モーガン・フリーマン出演のおすすめ映画!いぶし銀の魅力と味わい深い演技に酔う
この記事では、セブン公開30周年記念ということで、定年退職間近の経験豊富な
刑事役として出演していた、いぶし銀の演技で魅力的なモーガン・フリーマンが
出演しているその他のおすすめ映画をご紹介します。
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ショーシャンクの空に
『ショーシャンクの空に』4Kデジタルリマスター版 劇場60秒予告
概要
原作はスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。
刑務所内の人間関係を通して、冤罪によって投獄された有能な銀行員が腐敗した
刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ。
主人公の銀行員アンドリュー・デュフレーン(アンディ)をティム・ロビンス、
囚人仲間の調達屋エリス・レディング(レッド)をモーガン・フリーマン、悪徳
な刑務所長サミュエル・ノートンをボブ・ガントンが演じ、アカデミー賞7部門
ノミネート(作品賞、主演男優賞(モーガン・フリーマン)など)された。
あらすじ
1947年、若き銀行員アンディ・デュフレーンは、妻とその愛人を殺害した罪で
終身刑を宣告され、ショーシャンク刑務所に収監される。
彼は無実を主張するが、厳しい刑務所生活が待ち受けていた。
刑務所内で密輸業者として影響力を持つレッドと親しくなったアンディは、
彼の手を借りてハンマーとリタ・ヘイワースのポスターを入手。
やがてアンディはその知識と頭脳を活かし、刑務所の不正会計を担当する
ようになるが、ある日、彼の無実を証明できる新たな証言がもみ消されてしまう。
絶望的な状況の中、アンディはある大胆な計画を実行する。
見どころ
見どころは、無実の罪で投獄されながらも、知識と知恵を活かして生き抜く、
アンディの不屈の精神。
看守に税金対策のアドバイスをして信用を得たり、 刑務所長の不正資金を管理
しながら、脱獄の計画を進めるなど、知性と冷静さで刑務所という絶望の環境を
乗り越える姿が圧巻。
またモーガン・フリーマン演じるレッドとの友情も見どころの一つ。
当初レッドは「希望は危険だ」と考えていたが、アンディと過ごすうちに考えが
変わっていく。「希望は素晴らしいものだ」とアンディが語る名セリフ 、 物語の
ラストでレッドがついに希望を持ち、ザワタネホへ向かう決意をするシーンなど、
友情を通じて変わっていくレッドの心情が感動的。
そして最大の見どころは、20年にわたる執念の脱獄計画が実行される瞬間。
リタ・ヘイワースのポスターの裏に隠された脱出用の穴 、 下水管を抜け大雨の
中で両手を広げるアンディの解放の瞬間 、 刑務所長の悪事を暴露し正義が
勝利する展開。伏線が見事に回収される、映画史に残る脱獄劇。
感動のラストシーンでは、レッドがアンディの残したヒントを頼りに約束の場所へ
向かう シーンや「君がここに来たなら、希望を持っている証拠だ」と書かれた手紙、
青い海と広い空のもと、再会するアンディとレッド。
「恐れは檻を作る。希望は翼をくれる。」
この言葉が胸に響く、映画史に残る名場面で希望と自由を信じるすべての人に贈る、
不朽の名作だと言える。
セブン
映画「セブン」日本版劇場予告
概要
未解決事件に関わったことによって人生を変えられていく男たちを描いた
『ゾディアック』、年齢を重ねるたびに若返っていく男の人生を描いた
『ベンジャミン・バトン数奇な人生』などで知られるデビッド・フィン
チャーが監督を務めたサスペンス・スリラーの傑作。
モーガン・フリーマンが定年退職間近の経験豊富な刑事、ブラッド・ピット
が赴任間もない若く血気盛んな刑事を演じた。
連続殺人犯をケビン・スペイシーが演じ、ブラッド・ピット演じる若手刑事
の妻をグウィネス・パルトロウが演じている。
あらすじ
アメリカのとある大都市。
雨が降り続くある日、アパートの一室でイスに縛りつけられた状態で食べ
続けることを強要された肥満体の男が遺体となって発見された。
現場の壁に貼られた一枚の紙には「大食」という文字が書かれていた。
今度はイーライ・グールドという名の弁護士が殺害され、現場の床の上には
血で「強欲」と書かれていた。
あと七日で定年退職を迎える刑事ウィリアム・サマセットは一連の殺人事件
がキリスト教に示された「七つの大罪」をなぞっていると考え、さらなる
殺人事件が発生すると予想した。
サマセットは赴任間もない若手刑事デビッド・ミルズと共に連続猟奇殺人事件
の捜査を進めていくが、新たなる殺人事件が発生してしまう。
そして事態はサマセットとミルズが予想もしない方向へと進んでいくのだった。
見どころ
陰影の強いシャープでダークな映像、不気味で重苦しく沈んだ空気と湿度を
感じさせる降りしきる雨が見どころ。
登場人物に漂うどこか疲れ切った表情と倦怠感を観る者の目に焼き付ける。
経験豊富な刑事と若く血気盛んな刑事という対照的な二人が事件を追う展開
は映画『リーサル・ウェポン』シリーズのようなバディムービーであり、猟奇的
な殺人事件を追う設定は『羊たちの沈黙』を想わせる。
ひとつの映画でありながらもバディムービー、刑事アクション、サスペンス、
スリラー、ミステリーとしても観ることができる数少ない作品である。
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インビクタス/負けざる者たち
映画『インビクタス/負けざる者たち』予告編
概要
映画『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー作品賞と
監督賞を受賞したクリント・イーストウッドが監督を務めた実話を基にした
感動のスポーツドラマ。
1995年に南アフリカで開催されたラグビーワールドカップで自国を優勝に
導いたネルソン・マンデラ大統領の姿が描かれていく。
マンデラ大統領が持つ強い指導力やカリスマ性をモーガン・フリーマンが
見事に体現し、南アフリカのラグビーチームの主将をマット・デイモンが
演じている。
またラグビー選手役でイーストウッドの実の息子スコット・イーストウッド
が出演し、音楽を同じくイーストウッドの実の息子でスコットの弟カイル・
イーストウッドが担当した。
あらすじ
南アフリカ共和国。
政治犯として27年間に及ぶ監獄生活を送っていたネルソン・マンデラは
1990年に釈放され、1994年に南アフリカの大統領に就任した。
大統領府に初めて登庁した日に白人の官僚たちは報復人事を恐れてすぐ
さま荷物をまとめて辞職しようとした。
しかし予想に反してマンデラ大統領は新しい南アフリカを作るために白人官僚
の力が必要だと呼びかけた。
マンデラ大統領は自国に人種隔離政策「アパルトヘイト」による根強い差別
と経済格差を解消し国を一つにまとめる為にはにはラグビーワールドカップ
による優勝が必要と考えラグビーチームの主将フランソワ・ピナールと会談
する。
見どころ
モーガン・フリーマンの持つ卓越した演技力に圧倒される。
ネルソン・マンデラ本人から演じて欲しいと言われただけに、マンデラの
話し方や仕草を完全に身に着けている。
マンデラの持つ強い指導力とカリスマ性に感動するが、何よりも胸を打たれる
のは自身を長年にわたって虐げてきた白人に対する憎しみを一切持っていない
ことである。
新しい国を作るために白人官僚の力が必要であると呼びかけるシーンは、
感涙必至。
ネルソン・マンデラ大統領と思ってしまうほどのなりきりぶりが見事な
モーガン・フリーマンの演技に加え、白熱と興奮に満ちたラグビーの試合
シーンも見事である。
ドライビング Miss デイジー
Driving Miss Daisy (1989) Official Trailer #1 – Morgan Freeman Movie HD
概要
1940年代から1970年代のアメリカ南部を舞台に、夫を亡くした頑固で気難しい
ユダヤ系の夫人と読み書きができない黒人運転手との25年間の交流を描くと
共にユダヤ人や黒人に対する根深い差別も描かれている。
第62回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞、
美術賞、メイクアップ賞、衣装デザイン賞、編集賞の合計9部門にノミネート
された。
ユダヤ系の夫人を演じたイギリス人女優ジェシカ・タンディがアカデミー主演
女優賞を史上最年長の80歳で受賞した他、作品賞、脚色賞、メイクアップ賞も
受賞したが、モーガン・フリーマンは主演男優賞ノミネートに留まった。
あらすじ
1948年、アメリカ南部ジョージア州。
元教師で夫を亡くしたユダヤ人女性デイジー・ワサンはある日、買い物に
出掛けようとしたが、運転を誤って隣の家の垣根に突っ込んでしまった。
デイジーの息子ブーリーは母親のことを心配して、ホーク・コンバーンという
名の初老の黒人を専属運転手として雇ったが、頑固で気難しいデイジーは
運転手となったホークを拒絶し続ける。
見どころ
モーガン・フリーマンが演じるのは文字の読み書きが出来ない初老の運転手。
冷淡で頑固で気難しいデイジーに対して誠実に接し、運転手としての仕事を
真面目にこなしていく姿が感動的。
ほんの少しでもいいから互いに歩み寄り、心を開くことで人は理解し合うこと
ができると教えられる感動的な映画である。
さらに、アメリカ南部に根深く残るユダヤ人や黒人に対する差別も描かれている
強いメッセージ性を持つ映画でもある。
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まとめ
今回も独断と偏見で選出させていただきました。
当然ですが、どれも傑作。一度は観ていただきたい作品ばかりです。
機会があれば是非ご覧ください!
最後までありがとうございました。
ゆうすけ