太陽は動かない(映画)のタイトルの意味とは?原作者の意図やメッセージについても
映画『太陽は動かない』が2020年5月15日(金)に公開されます。
これまでに数々の名作を発表し、映画化されてきた芥川賞作家の吉田修一さんの小説
『太陽は動かない』『森は知っている』が原作。
吉田修一さんは、様々なジャンルを描く作家として定評がありますが本作の原作小説
はなんと!スパイもの。その実写化作品である映画『太陽は動かない』への注目度も
相当高くなっています。
ということで映画『太陽は動かない』のタイトルの意味や原作者吉田修一さんが
タイトルに込めた意図、メッセージについて考察してみました。
※この度の新型コロナウイルスの影響で公開日が延期になりました。
公開予定日については、分かり次第、追記します。
映画『太陽は動かない』【本予告】近日公開!
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太陽は動かない(映画)のあらすじ(内容)
AN通信というニュースを発信する会社がありました。しかしこれはあくまでも表面上
のことで、実際は産業スパイを抱える組織で独自で集めた情報を政府や企業に売ること
を生業としています。
そのAN通信でエージェントとして働いていた、冷静沈着な鷹野一彦(藤原竜也)と
相棒の田岡亮一(竹内涼真)。そんな二人に最大かて最悪のミッションが課せられる
ことに。
彼らは、心臓に爆弾を埋め込まれ、24時間ごとにAN通信に連絡をしなければ爆死する
ようセットされ、全人類の未来を決める次世代エネルギーの極秘情報を入手すべく
奔走します。
そこで原作小説から少しだけネタバレです。ご注意ください。
南シナ海で新たな油田が発見され中国の新源石油は、日本の興和、韓国の南星と開発
に乗り出しますが、コントロールしにくい存在のために、中国当局から妨害を受けて
しまいます。
中国当局はこともあろうに、CIAに協力してもらい、新源石油と険悪なウイグル人の
一部勢力を刺激して、天津スタジアムでテロを発生させようと企てています。
しかも天津スタジアムでは、日本と韓国のサッカー試合が行われる予定でした。
ここでテロを起こすことによって、日本と韓国と中国の関係を壊し、新源石油の油田
開発を潰してしまおうという腹だったのです。
これを知った鷹野は、興和と南星に情報を売ろうと考えます。
ところが鷹野はウイグルの過激派リーダー(シャマル)と接触したが、交渉は決裂。
興和の上海支社で鷹野は、支社長の新井からクレームをつけられ、興和も南星もテロの
ことは掴んでいたと知ります。すっかり弱気になってしまう鷹野。しかしそこで田岡の
拷問された写真を見せられ、おまけに田岡がテロ現場に運ばれたと聞かされます。
そして新井から、テロを必ずストップさせるよう叱咤され、動き出さざるを得なくなる
のでした・・・。
原作小説ではこのようになっていましたが、かなりのスケールで惹き込まれました。
吉田修一さんの小説で映画化され、評判になったものは、これまで『パレード』
『悪人』『横道世之介』『怒り』など、多数に及んでいます。
映画『太陽は動かない』も、反響を呼ぶことは必至。
さてどのような仕上がりになっているのか?楽しみです!
太陽は動かない(映画)タイトルの意味とは?
さて映画『太陽は動かない』は、そのタイトルもかなり気になるところです。
原作小説から何かないか?ヒントになることは?など探ってみましたが、
詳しいことは判明しませんでした。
太陽は普遍のもの、その下で人間たちがそのエネルギーを基に自分たちがいかに、
その恩恵に預かるか、右往左往している様を皮肉った意味がタイトルに込められた
のかもしれません。
あくまでも個人的主観ですので悪しからず。
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太陽は動かない(映画)タイトルに込めた原作者の意図やメッセージについて
そんな映画『太陽は動かない』の原作小説のタイトルに込められた、吉田修一さんの
意図やメッセージも気になりますよね。こちらも、ハッキリとしたことは明らかに
なっていません。
しかし、吉田修一さんといえば、これまでに発表した小説のタイトルの秀逸さでも
お馴染み。すでに取りあげた『パレード』『悪人』『横道世之介』『怒り』なども
それに値します。
しかし他にもまだ『最後の息子』『さよなら渓谷』『犯罪小説集』など、意味深な
タイトルの作品がたくさんありました。いずれの作品も読めば、何が伝えたいのかは
一目瞭然なものばかりです。
したがって原作小説の『太陽は動かない』も、意図やメッセージが込められているのは
当然ですが、それはいったい何なのでしょうか。
こちらもタイトルの意味と同じようにあくまで個人的主観ですが・・・
太陽はいつもそこにあり、誰か一人のものでもない、またなくてはならないもので、
なくなれば生きていけないということを誰もが知っている。だから奪い合うのかも
しれないが、そのありがたさに感謝しない。
殺し合いをする前に他にすることがあるだろうというメッセージが込められているの
だと感じた。それがデイビッドの「幸せは、毎日拾って集めてくもの」の言葉に凝縮
されているのかも。
こちらも合わせて御覧ください。
まとめ
映画『太陽は動かない』は、一度見たら忘れられないようなタイトルです。
しかもスパイものでスケールも大きく、これを観ないというわけにはいきません。
これまでの吉田修一さん原作の映画は、サスペンスが多めで、こういう系統は
ありませんでした。吉田修一さんの小説や原作映画に親しんでこなかった方でも、
本作は楽しめるはず。
公開は、2020年5月15日(金)
公開が楽しみです!
最後までありがとうございました。
ゆうすけ