劇場(映画)の結末やラストシーンをネタバレ!あらすじ内容や見どころについても
映画『劇場』が2020年4月17日(金)に公開されます。
小説『火花』で芥川賞を受賞した芸人・作家の又吉直樹さんの同名小説が原作という
ことで注目されています。
小説『火花』では、お笑い芸人の悲哀を描いていますが、小説『劇場』では、主人公
がお笑い芸人から劇団主宰者に代わり恋愛物語を描いています。
そんな映画『劇場』がどんな内容なのか気になるところ。ということで映画『劇場』
のあらすじ内容や見どころ、また結末やラストシーンをネタバレします。
※新型コロナウイルスの影響で公開延期になりました。
公開日等、情報が入り次第、追記します。
※2020年7月17日(金)に公開が正式決定しました。
映画『劇場』予告 4.17[Fri] ROADSHOW
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劇場(映画)のあらすじ(内容)
映画『劇場』のあらすじですが、あいにく詳細は明かされていませんでした。
そのため、原作小説のあらすじを確認していきます。
主人公である永田は、演劇を生業にしている男。永田には、中学時代から共に行動
してきた野原という相棒がいて、その野原と立ち上げた劇団『おろか』で永田は演出
と脚本を担当していました。
ところが残念ながら、永田と野原が運営する劇団『おろか』はお世辞にも好評では
なく、とても苦しい状況が続いていきます。こういった事情もあり永田は劇団主宰者
といってもアルバイトでなんとか食いつないでいるというのが実情でした。
そんな中、永田は偶然見かけた女性に声をかけます。相手にされないと思われた
女性は、意外にも永田と懇意になっていくことに。
永田が声をかけた女性は沙希といい、専門学生で女優を夢見て上京していました。
意気投合した永田と沙希は、やがて沙希の家に永田が転がり込む形で同棲生活に。
しかし永田にとっては、生活苦ゆえにそうしたことでもありました。しかもヒモの
ような生活を送っていたものの、沙希とは上手くやっていけるかのように思えました。
ところが永田が沙希よりも、演劇のほうに熱心になり過ぎたことで、やがて2人の関係
にヒビが入ってしまいます。
映画版がこのようになるのか不明ですが、おおよそのプロットは受け継がれると
思われます。映画『火花』を超える傑作の誕生となるのか?期待大です。
劇場(映画)の見どころ
原作小説のあらすじがこのような展開の映画『劇場』。さてその見どころはどうなって
いるのか?当然ですが、原作者が又吉直樹さん抜きには語れないでしょう。
また映画『火花』は、主人公が又吉さんと同じお笑い芸人でしたが、今回の『劇場』
では、劇団主宰者ということ、またラブストーリーだということで、又吉さんの
恋愛観も見どころの一つと言えるでしょう。
それに加えて、本作のキャストですが、今のところその全貌は分かっていませんが、
周囲と協調できない不器用な主人公永田役を山崎賢人さん、必至で永田を支えようと
するヒロインの沙希役を松岡茉優さんが務めるとうことで、若くて不器用な二人を
どのように魅せてくれるのかも見どころと言えるでしょう。
そして原作者又吉さんの恋愛観というところも見どころですね。
「恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟な二人
がともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力
を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています」とコメントされていて、
どのように映像化されているのかというところも見どころです。
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劇場(映画)の結末やラストシーンをネタバレ
原作小説の結末はどうなるのか?そのラストシーンについても気になるところ。
少しだけネタバレしますのでご注意ください。
沙希は大学を卒業し働き始めます。ところが一方の永田といえば、相変わらずパッとせず
次第に焦り始め、同業者のことを妬んだりしていまうありさま。おまけに少しある稼ぎも
沙希には渡すことなく、すべて自分のことに使います。
永田は沙希の家から出ていき、演劇に熱中するものの、一方では、沙希を都合よく扱って
いたため、2人の仲はすっかり冷え切ってしまいます。やがて沙希は、周囲からの勧めも
あり、永田と別れると決めますが、永田はそれをけっして認めようとしません。
こんな日々が続き、沙希は酒浸りになりすっかり憔悴していきます。結局、親の勧めで
地元に戻り、あらたなスタートを切ることに。地元で会社勤務をすることになりその研修
が終わった後、アパートに残した荷物をまとめるため1日だけ東京に戻り久しぶりに永田
と再会します。
作業をしているとき、永田はようやく沙希に対する侘びを語りつつ、まだ夢見がちな
ことを話していくのでした。沙希が気まずくなっても、彼女の言葉をさえぎり、夢を
まくしたておどける永田。これにはとうとう、沙希も笑いだしてしまうのでした。
簡単にまとめましたが、このラストシーンは、どうしよもなく切なくて苦しかった。
どうしようもないクズを必至で支えようとする沙希だけではなく、自業自得とはいえ
全てが上手く行かない永田、どちらの心情を考えると切なかったです。それにしても
よく7年間も我慢したなって思いました。
「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったん
やろな。」が印象的でした。当たり前のことを当たり前にできたら、世の中、少しは
楽に生きて行けるのかもしれません。ところがその当たり前のことを当たり前にでき
ないから世の中は面白く、生きていくのは、簡単ではないのかもしれません。
若さなのか?いや若さだけではないよなぁなんて思いました^^
こちらも合わせて御覧ください。
まとめ
映画『劇場』の原作小説のあらすじ、ネタバレをまとめてみましたが、切なさが際立つ
ラストは、小説『火花』と同じようですね。しかし両方ともバッドエンドではなく、救いが
少し残された余韻があるところが、良かったと思います。そしてこの小説の映画化
ですが、どのように表現されているのか楽しみです。
公開は、2020年4月17日(金)
見逃すわけにはいきませんね。
最後までありがとうございました。
ゆうすけ