宝島(映画)のキャストと役どころ!あらすじや結末を原作小説よりネタバレ

 

映画『宝島』が、2025年9月19日(金)に公開されます。

 

真藤順丈の直木賞受賞小説『宝島』を原作とし戦後の沖縄を舞台に、実在の

「戦果アギヤー(戦利品を集める者)」をモデルにした若者たちの生き様を

描いた作品。

 

この記事では、映画『宝島』のキャストと役どころ、またあらすじや結末

を原作小説よりネタバレします。

 

 

【特報】 映画『宝島』2025年9月19日(金)公開

 

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宝島(映画)のキャストと役どころ

 

役名 オンちゃん
役どころ アメリカ軍基地から物資を奪ってくる“戦果アギヤー”のリーダー
演者 永山瑛太
生年月日 1982年12月13日
出身地 東京都
出演作品 『風よあらしよ 劇場版』『身代わり忠臣蔵』『福田村事件』など

 

役名 グスク
役どころ オンちゃんの親友であり、後に刑事になる
演者 妻夫木聡
生年月日 1980年12月13日
出身地 神奈川県
出演作品 本心』『ある男』『浅田家!』など

 

役名 レイ
役どころ オンちゃんの弟で、後にヤクザになる
演者 窪田正孝
生年月日 1988年8月6日
出身地 神奈川県
出演作品 悪い夏』『ラストマイル』『愛にイナズマ』など

 

役名 ヤマコ
役どころ オンちゃんの恋人で、後に小学校教師になる
演者 広瀬すず
生年月日 1998年6月19日
出身地 静岡県
出演作品 遠い山なみの光』『片思い世界』『ゆきてかへらぬ』など

 

 

 

役名 徳尚
役どころ 失踪したオンを探すため刑事となった。グスクやヤマコたちの良き理解者
演者 塚本晋也
生年月日 1960年1月1日
出身地 東京都
出演作品 斬、』『騙し絵の牙』『シン・仮面ライダー』など

 

役名 小松
役どころ 米軍の高官アーヴィンの通訳。日米の間に立ち、グスクと対峙する
演者 中村蒼
生年月日 1991年3月4日
出身地 福岡県
出演作品 映画ネメシス 黄金螺旋の謎』『アイミタガイ』『室町無頼』など

 

役名 チバナ
役どころ ヤマコが慕うAサインバーの女給
演者 瀧内公美
生年月日 1989年10月21日
出身地 富山県
出演作品 『由宇子の天秤』『ゆきてかへらぬ』『レイブンズ』など

 

役名 ウタ
役どころ 物語のカギを握る謎に包まれた孤児
演者 栄莉弥
生年月日 2005年11月29日
出身地 カナダ
出演作品 本作が俳優としての本格的なデビュー

 

役名 タイラ
役どころ オンを見つけ出すためにヤクザへの道を選んだレイの刑務所仲間で民族運動家
演者 尚玄
生年月日 1978年6月20日
出身地 沖縄県
出演作品 『義足のボクサー』『彼方の閃光』『木の上の軍隊』など

 

役名 喜舎場
役どころ ヤクザになったレイに特飲街の仕切りを任せるコザ派の親分
演者 ピエール瀧
生年月日 1967年4月8日
出身地 静岡県
出演作品 宮本から君へ』『ゾッキ』『水平線』など

 

役名 ダニー岸
役どころ ある事件の内容を探るためグスクに近づくCIA要員
演者 木幡竜
生年月日 1976年9月12日
出身地 神奈川県
出演作品 無頼』『太陽は動かない』『生きててよかった』など

 

役名 謝花ジョー
役どころ 密貿易団クブラのリーダー。オンが消えた日、一緒に基地に忍び込んだ戦果アギヤー
演者 奥野瑛太
生年月日 1986年2月10日
出身地 北海道
出演作品 ラーゲリより愛を込めて』『碁盤斬り』『湖の女たち』など

 

役名 辺土名
役どころ 喜舎場や謝花ジョーとつながり、オンの行方にも関わっている鼻の曲がった男
演者 村田秀亮(とろサーモン)
生年月日 1979年12月03日
出身地 宮崎県
出演作品 99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』『近江商人、走る!』『アンジーのBARで逢いましょう』など

 

役名 アーヴィン・マーシャル
役どころ グスクの刑事としての才能を買い、チームを組んで何件もの事件を解決する米軍の高官
演者 デリック・ドーバー
生年月日  
出身地 アメリカ
出演作品 『Hello, Erick』『Because I Love You 』『Code of Iron 』など

 

 

 

宝島(映画)のあらすじ

沖縄がまだアメリカだった1952年、アメリカ軍基地から奪った物資を住民たち

に分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。

 

いつの日か「でっかい戦果」を上げることを夢見ているグスク、ヤマコ、レイ

たち幼なじみの3人。そして3人の英雄的存在であり、リーダーとして引っ張って

いく一番年上のオン。

 

全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れて後に

突然、消息を絶ってしまう。

 

残されたグスク、ヤマコ、レイの3人は憧れの存在であるオンが失踪した謎を

追いながらも「オンが目指した本物の英雄」を心に秘めたまま警察官、小学

校教師、ヤクザになり、それぞれの道を歩き始める。

 

しかし、アメリカに支配されて、本土からは見捨てられるとい

う環境では何もかもが思い通りにならない。

 

やり場のない怒りが大きくなり、ある事件を機に抑えつけていた感情が

一気に爆発した。

 

そしてオンがアメリカ軍基地から持ち出した“何か”を追い、アメリカ軍も

動き出す。

 

突然消息を絶った英雄オンが手にした“予想外の戦果”とは何だったのか?

そして20年の時を経て衝撃の真実が明かされようとしていた。

 

 

 

宝島(映画)の結末を原作小説よりネタバレ

1966年の夏。グスクはヤマコに対する想いを胸に秘めたまま婦人警察官サチコ

との結婚を決めた。

 

サチコから「もうすぐ父親になるから」と言われたことが結婚を決めた理由だ。

 

その頃の沖縄は政治状況がひどく揺れ動いていた。重要な政策として沖縄返還

を掲げて内閣総理大臣に就任した佐藤栄作が1965年に沖縄を訪問した。

 

アメリカは沖縄にある嘉手納基地から北ベトナムへの空爆を始めた。

 

沖縄の本土への返還や戦争反対を叫ぶ声があちこちから出て、島中に本土

への復帰、反戦、反基地を叫ぶデモが起きた。

 

街の治安は乱れ、ごろつきの使い走りをする少年たちの姿も目に入る。

その少年たちの中にグスクはウタの姿を見つけた。

 

ウタは警官であるグスクに反抗的な態度を取った。レイの行方もわからず、

ヤマコとも距離ができていたことからグスクは一抹のさみしさを覚えていた。

 

そのような時、アメリカ産の物資が大量に住民たちの家々の玄関に届けられる

ようになった。

 

昔、“戦後アギヤー”によって戦果が届けられたように物資が届く。

 

まだ生活に困っている家庭が多い沖縄の人たちは喜ぶが、届けられた物資の

中にガスマスクが入っているようになって、住民たちは困惑する。

 

その頃、アメリカ軍が沖縄に対して毒ガス部隊を配置しようとしている、

という新聞記事が出たことに皆は驚く。

 

しかも、日本政府はそのことを知っていた、という記事も出て沖縄の人たち

の我慢は限界に達した。

 

ついに大規模な嘉手納基地へのデモ行進が始まり、デモの混乱に紛れてレイは

嘉手納基地への毒ガス攻撃を仕掛けようとした。

 

レイの計画を読んだグスクは彼を止めようと追いかけて嘉手納基地に入る。

しかしグスクもレイもアメリカ軍のヘリコプターに上空から見つかってしまう。

 

逃げるグスクとレイの二人が迷い込んだのは、過去に嘉手納強盗未遂事件が

発生した時にも二人が迷い込んだ「ウタキ」と呼ばれる神聖な森。

 

追いつめられたグスクとレイは仲間の手助けによって基地から脱出するが、

デモに参加していたウタは亡くなってしまった。

 

ウタと交流があったレイ、グスコ、ヤマコの三人はウタの出生を知るために

彼が幼い頃に住んでいた洞窟へ向かった。

 

向かった先の洞窟には既に白骨化した遺体があった。

 

その遺体が誰なのかは判らなかったが、三人はそれぞれ調査して得た情報を

つなぎ合わせて、その遺体が行方不明になっていたオンちゃんであることに

気付いた。

 

ヤマコがユタのおばあから聞かされた話では、オンちゃんの行方が判らなく

なった嘉手納基地の事件が起きた時、アメリカ軍高官との子どもを身ごもり

基地の中にあるウタキの森でその子どもを産んだ女がいたということ。

 

オンちゃんは事件の当日、逃げている時に産まれたばかりの子どもを助けて、

基地の外に連れ帰ろうとした。これが「予定にない戦果」だった。

 

アメリカ軍に追われていたオンちゃんは子どもと共に悪石島に身を隠した。

 

やがて満身創痍で沖縄に戻って、ウタと名前を付けた子どもと共に洞窟に隠れて

生活をしていた。ところが足の怪我が原因で歩くことができなかったオンちゃん

は洞窟の中で死亡した。

 

わずか三歳のウタはどうすることもできずにゴミをあさるようにして生き延びて

成長していった。

 

そして浮浪児となってレイやグスクの前に姿を見せては食べ物をもらっていた。

全てを知ったグスク、レイ、ヤマコの三人はオンちゃんへの尊敬の念を深くし、

強く生きていくことを誓う。

 

1972年、沖縄はアメリカから日本へ返還された。レイはテロリストとして警察

から追われる身となっていたことから一時的に身を隠した。

 

アメリカから日本へ返還された後も何も変わらない沖縄での日常を過ごす

「戦果アギヤー」。

 

レイも戻ってきたことで時々、顔を合わせてはウタのことを話すという。

ヤマコが道端で教えた文字を使ってウタは自分の気持ちを手紙に書いていた。

 

ヤマコやグスクと知り合い、話に出てくる英雄が幼い日々の流浪を共にした

あの人であったと察しても、ウタは洞窟の中の遺骨のことを言えなかった。

 

話してしまえば三人の運命がもっとバラバラになってしまうと思ったからだ。

 

レイの使い走りをしていたことから、レイへの手紙には「おいらはどこから

来て、どこへ行くんだろう。ずっとそればかり考えていた」と書いてあった。

 

また島の中で見聞きした普通の生活に対して「あきさみよう!(あれまぁー)」

という感嘆の声を書いている。

 

オンちゃんに連れられてこの島に来て、出逢ったものは素晴らしいものばかり。

「こんな素晴らしいものばかりの島があるなんて!」全てはオンちゃんがくれた

戦果だ。

 

グスクもレイもヤマコも自分たちがとびきりの戦果アギヤーだった証となる

手紙を何度も読み返し、ウタとオンちゃんに想うのであった。

 

 

 

宝島(映画)の見どころ

終戦後の沖縄を舞台に、歴史に記されることがなかった真実を描き切った

傑作小説『宝島』を原作にして、東映とソニー・ピクチャーズ共同配給で

実写映画化した作品。

 

本土から見捨てられてアメリカに支配されて沖縄を舞台に全てが失われ、混沌

とした時代を全力で駆け抜けていった“戦果アギヤー”と呼ばれた若者たちの姿

を圧倒的な熱量と壮大なスケールで描き出されていく。

 

2019年に原作の映画化権を取得したものの、度重なるコロナ禍で撮影の延期

が二度あり、実際にクランクインを迎えたのは2024年の2月だったという。

 

スタッフと出演者が「今の時代に届けたい」という情熱で進み続けてきてから

既に6年の時間が過ぎていた。

 

沖縄戦や本土復帰後を描いた沖縄に関する映画は過去に数多く製作されて

きたが、本作『宝島』は「沖縄がアメリカだった時代」を真正面から描いている。

 

当時の状況を徹底的に調べ尽くしてリアルな沖縄を再現。実際に起きた事件を

背景に進行していく物語は観る者に大きなインパクトを残すだろう。

 

クライマックスは延べ2,000人を超えるエキストラを投入し、群衆ひとりひとり

が感情を爆発させるシーンで、そのひとりずつに演出を加えていったという。

 

当時の息づかいを再現するという徹底ぶりがうかがえる。

出演は日本映画界で活躍する永山瑛太、広瀬すず、窪田正孝、妻夫木聡

 

英雄的な存在であり、「予定外の戦果」を手に入れながらも、消息を突然

絶ってしまうオンを演じているのは永山瑛太

 

オンに憧れ、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る若者グスクを

妻夫木聡が演じている。オンの弟レイを窪田正孝、オンの恋人ヤマコを

広瀬すずが演じている。

 

何もかも失われて混沌とした沖縄で生きる若者たちを日本映画界で活躍する

俳優陣が見せる卓越した演技に期待が高まる。

 

監督を務めたのは時代劇からアクション、ミステリー、SF、ファンタジーと

ジャンルを問わずに常に新しい作品に挑戦している大友啓史。

 

沖縄がアメリカだったという時代があったこと、混沌とした中で懸命に生き

抜いていた人がいること、未だに沖縄が抱える問題について観る者は強く

突きつけられるだろう。

 

 

 

まとめ

映画『宝島』は、戦後の混乱した沖縄を舞台に、自由と誇りを懸けて戦った

若者たちの生き様を描いた感動作。沖縄の現実を直視し「生きるとは何か」を

問う作品で歴史的背景とエンターテインメント性を融合させた壮大なヒューマン

ドラマ。

 

妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太など豪華俳優陣たちの熱演に注目。

 

公開は、2025年9月19日(金)

 

最後までありがとうございました。

ゆうすけ

 




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