君の膵臓をたべたい(映画)のタイトルの意味は?原作者の意図やメッセージについても

 

君の膵臓をたべたい映画『君の膵臓をたべたい』が、2020年9月4日、

21:00~23:14、『金曜ロードSHOW!』で放送されます。

 

出す作品全てがヒットし、今や人気小説家として認知されている住野よるさんの

デビュー作でもあるベストセラー小説が原作。おそらくこのタイトルを知らない

という方は少ないのではないでしょうか。

 

ということで映画『君の膵臓をたべたい』とは、どのような内容だったのか?

あらすじや見どころを見てみましょう。

 

また「君の膵臓をたべたい」という、かなりショッキングなタイトルについて、

その意味や込められた意図、メッセージについてもまとめました。

 

 

「君の膵臓をたべたい」予告

 

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君の膵臓をたべたい(映画)のあらすじ

 

主人公の僕(志賀春樹)は、かつて自身の母校だった高校で教師をしています。

 

教師生活6年を向かえた春樹は、いつ教師をやめようかと職員室の机の引き出しに

退職届をしまいこみ思い悩んでいた。

 

そんなある日、図書館が老朽化の為、取り壊されることになったことで、司書の

資格を持ち、また学生時代、図書委員だったことで一方的に蔵書整理を頼まれる。

 

図書館へ行くと図書委員をしているかつての自分に似た男子生徒の栗山がいた。

「これ全部整理した図書委員て先生だんたんじゃ?」と聞かれた春樹は、12年

前の出来事を思い出す。

 

当時高校生だった春樹は、盲腸の抜糸のため病院に行ったとき「共病文庫」と

書かれた本(日記)を拾います。

 

それには膵臓に重い病気を抱えていて、余命が短いということやそのことに対する

本音が書かれていた。

 

「それ私の」と言われ、振り向くとそこにはクラスでも人気者の山内桜良だった。

 

桜良はそこに書かれていいることは事実で秘密にして欲しいと言って、その場を

後にする。次の日、桜良は春樹と同じ図書委員に。そこから二人の友達のような

恋人のような交流が始まる。

 

桜良は共病文庫に「死ぬまでにしたいこと」を記していて、春樹はその共病文庫を

読んだ責任としてその実行に付き合わされることになる。

 

寡黙で孤独を好み他人のことに関心のない春樹と天真爛漫な桜良との距離は、

次第に縮まっていき、二人で焼き肉やスーツビュッフェ、突然遠出をしようと、

桜良が言い出し、結局1泊2日の旅行をします。

 

桜良は春樹に「私が死んだら読んでもいい、君だけには読む権利を与えます」と

共病文庫を読んでも良いと、そして「私が死んだら、私の膵臓を食べてもいいよ。

 

人に食べてもらうと魂がその人の中で生き続けるだって」「わたし生きたい、

大切な人たちの中で」と告げるのだった・・・。

 

 

 

君の膵臓をたべたい(映画)の見どころ

 

『君の膵臓をたべたい』は累計265万部を突破したベストセラー作品が原作という

こと。また映画化された同名作品は、日本アカデミー賞を受賞した感動作品である

ということで、見どころ満載。

 

現在母校で教師をしている春樹を小栗旬さんが、学生時代の春樹を若手人気俳優の

北村匠海さん、そしてヒロインの桜良は、浜辺美波さんが切ないラブストーリーを

どのように演じたのか?その演技が見どころ。

 

北村匠海さん、浜辺美波さんはこの作品で注目度&知名度が上がったといっても

過言ではない。

 

物語は現在の春樹が12年前の出来事を回想しながら物語は進んでいく。

 

クラスでは人気者で明るい余命1年のヒロイン桜良と寡黙で他人のことに関心のない

春樹、全く正反対の二人が桜良の日記「共病文庫」を読んだことをきっかけにお互い

少しづつ惹かれ合い、ピュアで切なく展開されていくところが見どころ。

 

そして12年後のストーリーは、原作にはない映画だけのオリジナルストーリーと

なっていて、原作とは違った視点で楽しめるところも見どころと言えるでしょう。

 

 

 

君の膵臓を食べたい(映画)のタイトルの意味は?

 

『君の膵臓をたべたい』は、なんといっても、そのあまりにもインパクトの強い

タイトルが注目されています。

 

さてこのタイトルの意味は、何だったのでしょうか。

 

桜良は、春樹と出会ったときに、自身が膵臓の病であること、余命がわずか1年である

こと、みんなには内緒だと告げます。

 

そして次の日、春樹と同じ図書委員になり、ある日春樹が図書室で本棚の整理をして

いるときに桜良は、「君の膵臓をたべたい」と言ったのでした。

 

一見、あたかもホラー映画のセリフのように思えなくもありませんが、これには、

言葉通りのものとは違う、そこには深い意味があったのです。

 

昔の人は、病気を治すためにその悪い部分、肝臓なら肝臓を、胃なら胃を食べると

病気が治ると信じられていたことから、桜良は家族の膵臓はたべられないからと

春樹の膵臓をたべたいと言いました。

 

当然、そこには自身の悪くなった膵臓を治したいという意味も少しはあったのかも

しれませんが、そうではないと考えられます。

 

なぜならそれは、桜良が亡くなった物語の後半で両親から共病文庫を受け取り読んだ

ときのこと、それには彼女の日記や大切な人たちに向けた遺書が書かれていました。

 

その中で桜良は春樹にこんな言葉を。

 

私はもうとっくに君の魅力に気がついているからね。死ぬ前に、君の爪の垢でも煎じて飲みたいな。って書いてから気づいたよ。そんなありふれた言葉じゃ駄目だよね。私と君の関係は、そんなどこにでもある言葉で表わすのはもったいない。そうだね、君は嫌がるかもしれないけどさ。私はやっぱり。君の膵臓をたべたい。

引用元:君の膵臓をたべたい

 

しかしこの言葉から、桜良とカフェで待ち合わせをしていた春樹が桜良からの退院

メールの返信を考えていたシーンでも同じような言葉で出てくる。

 

桜良の病状が思わしくなく入院することになります。退院したら桜を見に行く約束

をする。ところが入院期間が伸びる中、一時退院を許可され二人は、カフェで待ち

合わせする。

 

そして先にカフェに着いた春樹は桜良からの退院メールに返信をすることに。

返信メールを考えていると春樹は桜良のように「人を認められる人間に」

「人に認められる人間に」「人を愛せる人間に」「人に愛される人間に」に

なりたかったと気づく。

 

そして返信メールを「君の垢を煎じて飲んでみたい」と打ち込むが面白くないと

思い消した。そしてひねり出した言葉が「君の膵臓をたべたい」だった。

 

見てのとおり二人は同じ言葉「君の膵臓をたべたい」という言葉を残しています。

 

春樹は、ありふれた「君の垢を煎じて飲んでみたい」では面白くないと考え、

桜良も二人の関係が特別なもので、そんなありふれた言葉で表せないと、

二人の相手に対する感情が同じだったことが伺えます。

 

この言葉は二人にとっては、暗号のようなもので、二人だけが理解できる大切な

言葉だったに違いない。

 

 

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タイトルに込められた意図やメッセージ

 

映画『君の膵臓をたべたい』のタイトルには、春樹と桜良、お互いの気持が入った

深い意味がありました。そしてこのタイトルに込められた意図やメッセージですが

それはいったいどのようなものだったのか?

 

先でも述べたように「君の膵臓をたべたい」には「君のようになりたい」という

意味がありました。

 

桜良は「私が死んだら膵臓を食べてもいいよ。人に食べてもらうとその人の中で

魂が生き続けるらしいから」と春樹に話しました。

 

桜良は、自分が生き続けられない分、春樹や大切な人の中だけでも生き続けたいと

いうメッセージが込められていたのではないでしょうか。

 

そしてこのタイトルには、他人に関心がない春樹が気づく「人を認められる人間に」

「人に認められる人間に」「人を愛せる人間に」「人に愛される人間に」と他人と

関わることがどれほど大切なのかという意図が込められていると考えられる。

 

最後に桜良は春樹に手紙を残します。

そこには、そばにいてくれた春樹へ感謝の言葉と春樹の魅力について書かれていた。

 

春樹に憧れてた。誰とも関わらないでたった一人で生きている、強い春樹に。私は弱いから友達や家族を悲しみに巻き込んじゃう。でもね、春樹はいつだって自分自身だった。春樹は本当にすごいよ、だからその勇気をみんなにも分けてあげてください、そして誰かを好きになって、手をつないで、ハグをして、うっとうしくても、もどろっこしくても、たくさんの人と心を通わせて私の分まで生きて!

引用元:君の膵臓をたべたい

 

この言葉と春樹が気づいたことと、その全てが「君の膵臓をたべたい」に繋がって

いるのではないでしょうか。

 

 

 

まとめ

感動すること間違いなしの映画『君の膵臓をたべたい』。

 

また12年後のストーリーは、原作にはない映画のためのオリジナルです。

このオリジナルストーリーでまた感動、涙なしでは観れません。

 

放送は、2020年9月4日『金曜ロードSHOW!』で!

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 

 




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