博士と狂人(映画)のあらすじや見どころをネタバレ!マイナーの最後についても
映画『博士と狂人』が、2020年10月16日(金)に公開されます。
独特なタイトルでその内容が興味深いところ。
ということで今回は、映画『博士と狂人』のあらすじや見どころ、またウィリアム・
マイナーの最後についてもネタバレしました。
映画『博士と狂人』
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博士と狂人(映画)のあらすじ(内容)
19世紀、貧しい家庭に生まれ、学士号を持たない学者ジェームズ・マレーは独学で
言語学博士の地位を得た。そのマレーはオックスフォード大学で英語辞典編纂計画
の中心にいた。
その計画とは、劇作家ウィリアム・シェイクスピアの時代にさかのぼり、全ての
言葉を辞典に収録するという誰が見ても無謀ともいえるものだった。
その無謀ともいえる計画が困難を極める中、マレーに大量の資料を送ってくる謎の
協力者が現れた。
謎の協力者とは、エリートでありながらも精神を病み、殺人の罪を犯して精神病院
に収監されていたアメリカ人の元軍医のウィリアム・チェスター・マイナーだった。
辞典を作るという壮大な夢を共有し、異端の天才2人は固い絆で結ばれていくが、
大英帝国の威信を賭けた一大事業に犯罪者が協力しているということが明らかに
なり、計画は暗礁に乗り上げてしまう。
さらには、時の内務大臣の立場にあったウィンストン・チャーチルとイギリス王室
をも巻き込んでいくことになるのだった。
初版発行まで実に70年以上の歳月を費やし、世界最高峰と称される「オックス
フォード英語大辞典」の礎を築いたのは学士号を持たない学者とエリートであり
ながらも殺人に手を染め、精神病院に収監されたアメリカ人の元軍医という驚く
べき事実を映画化。
構想から実に20年、メル・ギブソンが全身全霊を賭けた渾身の作品。
博士と狂人(映画)の見どころ
映画『博士と狂人』の見どころは、メル・ギブソンとショーン・ペンという
ハリウッドの2大俳優とも言える二人が本作で初めて共演するところ。またこの
2人は共にアカデミー賞受賞者であるということ。
言語学博士でるジェームズ・マレーを演じたメル・ギブソンはスコットランド
独立のために戦った実在の英雄を描いた1995年の映画『ブレイブハート』で製作
、監督、主演を務めた。
そしてこの映画でメル・ギブソンはアカデミー作品賞と監督賞を受賞した。
2004年に映画『パッション』を製作、監督。約30億円もの私財を投じたこの映画
でイエス・キリストの最後の12時間を衝撃的に描き出し、その映画の内容を巡って
論争を巻き起こしたが、世界各地で大ヒットとなった。
『リーサル・ウェポン』シリーズ4部作では型破りな刑事を演じ『陰謀のセオリー』
では世の中は陰謀に満ちているという妄想を抱くタクシー運転手を。
また『身代金』では、最愛のひとり息子を誘拐されながらも、誘拐犯へ宣戦布告
する航空会社社長を熱演し、『パトリオット』ではアメリカ独立戦争に戦う兵士役
を演じた。
エリートであながらも殺人に手を染めて精神病院へ収監されたアメリカ人の元軍医
ウィリアム・チェスター・マイナーを演じたのはショーン・ペン。
アカデミー監督賞と作品賞を受賞したクリント・イーストウッドが監督を務めた
映画『ミスティック・リバー』では前科者で娘を殺されてしまう父親役を演じる。
娘を殺した犯人への復讐心と狂気に満ちた演技でアカデミー主演男優賞を受賞した。
さらに『ミルク』では自ら同性愛者であることを公表した実在の活動家を演じ、
2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した。
世界3大映画祭であるベネツィア国際映画祭、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画
祭で主演男優賞をすべて受賞し、ベネツィア国際映画祭では2度の主演男優賞を受賞
している国際的に評価の高い俳優である。
また監督として『イントゥ・ザ・ワイルド』や『インディアン・ランナー』などを
発表した。
俳優としても監督としても才能を発揮するメル・ギブソンとショーン・ペン。
アカデミー賞受賞者である2人の俳優がどのような演技を見せてくれるのか
確かめたい。
また今作品は、事実に基づき描かれた作品だということ。
そして原作は、1999年に早川書房から刊行されたサイモン・ウィンチェスターの
同名小説です。
特に殺人を犯したアメリカ人の元軍医ウィリアム・チェスター・マイナーをどのよう
に演じるのか気になる。『ミスティック・リバー』で見せた狂気を遥かに超える演技
を期待したい。
ジェームズ・マレー博士の博学ぶりについて
比較言語学、特手の言語の研究を生涯を通じて行ってきた。
アーリア語、シリア・アラビア語族の言語と文学 一通り通じている。
語彙と構文に関する一般的な知識がある。
ロマンス諸語
イタリア語、フランス語、カタルーニャ語、スペイン語、ラテン語には詳しく
ポルトガル語、ヴォー州方言、プロヴァンス語、その他様々な方言の知識
チュートン語派
オランダ顔、フラマン語、ドイツ語、デンマーク語、古英語、モエシアのゴート語
遥かに詳しい知識があり、著書を出す準備がある。
ケルト語派の知識も多少ある。
スラブ語を勉強中、ロシア語は、実用に足る知識を習得。
ペルシア語、アケメネス文字、サンスクリット語派については、比較言語学に
役立つだけの知識がある。
ヘブライ語、シリア語:旧約聖書とシリア誤訳聖書を辞書なしで読める。
アラブ・アラビア語、コブト語、フェニキア語:ゲゼーニウスが到達した程度の知識を
持っている。
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博士と狂人(映画)のマイナーの最後についても
ウィリアム・マイナーは、戦争の影響もあり、精神異常だった。そのため殺人も
犯しています。またこの精神異常のため辞典の仕事に専念することができたようです。
もしも現代のように適切な治療が施されていたら、その症状の殆どは治っていたかも
しれず、マレー博士のための仕事には、気が進まなくなるか、出来ないと感じたかも
しれないということだった。
ある意味、マイナーにとっては薬であり、治療にもなっていたようで、独房に籠もって
知的な刺激を受ける作業を何ヶ月、何年と続けていくうちに、ある程度は妄想から解放
されてように見えた。
マイナーの状況が悪化したのは、この刺激がなくなったときだけで、大辞典に心を
惹かれなくなったとき、その頭脳で集中できなくなったとき、生命力も衰え始めた。
マイナーは日毎に衰え、老衰と地方が徐々に進行し、つまずいて怪我をしたり、
方角が判らなくなったり、かんしゃくを起こす、徘徊する、ふらつくようになる、
疲れやすい、物忘れをするようになったりとまたそれを自覚するようになった。
そして第一次世界大戦が終わった1918年には、自分の知的能力が低下していること
そして精神が肉体と同様に衰弱し、人生が終わろうとしていることを悟る。
まだ虐待されることを怖れ、扉に椅子でバリケードを築くなど、殺人事件から
45年以上経ち、初めて精神異常の徴候がみられたときから半世紀が過ぎた今でも
その症状は繰り返し起こり、治療もされず、治癒もしなかった。
1919年、甥のエドワード・マイナーが軍にエリザベス病院からマイナーを解放
し、ハートフォード(コネチカット州)の老人精神病院に移すよう申請した。
それを軍や病院の理事長は「高齢で危険でない」ということで承認。1972年以来
住んでいた精神病院から解放された。
しかしいくらか元気になったものの、自分で自分の世話をできなくなり、また視力も
失い、唯一の楽しみの本も読めない状態で生きる望みもなくなくなっていた。
そして1920年3月26日金曜日、初春の風の吹き荒れる日に散歩をした後、風邪をひき、
気管支肺炎を起こし眠っているあいだに亡くなった。85歳の生涯だった。
マイナーは最高の英語辞典に最大に貢献した一人だったにもかかわらず、忘れられた
ままひっそり息を引きとり、イェール大学からも遠く離れたスラム街のそばに埋葬
されている。
まとめ
2020年に公開される映画の中でも、とりわけ異色の作品と言っても過言ではない
映画『博士と狂人』。メル・ギブソンとショーン・ペンが初共演ということで、
二人の演技にも興味を惹かれます。
原作を読みましたが、かなり難しい部分がありました。
少々読むのが面倒でした。
おそらく映画では、その難しい部分は、カットされているはずですので、
気軽に楽しめると予想します。そうであって欲しい。
公開は、2020年10月16日(金)
最後までありがとうございました。
ゆうすけ