル・ケインを出演させている。

 

さらに『アリスの恋』でアカデミー主演女優賞を受賞したエレン・バースティンと

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー脚本賞を受賞したマット

・デイモンも出演させている。

 

『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』ではクリス

チャン・ベールとマイケル・ケイン、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから

世界を救った男』でアカデミー主演男優賞を受賞したゲイリー・オールドマンと

『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー助演男優賞を受賞したモーガン・フリ

ーマンを出演させた。

 

『ダークナイト ライジング』にアン・ハサウェイと『エディット・ピアフ~愛の

賛歌~』でアカデミー主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールを起用した。

また、マリオン・コティヤールは『インセプション』でも起用されている。

 

CGに興味がなく『ダークナイト』では実際のビルを1棟爆破して撮影を行っている。

『インターステラー』で使用されている地球の映像は実際にジェット機の先端に

カメラを搭載して撮影されたものである。

 

またIMAXを初めて長編映画に用いた監督である。CGの使用を極力避け、ミニチュアを

用いた特殊撮影を行う。撮影の際は自らカメラの横に立つという姿勢を貫いている。

 

さらにインターネットが嫌いであると公言しており『インターステラー』にはPCや

携帯電話などのインターネットを想わせるものは出さなかったという。

 

最新作『テネット』の撮影では、製作チームがカリフォルニア州でロケ地を探している

際に使用されていないジャンボジェット機があることを知り、ノーラン監督はジャンボ

ジェット機を衝動買い。実際に建物に衝突させて爆破させたという。リアリティーに

対する拘りが伺える。

 

デジタルカメラによる撮影を多くの監督が行う中で、ノーランはフィルムを用いた撮影

を行っている。フィルム撮影のこだわりを物語るエピソードがある。2014年8月に他の

映画監督数人と共に映画スタジオに働きかけ、フィルムメーカーであるコダックから

今後、一定量のフィルムを購入する契約を結ばせた。

 

この契約により、経営難に陥っていたコダックはフィルム製造を継続できるように

なったという。

 

 

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テネット(映画)のクリストファー・ノーラン監督の過去作

最新作『テネット』の公開が待たれるクリストファー・ノーラン監督。

リアリティーを追求する監督が過去にメガホンを握った作品を紹介。

 

ダンケルク

2017年公開の映画『ダンケルク』。

 

第二次世界大戦で行われたダンケルクからの撤退作戦という実話を基にした作品。

第90回アカデミー賞で編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞した。

 

第二次世界大戦中の1940年。フランスのダンケルクにイギリスとフランスの連合軍兵士

40万人がドイツ軍によって追い詰められる。背後には海が広がり、防波堤から海岸まで

救出を待つ長い列が続いていた。

 

そのような状況の中、イギリスでは海軍が民間の船を徴用し、ダンケルクにいる兵士

たちの救出に向かう。陸、海、空の3つの場所で3つの時間によるストーリーが展開

される。絶対絶命の状況の中、生き残りを賭けた決死の撤退作戦が描かれている。

 

 

 

 

バットマン ビギンズ

2005年公開の映画『バットマンビギンズ』。

 

クリストファー・ノーラン監督による新しいバットマンシリーズ3部作「ダークナイト

・トリロジー」の1作目。

 

子供の頃に通りがかりの強盗に両親を殺されてしまったブルース・ウェインは執事の

アルフレッド・ペニーワースによって育てられる。しかし、両親を目の前で殺された

忌まわしい記憶、自分がオペラから帰りたいといったことが両親を死に追いやった

罪悪感と自責の念、大きくなる復讐心を抱えたブルースは恵まれた生活を捨て去り、

世界各地を放浪する。

 

やがて7年の月日が流れ、ゴッサムシティへと戻ったブルースは犯罪と不正にまみれた

現状を知る。そんな中、ブルースは善良な警察官ジム・ゴードンと科学者ルーシャス

・フォックス、そして育ての親にして忠実な執事であるアルフレッド・ペニーワース

の協力を得て、漆黒のスーツに鍛え上げた肉体を包み悪に立ち向かうことを決意する。

 

両親を殺されたブルース・ウェインがいかにしてバットマンとなり、ゴッサムシティ

に蔓延る悪や不正に立ち向かうに至ったのかを描き出していく。

 

壮大な映像、アクションと同時に人間ドラマとしても見応えがある作品。

 

 

 

 

ダークナイト

2008年公開の映画『ダークナイト』。

 

2005年の映画『バットマン ビギンズ』の続編であり「ダークナイト・トリロジー」

の2作目。

 

ゴッサムシティに凶悪犯ジョーカーが現れ、白昼堂々と銀行強盗を企て、多額の現金

を奪い取った。バットマンは警察官のジム・ゴードンと新任の地方検事で正義感の

強いハービー・デントと協力してマフィア掃討作戦に乗り出す。

 

窮地に陥ったマフィアの前にジョーカーが現れ、マフィアの資産を半分を報酬とする

ことを条件にバットマンの殺害を提案した。

 

罪のない市民を次々と殺害していくジョーカーはバットマンも追い詰めていく。

 

史上最も凶悪なジョーカーが天才的な頭脳を駆使してバットマンを追い詰めていく

様に圧倒される。そしてジョーカーを演じたヒース・レジャーの迫真の演技にも圧倒

される。

 

ティム・バートン監督の映画『バットマン』でジャック・ニコルソンが演じたジョーカー

を遥かに凌ぐ演技で、アカデミー助演男優賞に輝いたヒース・レジャーだったが、

撮影終了後の2008年1月22日に急性薬物中毒によって28歳の若さで死去した。

 

因みに故人での受賞は1976年の映画『ネットワーク』でアカデミー主演男優賞を

受賞したピーター・フィンチに続いて史上2人目である。

 

 

 

 

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まとめ

クリストファー・ノーラン監督の映画『TENET(テネット)』は、

2020年9月18日(金)に公開される。

 

2020年、見逃せない作品のひとつと言っても過言ではない。

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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