映画『破戒』が、2022年7月8（金）に公開されます。

 

映画『破戒』は、前田和男監督作品で島崎藤村の小説が原作。日本の自然主義

文学を代表する作品として高く評価されてきました。これまで1948年、1962年に

映画化され、1954年、1961年とドラマ化された作品。

 

そんな映画『破戒』のあらすじや結末ネタバレ、また間宮祥太朗演じる主人公・

瀬川丑松の最後についてもまとめました。

 

 

間宮祥太朗主演 映画「破戒」予告編

 

 

破戒(映画)2022のあらすじ

 

現在、飯山で小学校教師をしている瀬川丑松は、やがて3年になろうかという

下宿先を蓮華寺に変えることにした。

 

なぜなら部屋を借りていた大日向という人物が被差別部落出身者であることが

発覚し、「不浄だ、不浄だ」と故意に避けるという騒ぎになったから。

 

実は、丑松も被差別部落出身者であったため、これに憤りを感じたためだった。

 

そんな丑松に対し父親は、自分が被差別部落出身者であるという事実を公表

しないようにと、戒めていた。

 

丑松は、部落差別が蔓延している現実にウンザリしていきますが、そんな彼にも

救いがあった。それは猪子蓮太郎という自分が被差別部落出身者だということを

公表し「新平民中の獅子」と呼ばれる思想家の存在でした。

 

蓮太郎は、病気を患っていたが部落差別について問題提起を続けていて丑松は、

そんな蓮太郎のことを彼のようになりたいと憧れていた。

 

しかしその一方では、自分が今までやってこられたのは、父親が言っていたように

自らが被差別部落出身者であるという事実を隠してきたからだと考えてもいた。

 

丑松は一人思い悩み、友人である土屋銀之助は丑松のことが心配で仕方が

なかった。

 

さて丑松が勤務する小学校では、校長が生徒から人気だったものの、気に食わ

ない丑松を追い出し、甥の勝野文平を出世させたいと考えていたのだった。

 

そんな中、教師の風間敬之進が長年の酒浸りが元で身体を壊し、小学校を辞める

ことになりました。また敬之進には省吾という子供がおり、丑松は彼の担任を務め

ていた。そして偶然に丑松は、敬之進の家庭事情を知ることになる。

 

敬之進は前妻と後妻に七人の子供をもうけていて生活は決して楽なものでは

なかった。また娘の志保は、そんな家計を助けるため、蓮華寺に貰われていた

のだった。

 

やがて丑松は、引っ越してから蓮華寺で志保の世話になる。その一方で敬之進は、

酒が元で、蓮華寺の住職との関係が悪化し、志保と会うことが困難になります。

 

そんなある日、丑松は父親が自分を呼んでいるように感じた。

それはまるで、出自を隠せという父の戒めを思い起こさせるようなものだった。

 

 

 

破戒(映画)2022の結末ネタバレ

 

父が読んでいるように感じた次の日、父親の訃報の知らせが届き、急いで実家に

向かう汽車の中で蓮太郎と乗り合わせるのだった。聞けば友人の政治家を目指す

市村弁護士の選挙支援に長野を訪れるところだった。

 

丑松は、これまで出自が「穢多」であることを悟られないよう蓮太郎の著書を手放し、

密かに文通をしていた。すべてを打ち明けたいと考えた丑松だったが、次の再会に

と誓う。

 

さて丑松の父は用心深い人物で自身の出目がバレないように村外れに住み、

牧場を営んでいました。そんな父の最期は牛の世話をしている最中に起こった

事故が原因だった。

蓮太郎は丑松を気に止め訪ねてくれました。丑松は蓮太郎と会う度に自らの秘密

を打ち明けたいという衝動に駆られ、葛藤は続くことに。

 

葬儀も無事に済み、蓮華寺に戻った丑松の元に、選挙に出る予定の高柳利三郎

が訪ねてきました。高柳は、蓮太郎が支援している市村弁護士のライバルであり、

飯山から出馬する予定だった。

 

高柳は、丑松の秘密を知っていて周囲に漏らしてしまいます。一気に噂は広まり

丑松は追い詰められていきます。

 

一方、志保は蓮華寺の住職に追い回されていて、丑松は彼女を救いたかった

ものの、秘密を理由に躊躇してしまいます。

 

やがて丑松は、蓮太郎に事実を告げたいと考え、彼の演説会場に行きました。

 

ところが蓮太郎は病を押して熱弁した後、高柳の陣営に襲われ亡くなってしまう。

翌日丑松は、生徒たちの前で自らの出自を告白したのだった。

 

 

 

破戒(映画)2022の間宮祥太朗(瀬川丑松)の最後

 

丑松は、蓮太郎の葬儀に参列しました。

 

そんな中、丑松に対し弁護士の市村が、あの大日向がアメリカのテキサスで農業に

従事しようと教育のある若者を探しているということを告げます。

 

丑松はこれに共感し、アメリカに向かうことにしました。

 

そして出発の日、志保、銀之助、教え子たちに見送られ、アメリカのテキサスへと

出発するのだった。

 

 

 

まとめ

この記事では、映画『破戒』のあらすじ、原作小説の結末のネタバレ、間宮祥太朗

演じる主人公の瀬川丑松の最後についてまとめました。かなり社会性の高い作品

で鑑賞する価値はかなり高いと言えるのではないでしょうか。

 

丑松役を間宮祥太朗、志保役を石井杏奈、銀之助役を矢本悠馬、蓮太郎役を

眞島秀和など豪華俳優陣の演技が見どころ。

 

公開は、2022年7月8日（金）

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ