【映画】バイスのタイトルの意味とは?その地位や権力という観点からも考察
2019年4月5日(金)【映画】バイスが公開されます。
その地位と権力を存分に活かし、大統領を意のままに動かし、
アメリカの内政や軍事、外交までも支配した男、ディック・チェイニー
の伝記映画。
今回は、気になるタイトルの意味について、その地位や権力という観点から
考察してみました。
【公式】『バイス』日本語字幕付き海外版予告 4月5日(金)全国公開
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【映画】バイスの内容(あらすじ)
1991年に勃発した湾岸戦争時、パパ・ブッシュこと第41代ジョージ・ハバート
・ウォーカー・ブッシュ大統領政権下で国防長官を務めた1人の男がいる。
そして、パパブッシュの息子であるジョージ・ウォーカー・ブッシュが
アメリカの第43代大統領として政権の座に就いた時に今度は副大統領に
就任した男がいる。
親子2代で大統領の座に就いたブッシュ政権下で国防長官と副大統領の座に
就いたひとりの男がいる。
その男の名はリチャード・ブルース・チェイニー、通称ディック・チェイニー。
また、政治家としての姿だけではなく、アメリカ最大の石油掘削機販売会社
と呼ばれるハリバートン社の最高経営責任者という実業家としての一面も
持っている。
「お飾りの役職」と呼ばれ、「大統領の死を待つことが仕事」と揶揄される
副大統領の職に就いた男ディック・チェイニー。ブッシュ大統領から副大統領の
役職を依頼され、不敵な笑みを浮かべながら副大統領の地位に就く。
大統領の陰に隠れて目立たない副大統領でありながらも、その地位を逆に利用して
大統領を自分の意のままに操って強大な権力をふるい、すべきではなかった
イラク戦争を仕掛けて、アメリカと世界を変えてしまった「影の大統領」と
呼ばれるディック・チェイニーの姿を描き出す衝撃的な社会派映画です。
【映画】バイスの見どころ
左は『マシニスト』撮影中のクリスチャン・ベイル。右は『バイス』撮影中のクリスチャン・ベイル。 pic.twitter.com/VBacGmdP2i
— 町山智浩 (@TomoMachi) February 5, 2019
ジョージ・ウォーカー・ブッシュ政権で副大統領に就任したリチャード・ブルース
・チェイニー、通称ディック・チェイニーを演じたイギリス人俳優クリスチャン・
ベールの渾身の役作りが見どころ。
これまでにも驚くべき肉体改造を行ってきた俳優で、2004年の『マシニスト』
では1年間寝ていない男の役を演じるために食事は1日にツナ缶を1つとリンゴ
を1個だけであり、体重を30キロ減量して55キロになった。
2005年の『バットマン・ビギンズ』では半年で86キロまで体重を増やし、
太り過ぎのためにバットスーツを着ることができなかったという逸話もある。
その後、敵の捕虜となったアメリカ空軍パイロット役を演じるために61キロとなり、
2008年の『ダークナイト』では86キロになった。
実話を基にした2010年の『ザ・ファイター』では66キロに減量し、
アカデミー助演男優賞を受賞している。
https://twitter.com/longride_movie/status/1090427948270645248
そして『バイス』ではアメリカの副大統領ディック・チェイニーを演じるために
20キロ体重を増やし、チェイニーの20代から70代までを演じている。
役作りのために髪を剃り、眉毛を抜いている。
サム・ロックウェル演じるブッシュ大統領に「副大統領になってもらいたい」
と依頼されるシーンでは「お飾りの仕事だから興味がない」と言いながらも、
不敵な笑みを浮かべる。
自身が手にした権力によって当時のアメリカを取り巻く内政や外交、そして軍事を
操っていく姿も見どころの一つです。
この映画で第91回アカデミー主演男優賞にノミネートされたクリスチャン・ベール。
『ザ・ファイター』に続くアカデミー賞受賞となるか注目。
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【映画】バイスのタイトルの意味とは?その地位や権力という観点からも考察
映画『バイス』はアメリカの副大統領ディック・チェイニーを主人公に
している。映画のタイトル『バイス』は英語で『副』という意味。
「バイス・プレジデント」は「副大統領」という意味となります。
実は副大統領は大統領でもある。なぜならアメリカの議会は上院と下院で構成
されており、上院議長を副大統領が兼任しているから。
上院議長は「プレジデント」と呼ばれている。投票に加わるのは賛成と反対が
同数の場合のみである。上院、下院の合同本会議が行われる時に下院本会議場で
下院議長と共同議長を務める。ちなみに下院議長は「スピーカー」と呼ばれている。
また『バイス』には「邪悪」や「悪徳」という意味もある。
副大統領となったチェイニーが政治家としての面だけではなく、
邪悪で悪徳な裏の顔がどのように描かれていくのかにも注目したい。
「バイス」には「副」という意味だけではなく「邪悪」や「悪徳」という意味
もある。「バイス・プレジデント」と「副大統領」という意味だけではなく
「邪悪な大統領」や「悪徳な大統領」の意味にも解釈できる。
お飾りの役職でありながらも、大統領を自分の意のままに操った「邪悪な大統領」
という意味も含んだタイトルです。
副大統領を務めたチェイニーだが、アメリカ最大の石油掘削機販売会社と
呼ばれるハリバートン社の最高経営責任者、CEOとして参加していた。
湾岸戦争とイラク戦争で巨額の利益を手にしたとされている。
彼はこの会社最大の個人株主でもある。
政治家だけではなく実業家としての姿が描かれると期待したい。
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まとめ
パパ・ブッシュが大統領として政権の座に就いていた1991年に勃発した
湾岸戦争時には国防長官として、ブッシュ・ジュニアが政権の座に就いていた
際には副大統領を務めた。
そしてブッシュ・ジュニアが大統領の座に就いた時には副大統領の地位を得た
男がいる。彼の名はリチャード・ブルース・チェイニー、
通称ディック・チェイニー。
「大統領の死を待つことが仕事」と揶揄される地位にありながらも、
彼はその地位を逆に利用して大統領を自分の意のままに操り、強大な権力を
行使してアメリカの内政や軍事、外交を支配していく。
そしてするべきではなかったイラク戦争を仕掛け、アメリカと世界を変えて
しまう姿を描き出していく。
副大統領という政治家としての姿、そしてアメリカ最大の石油掘削機販売会社
と言われるハリバートン社の最高経営責任者、CEOという実業家としての姿が
どのように描かれていくのか注目の作品。
不敵な笑みを浮かべるチェイニーになり切った俳優クリスチャン・ベールの
演技には驚きを隠せない。さらにブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官、
そしてパウエル国務長官らチェイニー副大統領を取り巻く人物も登場する。
ひと癖もふた癖もありそうな男達が取り囲む中、チェイニー副大統領が
どのような行動を起こしていくのかにも注目。
公開は、2019年4月5日(金)
公開が楽しみですね^^
最後までありがとうございました。
ゆうすけ